宇宙大雑貨
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宇宙大雑貨 | |
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ジャンル | ギャグ漫画 |
漫画 | |
作者 | 横山えいじ |
出版社 | 早川書房 |
掲載誌 | S-Fマガジン |
発表号 | 1989年1月号 - 1990年6月号 |
発表期間 | 1988年 - 1990年 |
巻数 | 全1巻 |
話数 | 39 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『宇宙大雑貨』(うちゅうだいざっか)は、横山えいじによる日本の漫画作品。1ページのみのギャグコメディ。『S-Fマガジン』(早川書房)にて1989年1月号から1990年6月号まで連載された[1](原則各号2話掲載、全39話)。
1990年5月に早川書房より単行本化。単行本は表題作を中心とした短編集で、1985年から1990年にかけて発表された、表題作を含めた15本の作品と、描き下ろしのプロローグ、中書き、エピローグが収録されている。
1991年、第22回星雲賞(マンガ部門コミック部門)を受賞した。
あらすじ
宇宙のどこかの惑星にある24時間営業のコンビニエンスストア「宇宙雑貨店」は、実は全宇宙防犯隊「レジスター」の秘密本部でもあった。店長とアルバイト店員のミドリは、商売のかたわら、宿敵・宇宙万引き団「黒いゴミ袋」と戦いを繰り広げるのだった。
登場人物
- 店長
- 「宇宙雑貨店」の店長にして、全宇宙防犯隊「レジスター」の隊長。商売に関しては恥も外聞もなく、商品をゴミ捨て場から仕入れたり、商品の弁当に怪しい薬を入れたりしている。「黒いゴミ袋」との戦いに際しては「今月の秘密兵器」をたびたび用意しているが、ほとんど役に立ったためしがない。
- ミドリ
- 宇宙雑貨店の女性アルバイト店員。無理やり「レジスター」の隊員にさせられるが、次第に乗り気になる。基本的にツッコミ役。作中、ミドリ以外の店員は登場しない。
- ブラック・ダスト
- 宇宙万引き団「黒いゴミ袋」のリーダー。「レジスター」の宿敵。常に黒いゴミ袋を覆面としてかぶっている。
- ススム君
- ブラック・ダストが中古センターから万引きしてきた正体不明の勧誘ロボット。「黒いゴミ袋」のメンバーは誰も使いこなすことができず、一方的にススム君から物品を売りつけられている。前作『マンスリー・プラネット』から引き続いての登場。
単行本の初出一覧
単行本収録順に記載[2]。
- プロローグ・コンビニエンスな夜 - 描き下ろし。
- 第1話 スプラッター・リサイクリング - 『メディウム 6』徳間書店〈アニメージュコミックス〉、1985年7月。
- 第2話 Y氏の日常 - 『ハイパー・ゾーン 1』徳間書店〈アニメージュコミックス〉、1985年5月。
- 第3話 すぺおぺ映画社・行商篇 - 『ハイパー・ゾーン 2』1985年8月。
- 第4話 宇宙将軍漫遊記 - 『アメージングコミック』第2号、笠倉出版社、1988年10月。
- 第5話 ノンフィクション・アワー - 『ハイパー・ゾーン 3』1985年12月。
- 第6話 ゾンビ探偵帳 - 『ハイパー・ゾーン 5』1986年6月。
- 第7話 とある業界物語 - 『ハイパー・ゾーン 7』1986年12月。
- 第8話 超人プロジェクト - 『月刊少年キャプテン』徳間書店、1986年7月号。
- スポンサーからのお知らせ - 描き下ろし。
- 第9話 国際救助家族 - 『小説奇想天外』第1号、大陸書房、1987年12月。
- 第10話 時間婦警パトロール日誌 - 『小説奇想天外』第2号、1988年2月。
- 第11話 電脳な街角 - 『小説奇想天外』第3号、1988年4月。
- 第12話 宇宙大雑貨 - 『S-Fマガジン』早川書房、1988年1月号 - 1990年6月号。
- 第13話 SFX商法・訪問篇 - 『ハイパー・ゾーン 4』1986年3月。
- 第14話 SFX商法・終末篇 - 『ハイパー・ゾーン 6』1986年9月。
- 第15話 タイムばしご御使用の注意 - 『S-Fマガジン』1986年5月臨時増刊号。
- エピローグ・雑貨店再び - 描き下ろし。
書誌情報
- 横山えいじ『宇宙大雑貨』早川書房〈単行本〉、1990年5月発行[3]、ISBN 4-15-203431-9
脚注
外部リンク
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