クータダンタ経とは? わかりやすく解説

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クータダンタ経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/06 21:46 UTC 版)

クータダンタ経[1]: Kūṭadanta-sutta, クータダンタ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵長部の第5経。漢訳で『究羅檀頭経[2](くらだんずきょう)とも表現する。

類似の伝統漢訳経典として、『長阿含経』(大正蔵1)の第23経「究羅檀頭経」がある。

経名は、経中に登場するバラモンであるクータダンタ(究羅檀頭)に因む。

構成

登場人物

場面設定

ある時、釈迦が500人の比丘と共に、マガダ国のカーヌマタに向かっていた。

そこに住んでいた高名なバラモンであるクータダンタは、十の称号(十号)と共に釈迦の評判を聞き、彼を訪ねてみることにした。

クータダンタは釈迦に「完全なる祭式」の内容を問う。釈迦は、その内容を詳細に説いてみせる。クータダンタはその内容を受容しつつ、次にその「完全なる祭式」より優れた「仏陀の教え」を教えてほしいと頼む。釈迦は、供犠のような「奪うこと」よりは、布施のような「与えること」の方が優れており、それゆえ比丘たちは諸々の祭式には携わらないこと、そして戒・定・慧の「三学」を保つことを述べる。

そして、その具体的内容として、まず、それぞれ10箇ある小・中・大の3種の戒(それぞれ十善戒十戒十重禁戒に相当)が述べられ、続いて四禅および六神通が述べられる。

クータダンタはその内容を聞いて法悦し、三宝に帰依することを誓う。

内容

日本語訳

  • 『南伝大蔵経・経蔵・長部経典1』(第6巻) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 長部(ディーガニカーヤ)戒蘊篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 長部経典1』 中村元監修 春秋社

脚注・出典

  1. ^ 『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村

関連項目

外部リンク




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