シソーラス
シソーラス(英: thesaurus)とは、言葉を意味上の関係に基づき整理した辞書・辞典・語彙集のことです。
シソーラスは、言葉(が指し示す概念)の上位概念・下位概念の関係、包含関係、「全体と部分」の関係、あるいは同じカテゴリーに含まれる類語の関係、といった、いわば「言葉どうしの関係」に着目して整理された、言葉の体系です。シソーラスの構造を理解して上手に手繰れば、特定の言葉がどういう語群に含まれるのかを理解したり、あるいは、特定の事柄について述べる語彙として(検索の手がかりとした言葉よりも)より適切な言葉を見出したりできます。
シソーラスは、辞書は辞書でも、言葉の意味や用法の確認を主目的とする国語辞書とは毛色が違って、むしろ類語や近縁の語彙を調べられるという意味で「類語辞書」に近いといえます。
英語のthesaurusという言葉の語源はギリシア語に遡ります。もともとは「百科全書」的な意味合いもありました。19世紀半ばにイギリスの学者ロジェが、今日のシソーラスの原形といえる類語辞典を世に出し、以来「シソーラス」といえば類語辞書を指すようになったようです。
シソーラス
シソーラスとは、言葉を同義語や意味上の類似関係、包含関係などによって分類した辞書、あるいはデータベースのことである。
一般的な辞書では、言葉は50音順に整理されているが、シソーラスでは言葉が大分類から小分類にかけて体系的に整理されている。そのため同義語から広義・狭義の類義語などを効率的に調べることが可能となっている。
自然言語処理においては、シソーラスは全文検索システムなどにおいて利用されている。例えば、日本を表す表現としては、「日本」の他にも「Japan」、「JPN」、「Nippon」、「大和」、「倭」など複数の表現がある。シソーラスにこれらの言葉が登録されていれば、「Japan」と検索した場合でも「日本」をキーワードとした文書を検索することができる。逆に、シソーラスの処理が介在していないと、意味は同じ「日本」でも「Nippon」と表記している文書を検索から漏らしてしまう。
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