スートラとは? わかりやすく解説

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sutra

別表記:スートラ

「sutra」の意味・「sutra」とは

「sutra」とは、サンスクリット語で「糸」や「教え」を意味し仏教教え教義をまとめた経典のことを指す。これらの経典は、釈迦説いた法(教え)を弟子たち記録したもので、仏教教義教育基礎形成する重要な文献である。

「sutra」の発音・読み方

「sutra」の発音は、IPA表記では/suːtrə/となる。IPAカタカナ読みでは「スートラ」となり、日本人発音するカタカナ英語では「スートラ」と読む。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「sutra」の定義を英語で解説

A "sutra" is a type of religious scripture, or a collection of aphorisms in the form of a manual, in Hinduism, Buddhism, and Jainism. It is a Sanskrit word that means "thread" or "teaching". In Buddhism, sutras are considered scriptures that contain the teachings of Gautama Buddha.

「sutra」の類語

「sutra」の類語としては、「scripture」(聖典)、「text」(テキスト文章)、「doctrine」(教義)などがある。これらの単語宗教的な文脈使われ特定の教義教え伝えるための文書文章を指す。

「sutra」に関連する用語・表現

「sutra」に関連する用語としては、「dharma」(ダルマ、法)、「buddha」(ブッダ、仏)、「nirvana」(ニルヴァーナ涅槃)などがある。これらの単語仏教教義思想理解するための重要なキーワードである。

「sutra」の例文

1. English: The Lotus Sutra is one of the most important sutras in Mahayana Buddhism.
日本語訳法華経大乗仏教における最も重要な経典一つである。 2. English: The Heart Sutra is a popular sutra in Mahayana Buddhism.
日本語訳般若心経大乗仏教人気のある経典である。 3. English: The sutras contain the teachings of the Buddha.
日本語訳経典には仏の教え含まれている。 4. English: The sutras are written in Sanskrit.
日本語訳経典サンスクリット語書かれている。 5. English: The sutras are the basis for Buddhist teachings.
日本語訳経典仏教教え基礎である。 6. English: The sutras are recited in Buddhist ceremonies.
日本語訳経典仏教儀式唱えられる。 7. English: The sutras are considered sacred texts in Buddhism.
日本語訳経典仏教における神聖なテキスト考えられている。 8. English: The sutras are studied by Buddhist monks.
日本語訳経典仏教僧侶によって学ばれる。 9. English: The sutras are a guide to understanding the teachings of Buddhism.
日本語訳経典仏教教え理解するためのガイドである。 10. English: The sutras are a source of wisdom in Buddhism.
日本語訳経典仏教における知恵の源である。

経 (仏教)

(スートラ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/21 02:02 UTC 版)

仏教用語
パーリ語 sutta (スッタ)
サンスクリット語 sūtra (スートラ)
中国語 契經
日本語
英語 thread
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ブラーフミー文字で記された、法華経サンスクリット語写本

(きょう、: sūtra: sutta)とは、仏典のひとつであり、釈迦が説いた教え()を記録した聖典のこと。三蔵を構成する、(ヴィヤナ)、経(スートラ)、(アビダルマ)の一つをなす。

定義

仏教においては、厳密には、元来「経」(: sūtra, スートラ、: sutta, スッタ)とは、「三蔵」(: Tipitaka, ティピタカ: Tripiṭaka, トリピタカ)として構成される「仏典」の3分類の内の1つ、「経蔵」、「我は(釈迦から)こう聞いた」(如是我聞)で始まる「釈迦の口説」文献群の範疇を指す言葉だった。「三蔵」は以下の構成をもつ。{

  • 律蔵: Vinaya pitaka(ヴィナヤ・ピタカ)) --- 僧伽(僧団)規則・道徳・生活様相などをまとめたもの
  • 経蔵: Sutta pitaka(スッタ・ピタカ): Sūtra pitaka(スートラ・ピタカ)) --- 釈迦の説いたとされる教えをまとめたもの
  • 論蔵: Abhidhamma pitaka(アビダンマ・ピタカ): Abhidharm pitaka(アビダルマ・ピタカ)) --- 上記の注釈、解釈などを集めたもの

北伝仏教・漢字文化圏における「経」「経典」

後に大乗仏教経典群が数多く作製されて追加されていき、「三蔵」構造が崩れてしまったことや、漢字で「経」と訳され、「スートラ」「三蔵」との対応関係が意識されづらくなってしまったことから、北伝仏教・漢字文化圏においては、「仏典」全体を漠然と「経」「経典」と表現するようにもなっていった。

そのため北伝仏教・漢字文化圏では、「三蔵」に代わる「仏典」全般の総称として、「大蔵経」(だいぞうきょう)・「一切経」(いっさいきょう)という呼称・概念が、新たに形成・普及された。

このように、北伝仏教・漢字文化圏における「経」「経典」という語には、

  • 狭義の「経」「経典」 - 「スートラ」。三蔵の一。釈迦の直接の教説。
  • 広義の「経」「経典」 - 「仏典」全般。「大蔵経」「一切経」。

という2つの意味が混在しており、文脈によってどちらの意味で用いられているか注意する必要がある。

語源

sūtraの原義は「糸」のことで、元々はバラモン教において『ヴェーダ』のためにまとめられた散文綱要書を指して呼んでいたが、後にバラモン教・ヒンドゥー教の様々な文献や仏教の文献にも、この呼称が採用されていった[1]

Normanによれば仏教用語の sutta, sutraはサンスクリット語の sūkta (su + ukta)に由来しており、「よく話されている」ことを意味し、これは「仏陀によって説かれたものはすべてよく説かれた」との信念からであるという[2]

現存するもの

脚注

  1. ^ スートラとは - 世界大百科事典/コトバンク
  2. ^ K. R. Norman (1997), A philological approach to Buddhism: the Bukkyo Dendo Kyokai Lectures 1994. (Buddhist Forum, Vol. v.)London: School of Oriental and African Studies,p. 104

関連項目


スートラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 14:23 UTC 版)

淫獣聖戦シリーズ」の記事における「スートラ」の解説

淫獣聖戦XX』から登場

※この「スートラ」の解説は、「淫獣聖戦シリーズ」の解説の一部です。
「スートラ」を含む「淫獣聖戦シリーズ」の記事については、「淫獣聖戦シリーズ」の概要を参照ください。

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