語義の曖昧性解消
【英】WSD, Word sense disambiguation
語義の曖昧性解消とは、自然言語処理において、文書や発話などの中で出現した特定の単語やフレーズなどが、その文脈の中ではどのような意味で使われているのかを判別する技術、またはその処理のことである。
形態素解析や機械翻訳などをはじめとする自然言語処理では、至るところで語義の曖昧性解消が問題となる。語義の曖昧性解消をめぐっては、様々な研究が行われているが、確率的な言語モデルに基づいて、直前や直後の単語の品詞や単語同士の共起の関係などを特徴としてコーパスとテストコレクションから機械学習を行う、などといったアプローチが試みられている。
語義の曖昧性解消
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/24 01:19 UTC 版)
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語義の曖昧性解消(ごぎのあいまいせいかいしょう、英語: Word-sense disambiguation)とは自然言語処理において、文中のある単語に出会ったとき、その単語がどの語義をあらわしているのかを判断する過程のこと。語義識別、語義判別、語義確定などともいう。
自然言語の単語には複数の語義が存在する場合がある。たとえば動詞「やる」には以下のような異なった語義が存在する:
- 彼はその仕事をやった。(ある動作をする)
- その日はジャズをやった。(演奏/上映する)
- プレゼントとして時計をやった。(譲渡する)
- 机の上の本を向こうへやった。(どかす)
- 心配なので人をやった。(遣いを出す)
- 目を向こうへやった。(視線を投げる)
語義の曖昧性解消は機械翻訳などのアプリケーションで非常に重要である。たとえば日本語の「やる」という動詞のもつそれぞれの語義は、ほかの言語では別々の動詞(英語では play, give, remove など)によって表されているためである。現在の自然言語処理では、語義の曖昧性解消には単語の共起関係を使う手法が一般的である。
関連項目
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