梵網経_(パーリ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 梵網経_(パーリ)の意味・解説 

梵網経 (パーリ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 18:25 UTC 版)

パーリ仏典 > 経蔵 (パーリ) > 長部 (パーリ) > 梵網経 (パーリ)

梵網経[1](ぼんもうきょう、: Brahmajāla-sutta, ブラフマジャーラ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵長部に収録されている第1経。

経名の「梵網」とは「聖なる網」の意で[2]、経中に「六十二見」として古代インド当時の思想的あり方が網羅されていることに因む。

類似の漢訳経典として、『長阿含経』(大正蔵1)の21経「梵動経」、及び『梵網六十二見経』(大正蔵(阿含部)21)がある。

構成

登場人物

  • 釈迦
  • スッピヤ --- 遊行者
  • ブラフマダッタ --- スッピヤの弟子

場面設定

ある時、釈迦が500人の比丘と共に、ナーランダからラージャガハ(王舎城)へと移動していた。

すると同じ道を歩いていた遊行者スッピヤが、ブッダを誹謗した。(弟子のブラフマダッタは対照的にブッダに敬意を払った。)

その様子を見た比丘たちが騒ぎ始めると、釈迦が現れ、比丘たちを諭すように話を始める。

まず、それぞれ10箇ある小・中・大の3種の戒(小は十善戒十戒に相当)が述べられ、続いて外道の見解「六十二見」(と、それらを超克し、解脱する仏道の立場)が述べられていく。

内容

日本語訳

  • 『南伝大蔵経・経蔵・長部経典1』(第6巻) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 長部(ディーガニカーヤ)戒蘊篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 長部経典1』 中村元監修 春秋社

脚注・出典

  1. ^ 南伝大蔵経目録 p.5
  2. ^ 『原始仏典』中村

関連項目

外部リンク


「梵網経 (パーリ)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「梵網経_(パーリ)」の関連用語

梵網経_(パーリ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



梵網経_(パーリ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの梵網経 (パーリ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS