風の谷のナウシカ
(土鬼諸侯連合 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 09:46 UTC 版)
『風の谷のナウシカ』(かぜのたにのナウシカ)は、宮崎駿による日本の漫画作品。アニメーション監督・演出家でもある宮崎が、1982年に徳間書店のアニメ情報誌『アニメージュ』誌上にて発表したSF・ファンタジー作品[1]。
注釈
- ^ 1983年7月号から1984年7月号、1985年6月号から1986年11月号、1987年7月号から1990年3月号、1991年6月号から1992年2月号。ほかにも休載号あり。
- ^ 時期によっては陸風が吹くらしい描写もある[22]。
- ^ リーグは作中の長さの単位。1リーグは約1.8 km[31]。
- ^ 現実における海嘯とは、アマゾンでのポロロッカのように河川が猛烈な勢いで逆流する現象を指す。
- ^ ただし極少量であれば、深刻な影響は免れないものの死に至らないこともある[67][68]。
- ^ 現実世界における粘菌は単細胞生物である。
- ^ カブトガニの体液の色が青いことを参考にしたという。
- ^ 原作[107]、映画[108]。
- ^ 場面によっては体と同じ色[108]。
- ^ 作中でのトルメキアの古代伝承に記載がある[145]。
- ^ セラミック刀の解説に軽くて錆びない事が、セラミック刀の解説に過去の文明の物とも記載されている[167][103]。
- ^ ワイド版掲載の設定資料では「レバーアクション」と書かれているが、作中の描写はボルトアクションのそれである。
- ^ ただし、胴体後尾の垂直安定板は若干ハの字になっている。
- ^ メーヴェに乗るナウシカが風の谷のガンシップに命じて、巨神兵を運ぶ土鬼の飛行船を攻撃させ、下に着陸していた戦艦に燃える船と巨神兵が落ちたが、戦艦は無事だった[201]。
- ^ ミトらは「カイに何かあったんじゃないか」「トリウマにはそういうことがよくあると聞いとる」と発言している。
- ^ 『宮崎駿イメージボード集』(講談社、1983年)[224]、『THE ART OF NAUSICAÄ』(徳間書店、1984年)[225]、『風の谷のナウシカ 宮崎駿水彩画集』(スタジオジブリ、1996年)[226]などの書籍に収録されている。
- ^ 詳細はen:Syvash、現地名はウクライナ語/ロシア語ともСиваш、クリミア・タタール語はSıvaş。このうち、クリミア・タタール語のSıvaşが「汚れ」を意味しており、現在でもこの土地はそれぞれの言語で「腐った海」との通称を持っている。「スィヴァーシ」「シヴァーシ」と発音されるが、「シュワージュ」にはならず聞き間違いの可能性がある。「シバシ」と表記される場合もある。
- ^ 1969年から1970年にかけて日本共産党機関紙『少年少女新聞』に「秋津三朗」名義で連載。
- ^ 1980年代のロサンゼルスのフランス人コミュニティには日本アニメ愛好家による不法コピーのビデオテープが流通していたという[244]。メビウスは息子が持っていたコピービデオで『風の谷のナウシカ』に出会い、自分の娘に Nausicaä と命名するほどのファンとなった[244][245]。
- ^ 歌舞伎筋書による。
- ^ 原作での表記は「チヤルカ」であるが、公演では「チャルカ」とされており、役者もそのように発音していた。
出典
- ^ “新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」宮崎駿がOK出した2つの条件”. 映画.com (2019年9月30日). 2022年11月23日閲覧。
- ^ a b “「風の谷のナウシカ」が歌舞伎に 宮崎作品初の歌舞伎化に鈴木敏夫氏も期待”. デイリースポーツ online. デイリースポーツ (2018年12月12日). 2022年11月23日閲覧。
- ^ 「映画「風の谷のナウシカ」の原作漫画が掲載されている、雑誌『アニメージュ』(徳間書店発行)の巻号を知りたい。」 - レファレンス協同データベース (2014-06-18) 2022年10月21日閲覧。
- ^ “風の谷のナウシカ:宮崎駿の原作マンガが累計1700万部突破”. MANTANWEB(まんたんウェブ). MANTAN (2020年12月24日). 2022年11月23日閲覧。
- ^ 徳間書店 広報宣伝部 [@tokumashoten_pr] (2023年7月7日). "アンク@金曜ロードショー公式@kinro_ntv 様#風の谷のナウシカ原作漫画ご紹介ありがとうございます☺️。1982年1月の連載開始以来、40年以上にわたり読み継がれている #宮﨑駿監督 不朽の名作漫画。多くの読者の皆様に手に取って頂き、コミックス全7巻の累計発行部数は1780万部を超えました~🌟". X(旧Twitter)より2023年7月8日閲覧。
- ^ ワイド判 第1巻.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 128, 130, 131, 133, 134.
- ^ ワイド判 第2巻、ワイド判 第3巻、ワイド判 第4巻、ワイド判 第5巻、ワイド判 第6巻
- ^ ワイド判 第7巻, p. 199.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 216-217.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 222-223.
- ^ a b c ワイド判 第7巻, p. 223, エピローグ部分.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 26.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 97.
- ^ ワイド判 第1巻, 見返し.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 57.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 90.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 30, 57, 64.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 87–90.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 90–91.
- ^ a b c ワイド判 第3巻, 見返し.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 106.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 28, 78.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 79.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 131.
- ^ a b c d e f g h i ワイド判 第2巻, 見返し.
- ^ ワイド判 第4巻, p. 10.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 95,97.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 116.
- ^ a b ワイド判 第2巻, pp. 97–98.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 144.
- ^ a b ワイド判 第1巻, p. 78.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 75.
- ^ ワイド判 第3巻, pp. 14–17.
- ^ ワイド判 第5巻, p. 51.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 43.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 101.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 109.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 177.
- ^ ワイド判 第4巻, p. 82.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 44.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 221–223.
- ^ 『型録 I』 1996, p. 14.
- ^ 『絵コンテ全集1』, p. 187.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 28.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 100.
- ^ a b ワイド判 第4巻, p. 90.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 154.
- ^ ワイド判 第3巻, 巻頭折り込み.
- ^ a b ワイド判 第5巻, p. 63.
- ^ ワイド判 第3巻, pp. 69, 79–80, 90.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 151.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 93–94, 126.
- ^ a b c d e ワイド判 第5巻, 巻頭折り込み.
- ^ ワイド判 第4巻, p. 11.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 146–149, 157–158.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 62, 179, 190–192, 196, 199–200, 209–211, 220, 222.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 13, 91.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 131.
- ^ a b ワイド判 第1巻, pp. 87–89.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 82, 134.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 9.
- ^ ワイド判 第4巻, p. 28.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 87–92.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 128–130.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 48.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 100.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 39, 48, 50–54.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 13,90.
- ^ ワイド判 第5巻, p. 37,53.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 81–82.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 13.
- ^ 『絵コンテ全集1』, p. 31.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 15.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 62.
- ^ ワイド判 第4巻, pp. 20–21, 23, 105.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 63, 64.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 83–84.
- ^ ワイド判 第4巻, pp. 21, 23, 105.
- ^ ワイド判 第4巻, pp. 103, 121.
- ^ ワイド判 第5巻, p. 148.
- ^ a b c d e f g h i 『型録 I』 1996, p. 19.
- ^ ワイド判 第5巻, p. 38.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 125, 127.
- ^ a b c d 『ロマンアルバム』, p. 161.
- ^ 『型録 I』 1996, p. 9,14-15,17.
- ^ 『ロマンアルバム』, pp. 15, 16.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 15,16.
- ^ 『ロマンアルバム』, pp. 52–55.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 47.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 33.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 154–155.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 35.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 12,64.
- ^ ワイド判 第4巻, p. 48.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 65.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 12, 29.
- ^ a b ワイド判 第1巻, p. 127.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 44.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 125.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 109.
- ^ 「『風の谷のナウシカ』王蟲の声は布袋寅泰のギター! 本人がツイッターで明かす!」『シネマトゥデイ』シネマトゥデイ、2011年2月10日。2013年12月28日閲覧。
- ^ a b c d 『ロマンアルバム』, p. 165.
- ^ 『THE ART OF NAUSICAÄ』 1984, p. 118.
- ^ a b ワイド判 第1巻, 表紙.
- ^ a b 『ロマンアルバム』, p. 21.
- ^ a b c ワイド判 第4巻, 表紙.
- ^ a b c d 『THE ART OF NAUSICAÄ』 1984, p. 119.
- ^ ワイド判 第4巻, p. 52.
- ^ a b c d e f 『ロマンアルバム』, p. 168.
- ^ 映画パンフレット 1984a[出典無効]
- ^ 『絵コンテ全集1』, p. 288.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 34.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 117, 118.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 105–108.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 46, 57.
- ^ a b ワイド判 第6巻, p. 98.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 88.
- ^ a b ワイド判 第6巻, p. 86.
- ^ a b ワイド判 第6巻, pp. 25.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 45–47, 52, 56–58, 74–75.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 42.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 104, 110–112.
- ^ ワイド判 第3巻, pp. 11–13.
- ^ a b c ワイド判 第4巻, p. 29.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 86.
- ^ ワイド判 第3巻, pp. 83–4.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 127.
- ^ ワイド判 第6巻, pp. 163–164.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 34.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 211–212, 217.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 92, 93.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 106, 107.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 112.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 120, 121.
- ^ ワイド判 第5巻, p. 15.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 184.
- ^ ワイド判 第5巻, p. 91.
- ^ ワイド判 第6巻, pp. 41–43, 155–156.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 41.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 128.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 61.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 62.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 127.
- ^ 『型録 I』 1996, pp. 9, 13.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 79.
- ^ a b c 『絵コンテ全集1』, p. 542.
- ^ a b c 『ロマンアルバム』, p. 61.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 63–79.
- ^ 『絵コンテ全集1』, pp. 497–541.
- ^ 『ロマンアルバム』, pp. 55–61.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 76–79.
- ^ 『絵コンテ全集1』, pp. 534–541.
- ^ 『ロマンアルバム』, pp. 59–61.
- ^ a b ワイド判 第7巻, p. 220.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 79, 127.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 12.
- ^ 『絵コンテ全集1』, p. 16.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 13.
- ^ 『絵コンテ全集1』, p. 18.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 19.
- ^ 『絵コンテ全集1』, pp. 103–104.
- ^ 『絵コンテ全集1』, pp. 92–94.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 18.
- ^ 宮崎 1996b, p. 110.
- ^ 『THE ART OF NAUSICAÄ』 1984, p. 40.
- ^ 『型録 I』 1996, p. 47.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 135–136.
- ^ a b ワイド判 第3巻, pp. 61.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 40.
- ^ a b ワイド判 第2巻, p. 13.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 14.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 57–58.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 119.
- ^ ワイド判 第4巻, p. 30.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 112.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 113.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 95.
- ^ ワイド判 第3巻, pp. 131–132.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 113.
- ^ a b 『ロマンアルバム』, p. 167.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 118.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 20.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 115.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 114.
- ^ ワイド判 第3巻, pp. 27–28.
- ^ 『絵コンテ全集1』, p. 280.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 38.
- ^ ワイド判 第5巻, pp. 70–71.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 40.
- ^ a b 『絵コンテ全集1』, p. 173.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 27.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 151–152.
- ^ ワイド判 第7巻, p. 217.
- ^ 『絵コンテ全集1』, pp. 526–527.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 58.
- ^ ワイド判 第1巻, pp. 107–108.
- ^ 『絵コンテ全集1』, pp. 238–239.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 30.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 16.
- ^ ワイド判 第6巻, pp. 142–144, 148–151.
- ^ ワイド判 第2巻, p. 40.
- ^ 宮崎駿『風の谷のナウシカ スタジオジブリ絵コンテ全集1』スタジオジブリ、485頁。
- ^ ワイド判 第5巻, p. 21.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 67.
- ^ 『型録 I』 1996, p. 86.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 24.
- ^ ワイド判 第1巻, p. 25.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 55.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 31, 73, 93.
- ^ ワイド判 第6巻, p. 60.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 166.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 154.
- ^ ワイド判 第3巻, pp. 144–154.
- ^ ワイド判 第2巻, pp. 91–101.
- ^ a b ワイド判 第4巻, pp. 25–26.
- ^ ワイド判 第6巻, pp. 99–100.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 127.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 169.
- ^ ワイド判 第3巻, p. 125.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 98, 101.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 98, 101, 125, 135.
- ^ ワイド判 第7巻, pp. 111–112.
- ^ 『宮崎駿イメージボード集』 1983.
- ^ 『THE ART OF NAUSICAÄ』 1984.
- ^ 宮崎 1996b.
- ^ DVD『プロフェッショナル』 2009.
- ^ a b c 『THE ART OF NAUSICAÄ』 1984, pp. 179–182.
- ^ 宮崎 1996a, pp. 259–260.
- ^ 宮崎 1996a, p. 249.
- ^ 「〈よむ〉1994年6月号─『風の谷のナウシカ』完結の、いま/小説からよむサラリーマン」『よむ』1994年6月号 通巻第38号“インタビュー 物語は終わらない 宮崎駿”
- ^ COMIC BOX 1984年5・6月号, 山根貞男・宮崎駿 対談「価値観の逆転するものを作りたかったんです」.
- ^ a b 宮崎 1996b, p. 149.
- ^ “2002年12月”. 公式ウェブサイト. ジブリ日記. スタジオジブリ (2002年12月2日). 2007年9月9日閲覧。
- ^ “相馬 拓也 (Takuya Soma) - 悠久のシルクロード、旅してわかったナウシカの世界観 - MISC - researchmap”. researchmap.jp. 2021年10月17日閲覧。
- ^ 叶 2006, p. 46.
- ^ 稲葉 1996, p. 190, 宮崎駿へのインタビュー.
- ^ 立花隆、佐藤優『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』文芸春秋〈文春新書〉、2009年、54頁。ISBN 978-4-1666-0719-8。
- ^ 宮崎 1996a, pp. 390–392.
- ^ 徳間書店「アニメージュ」1981年8月号
- ^ a b ワイド判 第1巻, 作者あとがき.
- ^ 叶 2006, p. 50.
- ^ 大口孝之. “カットアウト・アニメーション”. 文化庁メディア芸術プラザ. 文化庁. 2007年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年12月26日閲覧。
- ^ a b 三鷹の森ジブリ美術館 (2002年8月1日). “2002年08月”. 公式ウェブサイト. 美術館日誌. 徳間記念アニメーション文化財団. 2008年5月18日閲覧。
- ^ Bordenave, Julie. “Miyazaki Moebius : coup d’envoi” (フランス語). AnimeLand. 2005年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年5月20日閲覧。
- ^ “Animeland - Articles - Miyazaki / Moebius, la vidéo” (フランス語) (2004年12月17日). 2011年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2004年12月17日閲覧。
- ^ 叶 2006, p. 51.
- ^ 『『千と千尋の神隠し』を読む40の目』 2001, pp. 111 ほか.
- ^ a b “新作歌舞伎 風の谷のナウシカ - 新橋演舞場”. 歌舞伎美人. 松竹. 2022年11月23日閲覧。
- ^ a b c 「「風の谷のナウシカ」が歌舞伎に ナウシカ役の尾上菊之助ら出演で原作全巻を描く」『映画.com』エイガ・ドット・コム、2018年12月13日。2018年12月13日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2021年3月下旬特別号 p.43
- ^ “新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」をノーカット放送、新撮のインタビューも”. ステージナタリー. ナターシャ (2020年12月30日). 2022年11月23日閲覧。
- ^ “風の谷のナウシカビジュアルレポート”. SPICE (2022年7月4日). 2022年7月21日閲覧。
- ^ “清々しくも最強のシスターフッド・ストーリー 「七月大歌舞伎」第三部『風の谷のナウシカ』”. ぴあ (2022年7月18日). 2022年7月21日閲覧。
- ^ “歌舞伎「風の谷のナウシカ」千秋楽公演、Huluストアで生配信”. ステージナタリー. ナターシャ (2022年7月18日). 2022年7月21日閲覧。
- ^ 中村米吉(インタビュアー:川添史子)「あのセリフ、あのシーンが次々と“歌舞伎化”される面白さを楽しんで!新ナウシカ・中村米吉が語る映像版「風の谷のナウシカ」」『ステージナタリー』、ナターシャ、2022年10月14日 。2022年10月21日閲覧。
- ^ “尾上菊之助の6歳長女・知世ちゃん初舞台 7月「風の谷のナウシカ」の「幼きナウシカ」役で親子共演”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2022年6月10日). 2022年10月21日閲覧。
土鬼諸侯連合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 08:26 UTC 版)
「風の谷のナウシカの登場人物」の記事における「土鬼諸侯連合」の解説
土鬼(ドルク)諸侯国連合に属する人々。映画には登場しない。 ミラルパ(原|英:Miralupa) 神聖皇帝(皇弟)。常人の2倍はあろうかという身の丈の巨漢で、100歳を超える長寿ながら沐浴等の化学的処置で長寿と若い姿を保っている。長時間外気に触れると急激に老化が進む為、普段は聖都シュワにある墓所にいる。その精神は熱く冷たい憎しみに覆われており、生きている闇と評される。神聖語を扱う事ができる。心を読み取り嘘を確実に見抜く事ができる他、念動により人を吹き飛ばしたり、幽体離脱を行い遥か彼方の標的の心臓を握りつぶす等、極めて強力な超常の力を持つ。実際にはその力によって皇兄ナムリスから実権を奪取している状態にあるが、名目上は兄弟で皇帝を名乗っている。やがて愚かな民衆に絶望し恐怖政治へと移行したが、100年前にはナウシカにそっくりな人物だったとされ、帝位について初めの20年は実権を奪われたナムリスさえも名君と認める慈悲深い皇帝だった。圧政を布いていたが統治者としては有能で、才能のある者を貴賎を問わずに登用し、僧会を効率の良い官僚機構として扱っていた。本来墓所の主に仕える博士でさえ、ミラルパへの忠義の為にナムリス暗殺を謀る等 (ナムリス暗殺に失敗したこの博士はその後暗殺に使おうとした毒を飲み自殺) 、配下からの忠誠は厚い。 マニ族僧正から、土王信仰に出てくる伝承の「青き衣の者」と重なるナウシカの存在を聞かされ、危機感を抱き抹殺しようと試みた。トルメキアの侵攻に対しては短期決戦を狙って蟲や瘴気を兵器として用いたが、その末に大海嘯が起こり、国土の大半を腐海に飲まれてしまう。老いと死を何より恐れており、幼少時のトラウマから肉体移植(ヒドラ化)を拒んだが、肉体が衰弱した所をナムリスにより謀殺された。死後は霊体となり、虚無に陥っていたナウシカの心の中に入り込む。最後は幽体離脱をしたナウシカとセルムに導かれ、腐海の尽きる所 (青き清浄の地) で彼岸へと旅立っていった。 ナムリス(原|英:Namulith、Namulis) 神聖皇帝(皇兄)。物語開始当初は強大な超常の力を持つ弟・ミラルパに実権を奪われている状態にあった。体が分解する恐怖を克服し、数度に渡る肉体移植により、若い姿を保ったまま不死に近いヒドラの体を得ている。身体能力と剣術による戦闘力は高く、土鬼皇帝親衛兵を歯牙にもかけないナウシカとも互角に切り結ぶが、超常の力は持たない。 晩年のミラルパをも上回る冷酷な性格で、長年の虚無により狂気に支配されている。他人の命は元より自分の命にさえ執着を示しておらず、「その血をたぎらせず一生を終えること」だけを恐れる。巨神兵を最後の望みとしてトルメキアとの戦争を終わらせ、斜陽の人類の最後の砦を築こうとした。 ミラルパ存命中から実権はなかったものの、クシャナと面識があったり、土鬼の長老院の会合に出席する予定があったりする等、外交的・儀礼的な公務は行っていた。しかし、クシャナもナムリスが実権を有していない事は知っていた。クシャナとトルメキア語で会話している可能性がある。 ミラルパが戦争の為前線視察に赴いている間にシュワの墓所を制圧し、治療の為帰還した弟を謀殺して実権を取り戻す。その後数匹のヒドラを率いて自ら出陣し、クシャナを捕縛すると、クシャナのトルメキア王位継承権と第3軍精鋭を持参金として、土鬼=トルメキア二重帝国を目指して政略結婚を図った。弟の手下である僧会の僧達を公開処刑し、巨神兵を引き連れてトルメキアへ侵攻しようとするが、ナウシカの説得で諸侯が離反、土鬼の戦艦 (大型飛行船) に乗り込んできた彼女と戦う。自らの苦悩や人間の虚無・矛盾についてナウシカに問い、ヒドラ達と共に追い詰めるが、その直後覚醒した巨神兵によって、体に重傷を負わされる。再反乱を起こしたクシャナに、墓所の主の存在を明かすも、生きたまま頭部だけをクシャナに引きちぎられる。それでもなお頭部だけの状態で生きていたが、共に墓所に向かう船上で、巨神兵が飛び立つ際の衝撃波 (全身から放たれた光) に飛ばされ、腐海へと転がり落ちていった (頭部はその後死亡した模様。後にクシャナが、彼の首から下の体を土鬼の人々に見せた) 。 初代神聖皇帝(原|英:"First" Dorok Emperor) ナムリス、ミラルパの父。固有名称がない。超常の力を持っていたとされる。かつては民衆の救済を願う少年であり、200年程前、偶然に庭園の主と会い、庭に古代の音楽と詩と動植物が残されている事を知り、写本と音楽に秀でていて、主を師と仰いでいた。後に庭園の主とナウシカが会った時に、主がナウシカに似た少年が200年前ここに来たが、ある日「人間を救いたい」と書き残し、主や動物達の隙をつき、数匹のヒドラを連れ、ここを去ったと言った。どこからか降臨と称して土鬼に現れ、ヒドラ達と共にクルバルカ家から王権を奪った。肉体移植により長寿を保とうとしたが、何らかの異常により身体が分解して死亡した。ミラルパはその有様を目撃した事が、移植による延命を拒む理由になっている。 チヤルカ(原|英:Charuka) 軍司令官。平民出身の僧兵であったが、優秀な者は登用する皇弟ミラルパに取り立てられた為、彼への忠誠心は強い。トルメキア第3軍が立て籠るサパタ市の包囲戦を指揮していた。クシャナらの襲撃による攻城砲全滅の責任を負って、軍法に従い司令官を解任されるが、その後も重用された。軍司令官及び軍使の為、サパタ市のトルメキア陣営に行った時、トルメキア語で兵士と会話した。ナウシカやチククとの出会いにより国土や国民を大海嘯から救おうとする。積んでいた粘菌が突然変異し乗っていた戦艦 (下記のチククの項を参照) が飲み込まれそうになり、粘菌を船ごと燃やす為自爆装置をナウシカと共に起動させた。その後ナウシカとチククの乗るメーヴェに乗せてもらい燃える船から脱出後、不時着した際右腕を骨折した為、それ以後作中ではずっと添え木を当てた右腕を吊っている。死亡したと思われた際に僧会の幹部から「チヤルカを失ったのは皇弟様や我々にとって痛手となった」と言われ、ナムリスにも「(弟に忠誠心があり過ぎる為殺すのはやむを得ないものの)惜しい人物」と評されている。元々は僧兵上がりで超常の力を持たなかったが、前述の戦艦とは違う土鬼の飛行船に、ナウシカやチククと共に乗った後、その船に積んでいた粘菌まで変異しそうになるという緊急事態に陥った際、ナウシカと協力して対処する内に念話に開眼した。ミラルパに忠誠を誓いつつも、国と民の事を第一に考えミラルパに諫言 (かんげん) も行う良心的な人物で、あらゆる実務で有能だが、職業柄恨みを買う事もある。彼は土鬼の戦場で最初にナウシカと会った時に、彼女のタリア川の石のイヤリングを見た。戦場でナウシカと別れた後、ナウシカが保護しトルメキアの男性が世話をしていた土鬼の子供達を、男性から託された (上記のおじさんの項を参照) サジュ族の女性と会い、ナウシカからイヤリングをもらい子供の世話を頼まれたいきさつを聞き、女性からイヤリングを譲り受ける代わりに、大金と子供の為の名札を書いて渡した。彼が念話に開眼する前にその船の室内で、ナウシカにイヤリングを返した。この時、ナウシカは彼にお礼を言った後、イヤリングは母の形見だと告げた。 マニ族僧正(原|英:Elder of the Mani tribe) マニ族の長で、神聖皇弟より北上作戦の先遣隊として派遣されていた。固有名称がない。宗教上の理由から光を捨てた盲官である。王蟲を使ってクシャナの艦隊を壊滅させたものの、王蟲を止めたナウシカが古き伝承にある「青き衣の者」であると感じて作戦を中断し帰還、神聖皇弟とマニ族に土鬼軍の作戦に自滅の危険性がある事を説いた。ユパ達を逃がす為に壮絶な最期を遂げるが、死後もナウシカを守った。その超常の力は神聖皇弟に並ぶ程だった。彼と同じく神聖語を扱う事ができる。ナウシカが敬愛する人物。 ケチャ(原|英:Ketcha、Kecha) マニ族のナウシカと同年代の娘でエフタル語(当初は片言の男言葉、後に流暢だが荒っぽい女言葉になる)を解する。気性は激しく、徒手武術でトルメキア人を打ち倒す場面がある。僧正の死後、アスベルやユパと行動を共にする。当初は僧正を死に追いやったユパ達と対立していたものの、徐々に打ち解けていった。トルメキア人の抹殺を訴える過激な者が多いマニ族の中で、ナウシカや僧正、ユパ達と接してきた為、トルメキア人を嫌っているものの、無益な争いは避けるべきとの考えを持っている。最後にアスベルと親しい仲になるようだ。 チクク(原|英:Chikuku) 先の土鬼王朝であるクルバルカ家の末裔の幼い少年。本名ルワ・チクク・クルバルカ。土鬼の砂漠の中 (ナウシカが最初は沼と呼び、後にオアシスと呼んだ) で土着宗教の僧達と共に暮らしていた。粘菌を積んだ戦艦 (チヤルカが乗っていた) が瘴気をまき散らしたせいでオアシスに蟲が来襲、腐海に没する危険があった為、ナウシカと共にメーヴェに乗って脱出し、以降は彼女と行動を共にする。メーヴェに乗っていたナウシカを土着伝承の「白い翼の使徒」と確信し慕っている。非常に強力な超常(念話)の力を持っているが、幼さゆえに能力をもてあまし気味。人と接する機会が少なかった為、目上の人物に対しても敬語は使わず、安易に能力を用いてチヤルカを慌てさせる事も多い。吹き矢と短刀を武器として操る。成人後に土鬼の王になるようだ。ユパの死の直後に彼の方から友達になろうと言い、クシャナと友人になったようだ。ちなみに、フランス語でルワは「王」という意味である。 上人(原) ナウシカが敬愛する人物で、チククと共にオアシスに隠れ住んでいた土着宗教の僧達の唯一の生存者。固有名称がない。他の僧と共に、墓である祠 (ほこら) の奥に暮らしていた。マニ族の僧正と同じく宗教上の理由から盲となっている。超常 (念話) の力を持ち、最初にこの力を使いナウシカに話しかけた時は、チククの体を通して話した。ナウシカに、神聖皇帝と僭称 (せんしょう) する者が土着宗教を邪教として、どこからか降臨と称してこの地 (土鬼) に現れ王権を奪い、土着宗教まで奪い多くの神像を破壊した事を話した。土着宗教の古い教えも聞かせた。ナウシカに大海嘯を止める手段を問われると、「滅びは必然であり、世界が生まれ変わる試練」と答えた。「優しく、猛々しい風」が来たのを確信すると同時に老衰で死亡。この後、ナウシカの前に出現する「虚無」が彼と同じ姿を取ったが、それは諦めが強く出たナウシカの心が作り出した幻影であり、上人の本性ではない。
※この「土鬼諸侯連合」の解説は、「風の谷のナウシカの登場人物」の解説の一部です。
「土鬼諸侯連合」を含む「風の谷のナウシカの登場人物」の記事については、「風の谷のナウシカの登場人物」の概要を参照ください。
- 土鬼諸侯連合のページへのリンク