五三経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/07 00:33 UTC 版)
『五三経』[1](ごさんきょう、巴: Pañcattaya-sutta, パンチャッタヤ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第102経。
釈迦が、比丘たちに、死後などに関する諸見解を列挙しつつ、仏法を説いていく。
経名は、死後に関する見解が、「有我論」「断滅論」「涅槃論」の計三種、更に「有我論」を「有想論」「無想論」「非想論」に分割した場合、計五種の見解に分かれることに因む。
構成
登場人物
場面設定
ある時、釈迦はサーヴァッティー(舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。
釈迦は比丘たちに、死後にまつわる諸見解として、
- 死後も我が有る「有我論」
- 死後に我が滅する「断滅論」
- 現世で我を滅する「涅槃論」
などを列挙する。
更に、世界・過去に関する諸見解として、
- 時間について説く「時間論」
- 「常住」である時間論
- 「無常」である時間論
- 「常住かつ無常」である時間論
- 「非常住かつ非無常」である時間論
- 空間について説く「空間論」
- 「有限」である空間論
- 「無限」である空間論
- 「有限かつ無限」である空間論
- 「非有限かつ非無限」である空間論
- 有想について説く「有想論」
- 「一つ」の想を有する有想論
- 「多く」の想を有する有想論
- 「有限」の想を有する有想論
- 「無限」の想を有する有想論
- 苦楽について説く「苦楽論」
- 「楽のみ」である苦楽論
- 「苦のみ」である苦楽論
- 「苦楽」である苦楽論
- 「非苦非楽」である苦楽論
などを列挙する。
そして、仏道の禅定は、これらの見解を越えるものであることを説く。
比丘たちは歓喜する。
日本語訳
脚注・出典
- ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村、『パーリ仏典』片山
関連項目
外部リンク
- Pañcattayasuttaṃ - Tipitaka.org
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