愛生経とは? わかりやすく解説

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愛生経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/07 00:32 UTC 版)

愛生経[1](あいしょうきょう、: Piyajātika-sutta, ピヤジャーティカ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第87経。

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第216経「愛生経」や、『婆羅門子命終愛念不離経』(大正蔵91)がある。

愛(愛着)と苦の関係にまつわる仏法を、コーサラ国パセーナディ王らが学んでいく。

構成

登場人物

場面設定

ある時、釈迦は、コーサラ国サーヴァッティー(舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。

そこには一人息子を亡くして悲しんでいる長者がいたが、釈迦が彼に「愛着が苦悩の原因」だから愛着を断つように説くと、長者は「愛着から生じるのは喜楽であって、苦悩ではない」と反発して帰ってしまう。

この話を伝え聞いたコーサラ国の王パセーナディは、妃のマッリカー、更に彼女の依頼で釈迦を訪ねた婆羅門ナーリジャンガを介して、釈迦の「愛する者を失った女」の喩えを教わり、「愛着から苦悩が生じる」縁起を理解し、三宝への帰依を誓う。

日本語訳

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典3』(第11巻上) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)中分五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典3』(第6巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典

  1. ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村、『パーリ仏典』片山

関連項目

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