象跡喩小経とは? わかりやすく解説

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象跡喩小経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/14 16:28 UTC 版)

象跡喩小経[1](ぞうしゃくゆしょうきょう、: Cūḷahatthipadopama-sutta, チューラハッティパドーパマ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第27経。小象跡喩経(しょうぞうしゃくゆきょう)とも[2]

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第146経「象跡喩経」がある。

釈迦が、婆羅門ジャーヌッソーニに対して、彼が持ち出した「象の足跡」の喩えに返す形で、仏陀を信じるに値する根拠(形跡)について説いていく。

構成

内容

三学に従って、解脱への道の16段階を説く[3]

  1. 法(Dhamma)の聴聞・発心
  2. 出家
  3. 護戒
  4. 知足
  5. の防護
  6. 正念正知(マインドフルネス
  7. 五蓋の断
  8. 初禅
  9. 第二禅
  10. 第三禅
  11. 第四禅
  12. 宿住随念智
  13. 死生智
  14. 漏尽智
  15. 解脱
  16. 解脱智見

日本語訳

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典1』(第9巻) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)根本五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典1』(第4巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典

  1. ^ 『南伝大蔵経』
  2. ^ 『原始仏典』中村、『パーリ仏典』片山
  3. ^ ターナヴットー ビック「ニカーヤにおける八聖道と三学系統の修行道」『インド哲学仏教学研究』第4巻、1996年、3-15頁、NAID 120006908941 

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