ウパーリ経とは? わかりやすく解説

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ウパーリ経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/06 23:21 UTC 版)

ウパーリ経[1](ウパーリきょう、: Upāli-sutta, ウパーリ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第56経。漢訳表現で『優波離経』(うはりきょう)とも[2]

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第133経「優婆離経」がある。

釈迦ジャイナ教ウパーリに仏法を説き、彼が仏教へと帰依する様を描く。

構成

登場人物

場面設定

ある時、釈迦は、マガダ国ナーランダのパーヴァーリカンバ林に滞在していた。

そこにジャイナ教徒のディーガタパッシンが訪れ、三業(身口意)の内、どれが最も重要か釈迦と意見を交わす。(ディーガタパッシン(ジャイナ教)は「身」、釈迦(仏教)は「心」)。

帰ってきたディーガタパッシンからその話を聞いたウパーリは、釈迦を言い負かそうと釈迦を訪ね、その内容を問い質す。釈迦はそれを説き伏せ、ウパーリは三宝への帰依を誓う。

そのことを聞きつけたジャイナ教教祖ニガンタ・ナータプッタが乗り込んでくるが、ウパーリに反論されて苦悶する。

日本語訳

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典2』(第10巻) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)中分五十経篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典2』(第5巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典

  1. ^ 『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村

関連項目

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