コーパス言語学とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 方式・規則 > 主義・方式 > 学問 > 学問 > コーパス言語学の意味・解説 

コーパス言語学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 03:17 UTC 版)

コーパス言語学(コーパスげんごがく、: corpus linguistics)とは、言語学の一分野で、計算言語学と関連がある。

概要

実際に使用された言語資料の集成を『コーパス』と呼ぶが、最近では特に電子化された言語資料のことを指す。そのコーパスを利用して、より実際的な言語の仕組みを探る学問がコーパス言語学である。

チョムスキー生成文法が言語能力[注釈 1]を調査対象とするのに対し、コーパス言語学は言語運用[注釈 2]に焦点を当てる。ある言語事象をリサーチクエスチョン(仮説)として設定し、それをコーパスデータに基づいて記述する。その後、その仮説を検証し、それに基づいて新たなリサーチクエスチョンを設定するという研究サイクルが一般的である。

コーパス言語学の発展によって、人間が使用する言語の殆どが「決まり文句の組み合わせである」ことが分かってきた[1]

日本においては、日本語研究(日本語学)の分野においては、コーパスという名称を使わないものの、コンピュータ利用による言語資料の研究は、比較的早くから行われてきた。一方、ヨーロッパ系の言語研究分野において、コーパスという名前が使われるようになったのは、1980年代後半のことである。

日本における関連学会としては、計量国語学会(1956年設立)、英語コーパス学会(1993年設立)などがある。

脚注

注釈

  1. ^ : competence
  2. ^ : performance

出典


コーパス言語学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 07:39 UTC 版)

ジェフリー・リーチ」の記事における「コーパス言語学」の解説

リーチUCLでのランドルフ・クヮークのコーパス構築作業触発されランカスター赴任間もなく、コンピュータ・コーパス開発先駆的取り組んだ。彼はイギリス英語最初電子コーパス立ち上げ、Lancaster-Oslo-Bergen CorpusLOB Corpus)として1978年完成させている。その後1990年代には、the British National Corpus (BNC)の作成において主導的な役割果たした。彼が共同設立したランカスター研究グループは、コーパス注記を行うためのプログラム開発したツリーバンクという用語は、現在コーパス解析一般的に用いられているが、1980年代リーチによって造られた用語である。 LGSWE文法1999)は体系的なコーパス分析基づいて作成された。リーチのより最近コーパス研究は、近年現代英語における文法変化集中している。

※この「コーパス言語学」の解説は、「ジェフリー・リーチ」の解説の一部です。
「コーパス言語学」を含む「ジェフリー・リーチ」の記事については、「ジェフリー・リーチ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「コーパス言語学」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コーパス言語学」の関連用語

コーパス言語学のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コーパス言語学のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコーパス言語学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのジェフリー・リーチ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS