他のオブジェクトシステムとの比較とは? わかりやすく解説

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他のオブジェクトシステムとの比較

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 14:08 UTC 版)

GObject」の記事における「他のオブジェクトシステムとの比較」の解説

GObjectC言語での完全なオブジェクトシステムであり、C言語から派生したC++Objective-C同等のものと見ることもできる(ただし、C++オブジェクトシステム以外にも様々な機能がある)。C++GObject明らかな違いは、GObject多重継承サポートしていない点である。 もう1つ重要な違いは、C++Objective-C独立した言語であるのに対してGObject単なるライブラリであり、新たな構文コンパイラ機能追加しているわけではないという点である。例えば、GObjectベースコードを書くとき、明示的な cast頻繁に必要となる。従ってGObjectC言語組合せ通常のC言語とは別の言語考えたとき、それはC++とは異なり通常のC言語厳密なスーパーセットとなっている。 C++コンパイラ対象とした標準ABI存在しないので(例外としてWindowsではCOMその役割担っている)、あるC++コンパイラコンパイルされたライブラリから、別のC++コンパイラコンパイルされたライブラリ呼び出せないことがあるそのような互換性を必要とする場合C++メソッドC言語関数としてエクスポートされる必要があり、C++オブジェクトシステム部分的に破綻する原因一部は、C++コンパイラエクスポートするシンボル一意性保証するために、それぞれ独自に名前修飾しているためである。一方これとは対照的にC言語にはオーバーロード名前空間もないので、C言語ライブラリではエクスポートされるシンボル一意性保証するために明示的なプレフィックス付けるのが一般的である。GObjectベースライブラリオブジェクト指向ではあるがC言語書かれているので、コンパイラが何であっても明示的なシンボル名を使う。 おそらく最も意義のあるGObject特徴Signal他の言語ではイベント呼ばれる)である。これは、GObjectGUIツールキット向けに開発されたために必要になった機能である。他のオブジェクト指向言語にも同様の機能はあるが、GObjectではオブジェクトシステムそのもの組み込まれている。このためGObjectアプリケーションSignal多用する傾向があり、GObjectコンポーネントC++Javaよりもカプセル化コードの再利用という面で優れている

※この「他のオブジェクトシステムとの比較」の解説は、「GObject」の解説の一部です。
「他のオブジェクトシステムとの比較」を含む「GObject」の記事については、「GObject」の概要を参照ください。

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