同義語・類義語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 06:44 UTC 版)
人造人間やロボットのように「人造の人間」を表す語は多い。フィクション作品においては、作品独自の造語や誤訳、語のイメージ重視の使用(意図的な誤用)なども見られる。以下に、主なもの(主に当記事にリダイレクトされている語)について記す。 人型ロボット(ひとがたロボット)、人間型ロボット(にんげんがたロボット) 外見を人間に似せて作られたロボットのことで、「人型でないロボット」との区別のために使われる言い回し。ヒューマノイドロボット(humanoid robot、人間そっくりのロボット)とも言われる。アイザック・アシモフは、『鋼鉄都市』に登場する人型ロボットを指す語としてヒューマンフォームロボット(humaniform robot、人間型ロボット)を用いている。 アンドロイド(android、ラテン語:androides) ギリシア語のandro-(人、男性)と接尾辞-oid(-のようなもの、-もどき)の組み合わせで、人型ロボットなどの人に似せて作られた存在を指す。ヒューマノイド(humanoid、英語のhuman(人)と-oidの組み合わせ)とは、由来する言語が異なる同じ構造の語であり、ほぼ同義である。「andro-」が男性の意味も持つことから、女性型アンドロイドをガイノイド (gynoid)と呼び分けている作品も見られる。 作中に登場する人造人間に対して「アンドロイド(フランス語:androïde)」という語を初めて用いた作品は、小説『未来のイヴ』(オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダン著、1886年)とされているが、語自体の歴史はさらに古く、1728年にイーフレイム・チェンバーズが編纂・出版した百科事典『サイクロペディア』(Cyclopaedia, or Universal Dictionary of Arts and Sciences)には、既にANDROIDESの項目があり、18世紀初頭には使われていた語であることが窺える。この中でアンドロイドの意味は「オートマトン(オートマタ)のこと」とされており、用例として「アルベルトゥス・マグヌスはアンドロイドを作ったと記録されている」という記述が挙げられている。 バイオノイド(bionoid)、バイオロイド(bioroid) いずれもバイオ(バイオニクス、バイオテクノロジー)とアンドロイドを組み合わせた語であり、SF作品に登場する人型のロボットを指す。 バイオノイドは1980年頃から用いられている語で、初期の用例としては、映画『スペース・サタン』(アメリカ、1980年)が日本公開された際のチラシやパンフレットにおいて、同作に登場するロボット「ヘクター」を「バイオノイド」と紹介している。用語辞典では、SF アニメなどに登場する、人間に近い生体や心を持つ人造人間 人間の体をしているロボット と記載されている。 バイオロイドも1980年代から用いられている語で、初期の用例としては、1983年に発表され、1985年に出版された漫画『ブラックマジック』(士郎正宗作)や1984年放送のテレビアニメ『超時空騎団サザンクロス』(タツノコプロ制作)がある。
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