サタンの子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 23:08 UTC 版)
ジャン・カルヴァンは『キリスト教綱要』第一篇14章18でイエス・キリストが「われ天より閃く雷光のごとくサタンの落ちしを見たり」(ルカ10:18)と使徒たちに教示されたことにより、キリストの王国がおこりたつ場合に、サタンとその力がたおれることを確証したのであり、イエス・キリストは死んでサタンを征服したため、サタンはクリスチャンの魂を支配することはできないが、サタンはキリストによって追い出されるまではこの世を占有しており、クリスチャンが神の子として認められるのに対し、不敬虔な者、ノンクリスチャンは堕落して帯びるにいたったサタンの像によって悪魔の子、サタンの子とみなされると述べている。 宣教者の働きは「彼らの目を開いて、暗闇から光に、サタンの支配から神に立ち返らせ」(使徒行伝26:18、新改訳聖書)ることであると定義される。福音派の指導者マーティン・ロイドジョンズは、人間の堕落によって世界はサタンの王国になったので、クリスチャン以外の全世界はサタンに支配され、サタンの腕に抱かれており、人間はサタンの奴隷であり、クリスチャンになるとはサタンの支配から神の支配に移されることを示していると講解している。 改革派教会のウェストミンスター信仰基準は全人類の始祖がサタンの悪巧みと誘惑にそそのかされて罪を犯し、堕落したために、人間は生まれながらにして怒りの子、サタンの奴隷であると告白する。
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