他のオックスフォード英語辞書との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/14 02:27 UTC 版)
「オックスフォード英語辞典」の記事における「他のオックスフォード英語辞書との関係」の解説
OEDの実用性と歴史的辞書としての名声は、その全てがOED自体と直接の関係にある訳ではないにせよ、多くの成果となる事業や他の「オックスフォード」と冠する辞書の数々を生み出した。 元々は1902年に始まり、1933年に完成したThe Shorter Oxford English Dictionaryは、OEDの完成品の簡約版であり、歴史的視点を保っているが、シェイクスピア、ミルトン、スペンサー、欽定訳聖書により用いられた単語を除いては、1700年以前に廃れた単語は全く含まれていない。完全な新版はOED第2版から作られ、1993年に出版されたほか、さらなる改訂版がこれを追うように2002年と2007年に刊行された。 The Concise Oxford Dictionaryは、これとは異なる作品で、その目的は現代英語のみをカバーすることにあり、歴史的視点は取り入れていない。そのほとんどがOED第1版を基に編まれた初版は、フランシス・ジョージ・ファウラー(英語版)とヘンリー・ワトソン・ファウラー(英語版)により編集され、主な作品が完成する前の1911年に出版された。いくつかの改訂版は、20世紀を通して発行され、英語の語法の変化に応じて、更新され続けている。 1998年、新オックスフォード英英辞典 (NODE) が出版された。NODEは現代英語をカバーする目的なのだが、OEDに基づかない編集作業が行われた。その代りに、コーパス言語学の助けを借りた全く新しい英語辞典として生み出された。NODEが出版されると、これに似た全く新しいConcise Oxford Dictionaryが追従し、今度はOEDよりもむしろNODEの簡略版に基づいた辞典となった。NODEは(Oxford Dictionary of English; ODEという新しい表題の下)、New Oxford American Dictionaryを含めて、現在は学問的な歴史的辞書の基礎としてのみ供されるOEDとともに、オックスフォードの現代英語辞書の生産ラインにとって主要な源泉であり続けている。
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