三柱臣とは? わかりやすく解説

三柱臣(トリニティ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:25 UTC 版)

紅世の徒」の記事における「三柱臣(トリニティ)」の解説

創造神“祭礼の蛇”眷属たる三人の“王”。「守り」「謀り」「起動する」、創造神のための「システム」の具現化討滅される、生贄になるなどで死亡した場合でも存在消滅することはなく、創造神の許で眠りにつき、機が熟すればまた復活するという特殊な存在それぞれの意志事情目的によって組織属する他の“徒”達とは違い成り立ちから盟主属することを宿命付けられ古代から付き従っている特異な存在である。強烈なカリスマ持ち通常束ねることが困難な“徒”をこれ程までに束ねているのは、『三柱臣』が重ねてきた長年実績と、彼らと対面した際に抱かされる感情よるものである。基本的に全員人間に近い姿をしている。 なお、“祭礼の蛇”自身生み出した彼らを「息子」「娘」と認識している部分があるが、彼ら自身にとって“祭礼の蛇”はあくまで自身仕える「主」であり、生みの親と言う認識はなく、また互い兄弟姉妹とも考えていない。 “千変せんぺん)”シュドナイ[Sydonay] 声 - 三宅健太 男性“紅世の王”炎の色濁った紫。初登場III巻[仮装舞踏会]『三柱臣(トリニティ)』の将軍絶大な戦闘力誇り古来より数え切れないほどのフレイムヘイズ倒してきた強大極まる“王”。作中倒したフレイムヘイズの数も最も多く“祭礼の蛇”除けば最強強さを誇る(センターヒルをして「最悪の敵」と称されていた)。 かつての中国での古い通名蚩尤。 他の“徒”とは異なり、その真名が示す本質から生まれる『変化』の力を持っているため姿は不特定であり、必要に応じて姿形自在に変えることができる。普段人間型をしており、プラチナブロンドオールバックにし、サングラス掛けダークスーツ着た長身男性の姿をとる。しかし戦闘時や「食事」の時には、頭や腕や口を様々な場所に複数作ったり、全身や腕や口などの体の一部巨大化させたり、切り離したり、蝙蝠、亀、大蛇など様々な動物(虎が比較的多い)に変えたり高層ビル内部全て埋め尽くすほどに分裂したりなどと、自由自在に変化するアニメでは、鵺のような一本角のライオンの体に鳥の脚蝙蝠の翼爬虫類の尾、という姿で一定している)。『大戦』に出陣した際は、黒い全身甲冑マントを身に着け騎士のような出で立ちだったが、これもまた『変化』のうちらしく、鎧ごと体変化させていた。 “祭礼の蛇”眷属であり、盟主“祭礼の蛇”により「主を守る」使命課せられた存在彼の変化』の力は主を守るため、あらゆる攻撃全て同時に対処すべく与えられたものである。しかし“祭礼の蛇”が『久遠陥穽』に放逐され以降は本来の使命果たせなくなり代替行為として長年依頼受けて依頼者である“徒”を護衛してきた。そのため周囲からは「他者護衛趣味とする変わり者」「護衛と言う道楽かまけて[仮装舞踏会]職務怠けている」と見られがちだが、“祭礼の蛇”に対しては他の『三柱臣』同様、非常に忠実である。 普段飄々として部下にも寛大な性格で、敵であるフレイムヘイズに対してすらも友人接するかのような態度を取る事も多い。 戦闘時には「本質そのままの姿」へと姿をとる戦闘スタイルからか、人間の文化憧れるあまり本質そのままの姿を陳腐とする最近の“徒”の風潮を、内心寂しく思っている。一方で人間の姿をとる際には当代流行文化いち早く取り入れ洒落者の面も持つことから、人間の文化そのものには好意的と言える。特に煙草が大好きで、いつも吸っている。 “頂の座”ヘカテー好意持っており「俺のヘカテー」と公言して憚らない。特にヘカテーの身に僅かでも危険が及ぶと、飄々とした態度から一転して怒り狂い、その原因作った相手攻撃幾人も名のある“徒”や“王”を葬ってきた。さらにその怒りヘカテー守れなかった味方護衛にも向けられ味方ですら真剣に自分身命危ぶむ事態となるため、周りは敵の襲撃以上にヘカテーに危険が及ぶことと、それがシュドナイに知れることを恐れている。本人曰くヘカテー愛しているのであって決しロリコン|そういう趣味ではないとの事。 一方で“逆理の裁者”ベルペオルのことは公然とババア呼ばわりしこき下ろし、ベルペオルの方もいちいち皮肉たっぷりに接しているが、両者とも特に嫌い合っているわけではなく、単に両者性格反りが合わないだけであり、互いにその実力を認め合っている。 坂井悠二の事は盟主代行という事柄以外でも個人的に助力したいと思うほど気に入っている模様で、新世界無何有鏡』完成後も『無何有鏡』へ渡らず、理由作ってまで最後まで付き従った“祭礼の蛇”眷属であるため、他の“徒”とは比較ならない絶大な戦闘力を誇る。単純なパワーだけでも抜きん出ているが、『変化』の能力によって他の“徒”では不可能な変幻自在戦術取り想定外攻撃で不意を撃ち敵を圧倒する。しかし「主を守る」性質からか望んで攻勢に出る場面少なく多く場合敵の攻撃から味方を守るために先手打って攻撃出ている。なお、死亡して“祭礼の蛇”生きている限り完全に消滅はせず、祭礼ヘカテーが「守ってほしい」と望むことで復活する。 『大命遂行に際しては、障害となるであろうフレイムヘイズ外界宿を予め掃討する役目与えられていたが、道楽かまけて一つこなしていなかった。 『三柱臣』として大命遂行の際にのみその行使許される宝具は剛神鉄如意』。持ち主体型変化に応じて大きさや形を変えるであり、『変化』と合わせることで城の尖塔ほどにも巨大化させることや、穂先数十分裂変形させたり、シュドナイが分裂した数に合わせて神鉄如意そのもの数千という数に増やすことも出来るなど、自由自在に変形させられる本人が手を離した状態でも形状自在に変化させられ巨大化維持できる。素の状態でさえ非常に強力な力の持ち主だが、この剛使用によってさらに圧倒的な戦闘力発揮する。その強大な戦闘力で、名の知られ強力なフレイムヘイズ幾十人も葬り去っている。 軍の指揮官として練達にして無類将帥である。しかし職務に対して怠慢で、本拠地である『星黎殿』にも長らく立ち寄っていなかったが、そんな態度にもかかわらず[仮装舞踏会]の“徒”たちから尊崇の念は絶大で、その強さ将軍として能力にも全幅の信頼寄せられている。 三千年前の『大縛鎖』の儀式の際は、儀式必要不可欠ヘカテーを守るために動くことができず、そのため盟主放逐許してしまった模様XX巻より)。 16世紀初頭の『大戦』で[とむらいの鐘]受けて参戦した際は、フレイムヘイズ兵団副将極光射手』カール・ベルワルドを(カール油断していたとは言え)わずか二撃で葬った(X巻)。 本編では“愛染兄妹”の護衛をしている際に悠二と遭遇。“ミステス”と気づいて中の宝具奪い取ろうとしたが、『零時迷子』掛けられた『戒禁』(防御用の自在法)によって、右腕本質一部失ったその後再構成した)。その事と、大した力も持たずに“封絶”の中で動ける事から、悠二の宿す宝具『零時迷子』だと察知し、それを[仮装舞踏会]へと知らせる(IV巻)。以降は「[仮装舞踏会]将軍」という本来の職務急に本腰を入れるようになり、軍勢率いて世界各地重要な外界宿アウトロー)を襲撃陥落させ、同時に幾十人もの名高いフレイムヘイズ倒してきた。上海外界宿総本部一大会戦にて東アジア討ち手らを一掃し職務果たした後(XVI巻)、『星黎殿』へと帰還するその後現在の盟主在り様に懸念抱きながらも、『大命』の第二段階として“祭礼の蛇”坂井悠二付き従って久遠陥穽』へ出立(XVII巻)。『詣道』を踏破し最奥部の『祭殿』に到達し“祭礼の蛇”神体覚醒復活見届ける。そして『詣道』をこの世へと遡る途中でシャナたちに遭遇するものの、彼女ら妨害撥ね退けて“祭礼の蛇”神体と共に無事この世帰還したXIX巻)。 帰還後[仮装舞踏会]全軍総司令官として、フレイムヘイズ兵団対す包囲殲滅戦開始兵団前線基地である『天道宮』の探索破壊のため自らも前線に出るが、シャナヴィルヘルミナによって足止め食らいセンターヒルマージョリー加勢手こずるうちに、彼女ら救出に来たキアラの『ゾリャー』の一撃をくらい、そのままシャナたちを逃がしてしまう。足止めとして戦場残ったセンターヒルは十分程で討ち取るが、シュドナイとしては画竜点睛欠いた感じとなったXX巻)。 御崎決戦では、生贄となるヘカテー見送った後に『真宰社』を狙い攻め込んできたシャナヴィルヘルミナ“祭礼の蛇”坂井悠二と共に迎撃し、激し戦闘繰り広げるカムシンによって『真宰社』が倒壊危機陥った際には、巨大化させた『神鉄如意』で『真宰社』の中心貫きとすることで倒壊防いだ(XXI巻)。『真宰社』の修復後は、再び悠二と共にシャナヴィルヘルミナマージョリー迎撃新世界無何有鏡』完成後も『無何有鏡』へ渡らず、悠二と共に御崎大橋頂上シャナたちを待ち構えマージョリー死闘繰り広げるも、フレイムヘイズ数万分の力を結集した屠殺即興詩』により死亡しヘカテーと共に一時眠り入った(XXII巻)。この時は周囲の“存在の力”を一切使わず自前の力のみで戦った半ば自殺であったが、多少なりとも消耗した上でマージョリー限界まで疲労させたことから、その力の規模作中でも最強部類に入る。 アスモデウスの別名をもつ同名悪魔存在する蚩尤は、黄帝(別名・帝鴻氏)に処刑され中国神話の怪神。 なお、アニメ番外編『頂のヘカテーたん』では、パロディであるがヘカテー傍にいることに快感得ており、また悠二に対して怪し口調で話すシーンがある。その際ヘカテーから「変態呼ばわりされている(後に「親父臭い」とも言われて、ショック受けていた)。 “頂の座(いただきのくら)”ヘカテーHecate] 声 - 能登麻美子 女性“紅世の王”炎の色明るすぎる水色初登場IV巻[仮装舞踏会]『三柱臣(トリニティ)』の巫女[仮装舞踏会]構成員からは大御巫(おおみかんなぎ)の尊称呼ばれている。 かつての中国での古い通名女媧大きな帽子マント着られている印象の、表情乏し小柄な美少女。そんな見た目反す強大な“王”だが、姿を見せることは極めて稀で、その真意性向能力などはほとんど知られていない“祭礼の蛇”眷属であり、盟主“祭礼の蛇”活動先触れとなる存在創造神“祭礼の蛇”“紅世の徒”願いを叶えることを権能としており、神が“徒”の願い聞き届けた証、“徒”の願い結晶としてヘカテー生み出す。すなわち彼女の存在そのものが“徒”の願い実現する予兆であり、そのため“徒”からは絶大な敬意払われ[仮装舞踏会]属する“徒”たちからは最も尊崇され、『三柱臣』の中でも特異な存在として知られている。 他人言動字面どおりに受け止める生真面目淡白な性格で、杓子定規物言い特徴。 自らに言い寄るシュドナイを相手にしないなど、基本的に他人に対して関心感情もほとんど示さないが、盟主たる“祭礼の蛇”のことは文字通り「彼女の神」とまでされるほどに崇拝し“祭礼の蛇”に関する事柄に対してだけは喜怒哀楽示し感情的にもなる。しかし、代行体である『坂井悠二』に協力することには消極的である模様。その他、なぜか誰もが扱いに困る変人“探耽求究”ダンタリオンのことを「おじさま」と呼んで慕って(?)おり、彼の勝手な行動によってトラブル起きても、庇ったりしている(しかし『大命』や“祭礼の蛇”に関することには限度がある)。これは彼の素材』を生み出す能力創造神似ているため。 その真名の故か、“祭礼の蛇”不在耐える為に高い山山頂で過ごす事が趣味。山を汚す登山家嫌っており、過去何度か出くわした際は例外無くその登山家関係者ともども惨殺してきた。 神である“祭礼の蛇”が“徒”たちの願いを叶える際に行われる神威召喚』の儀式生贄となる役目を持つ。しかし生贄となり死亡して“祭礼の蛇”生きている限り完全に消滅はせず、願い叶えた“祭礼の蛇”眠りについた後、新たな願い結実した時にそれを構成要素として復活する。 『大命遂行に際しては、主に盟主意思『大命詩篇』受け取役割担っており、『大命詩篇』扱い一手担っている通常は『星黎殿』の内部にある祭壇の間『星辰』にその身を置き、この世渡り着いたばかりの“徒”たちに、この世生きるための訓令与えている。実際遂行当たっては、『大命詩篇』起動盟主の声を世界中伝播させる役割担った。 『三柱臣』として大命遂行の際にのみその行使許される宝具は、三角形の遊環を持った錫杖トライゴン』。その具体的な能力効果不明であるが、作中の描写からすると“祭礼の蛇”意志や声、力を受信伝播するアンテナのようなものだと思われる。他にも教授十六回も改造された笛型の宝具トラヴェルソ』を所持している。この具体的な効果不明だが、鳴らした後に竜の形をした強力な炎を無数に放つ他、『星黎殿』の停泊時間終了などを伝え役目もある。固有の自在法として、自身の炎と同じ色の光弾流星如く飛ばす自在法『星(アステル)』を使う。一度数十発飛ばす事も可能。華奢な外観とは裏腹に強靭な膂力と体術の持ち主で、シャナとも互角に渡り合える程である。その他、マージョリー幾十重も張り巡らせ防御自在法一瞬容易く破壊してもいる。 16世紀初頭[とむらいの鐘]要請に応じて[仮装舞踏会]が『大戦』に参戦参戦本来の目的である、“探耽求究”ダンタリオン勝手に持ち出した『大命詩篇』断片探索破壊すべく、最前線設営された本陣に自らも赴く。そして“織手”アシズの手渡っていた『大命詩篇』断片共振している最中他者では破壊不可能なはずの『大命詩篇』“天壌の劫火”アラストール破壊され影響危機陥ったところを“逆理の裁者”ベルペオル救われた(X巻)。このことから、「神をも殺す神」たるアラストールに対し強い警戒感抱いている。 本編では、文化祭騒動の際、“彩飄”フィレスが『零時迷子』活性化させ出現させた“銀”鎮めるため、“嵐蹄”フェコルーを伴ってシャナたちの前に出現“銀”鎮めると共に『零時迷子』在り処探知するための『刻印』を施し立ち去ったXIII巻)。彼女の出現は、[仮装舞踏会]『零時迷子』を必要としていること、そして“ミステス坂井悠二破壊することはフレイムヘイズ側にとって不利になることを、シャナたちに知らしめる結果となった“祭礼の蛇”坂井悠二シャナ捕らえた時には盟主への忠義とアラストールの神力への警戒心から、盟主のためにその命に背き彼女を密殺ようとしたが、シャナ機転“祭礼の蛇”坂井悠二介入され未遂に終わる。その際“祭礼の蛇”坂井悠二シャナを殺す方が危険となることを説かれ、諭されたものの、なお納得しきってはいない模様。 『大命』の第二段階として、“祭礼の蛇”坂井悠二付き従い久遠陥穽』に出立し、『詣道』にて自身感知能力両界狭間との隔離が完全な場所と不完全な所を見分けながら、盟主たちを“祭礼の蛇”神体へと導いていく。そして遂に『詣道』の最奥部にある『祭殿』へと到達し、ベルペオルが黒い蛇骨“祭礼の蛇”神体覚醒させた後に『大命詩篇』稼動させて、『祭殿』を形成していた青銅塊を力の結晶戻した後、それを“祭礼の蛇”神体戻して、かつての豪壮な姿と莫大な力を取り戻させた。そして『詣道』を遡る途中で追いついて来たシャナたちの妨害撥ね退けて、ついに“祭礼の蛇”神体と共にこの世帰還する。 そして、この世帰還した直後自身巫女として能力使って盟主“祭礼の蛇”一度目の大命宣布全世界の“徒”やフレイムヘイズ伝達したその後、『星黎殿』秘匿区画にある『吟詠炉』にある『大命詩篇』バックアップ使って“祭礼の蛇”神体顕現安定化を図る作業行い中国南西部決戦が終わるころには五割方安定した模様二月に、全世界の“徒”やフレイムヘイズ向けた“祭礼の蛇”二度に渡る大命宣布伝達した後、御崎決戦においては『真宰社』頂上部の『星辰上空『大命詩篇』の繭に取り巻かれて、神威召喚の儀式を進め新世界無何有鏡』完成と共にその生贄となって死亡しマージョリー討滅されたシュドナイと共に一時眠り入ったアニメでの設定では、膨大な器の持ち主自分の器が満たされる事が望みだった。他者の器に自分の器を合わせるという能力をもっており、今まで様々な者に器を合わせてきたが満たされことはなかった。また、性格原作多少異なる。第二期では自らの偽りの器である近衛作り出し、悠二の元へ送り込んでいる。 ギリシャ神話呪術司るヘカテーという同名女神登場する女媧は、古代中国神話登場する土と縄で人類創造したとされる女神。 “逆理の裁者(ぎゃくりさいしゃ)”ベルペオル[Bel-Peol] 声 - 大原さやか 女性“紅世の王”炎の色金色初登場VII巻[仮装舞踏会]『三柱臣(トリニティ)』の審神者(さにわ)→軍師参謀狡猾智略長けており、およそ彼女を知る者からは「この世で最も敵に回したくない」とまでに恐れられる鬼謀の“王”。 かつての中国での古い通名は西母。 右目に眼帯をした、妙齢三つ目美女眼帯の下の失われた右目は、かつて秘法久遠陥穽』が発動する際に“祭礼の蛇”託された。この右目が『旗標』として、“祭礼の蛇”創造した『大命詩篇』受信者であるヘカテーへと正確に届け為の磁針であると同時に、『祭殿』にて黒い蛇骨の姿で休眠していた“祭礼の蛇”神体統括管理という副次的な役割も宛がわれていた。この『旗標』こそが不帰秘法久遠陥穽』を根底から覆す元凶となった“祭礼の蛇”眷属であり、盟主“祭礼の蛇”により「あらゆる事態対処する使命課せられた存在。非常に用心深くありのまま現実認めた上であらゆる状況予測し策略立て、その読みを誤る事態滅多にないがゆえに、この世あらゆる陰謀手が届くとまで謳われる。「思うまま生きることを好む他の“徒”とは違い、その使命ゆえに「思うままならない事にこそ挑む甲斐感じる」という特質を持つ。 [仮装舞踏会]構成員らから絶大な尊崇の念を向けられているが、彼女自身目的のためには他者簡単に利用し切り捨てることができる冷酷な性格でもある。だが“祭礼の蛇”に対しては非常に忠実で、彼を慕い絶大な信奉寄せている(その彼からは「寂しがりの娘」と形容されている。なおベルペオルは妹に当たる)。常から不在がちだった盟主と、託宣明け暮れる巫女“頂の座”ヘカテー不真面目な将軍“千変”シュドナイ代わり実質的に組織運営しており、盟主帰還してからもそれは変わっていない。 三千年前の『大縛鎖』の儀式の際、フレイムヘイズたちの結束力により儀式阻止され盟主失った反省から(XX巻より)、「組織であるがゆえの強さ」を重んじ数千年という単位唱えている。 『星黎殿』の司令室である『祀竃閣』にいることが多いが、大命遂行のために外出する事も多い。 [仮装舞踏会]は、桁違い規模大軍勢に、『三柱臣』を始め強大な“王”達が数多く在籍しており、いざ動いた時の脅威やベルペオルの智謀への評価から、対峙する者は事あるごとに「彼女の陰謀一環ではないか」と疑心暗鬼駆られてその勢い押し留められることになり、本人そういった評価時に煽りながら有効に活用している。 『三柱臣』として大命遂行の際にのみその行使許される宝具は拘鎖『タルタロス』。変幻自在に動く鎖であり、能力詳細不明だが、特定現象切り離す能力や、鎖の環の一つ一つから存在封じていた“燐子”出現させる能力を持つ。『大戦』では、共振していた『大命詩篇』砕かれ影響苦しヘカテー救助するために鎖の一部切り離し囲むことで共振遮断しシャナに鎖の一部取り付けた際には、フレイムヘイズとしての能力全て封じていた。一巡して結節させることで、その内にあるものを外部から完全に隔離し攻撃無効化弾き返すともできる。 「教授」ことダンタリオン比較上手くコントロールできる数少ない人物であり、彼から自在式を込める事のできる金塊『デミゴールド』をせしめ、それを使って非常手段(ゴルディアン・ノット)』などの宝具製造している。 三千年前の『大縛鎖』の儀式の際、フレイムヘイズたちの「反逆」をある程度予想していたものの、対策はあまり考慮していなかったようで、そのために盟主放逐許してしまった(XX巻)。 シュドナイから『零時迷子』発見の報を受けた後は、協力者たる“徒”を集め大命成就に向け準備進める。『大命第一段階成就たる盟主の仮帰還後は、来るフレイムヘイズ陣営との史上最大戦い備え世界中散らばっていた[仮装舞踏会]全軍・全構成員を『星黎殿』に集結させ、万全戦備整えている。そして『大命』の第二段階として、“祭礼の蛇”坂井悠二付き従って久遠陥穽』に出立し、『詣道』を突き進んでいき、ついに『詣道』の最奥部にある『祭殿』に到達する。そして自身の右目である『旗標』によって黒い蛇骨“祭礼の蛇”神体覚醒させると同時に、『旗標』はその役割終えて数千年ぶりにベルペオルの許に戻った。そしてヘカテー『大命詩篇』稼動させて“祭礼の蛇”神体にかつての豪壮な姿と莫大な力を取り戻させた後、『詣道』を遡る途中で追いついて来たシャナの姿とその決意見聞きしたことで、シャナ自身許容範囲外の危険因子判断し盟主意向背いてでもシャナ排除する決意をし、ヘカテーとシュドナイにシャナ抹殺声なき声暗に促した。そしてシャナたちの妨害撥ね退けて、ついに“祭礼の蛇”神体と共にこの世帰還する。 そして『祀竃閣』でヘカテー教授たちの作業監督しつつ、フェコルーの遺言である侵入路捜索に当たる。中国南西部決戦終わった後に“祭礼の蛇”坂井悠二状況報告した二月大命最終段階では、御崎全体を包む封絶張った後に“祭礼の蛇”坂井悠二命令で『タルタロス』によって封絶内部人間たち存在の力として消滅させた直後に、悠二が連れてきた吉田一美にも『タルタロス』の一部をかけて彼女の所持する『ヒラルダ』の封絶内で動く以外の機能を封した。その後変形した『真宰社』の中央制御室から儀式監督したシャナマージョリーによって『大命詩篇』や『吟詠炉』に収められバックアップ書き換えられても動揺することはなかったが、それは『大命』の真の計画が、“祭礼の蛇”の「他者から望まれたことしか出来ない制約超えた“祭礼の蛇”自由意志による新世界無何有鏡』の創造であり、シャナマージョリーによる『大命詩篇』書き換え無効化できるためであった。しかし完成した新世界無何有鏡』にシャナ望んだ「人を喰らえない理」が組み入れられたことに激しく動揺し、それが“祭礼の蛇”望んだものと知って大笑いしたが、結局は納得した(XXII巻)。 新世界無何有鏡』完成後は『タルタロス』で“祭礼の蛇”仮装意思総体坂井悠二から切り離し坂井悠二に『タルタロス』の制御キー渡し“祭礼の蛇”と共に新世界無何有鏡』へ旅立った(XXII巻)。新世界においては策略家」「神算鬼謀」の悪名を、悠二に持っていかれたとなっている。新世界渡り来てから数年後に、“珠漣の清韻”センティア運営する外界宿ピエトロ食堂』でフレイムヘイズ側の代表として派遣されシャナ新世界での初顔合わせし、『色盗人』への対策など協議した短編『クイディティ』)。 原作では最後まで直接戦闘を行う描写無かったが、第1期アニメでは終盤ヴィルヘルミナ激突していた。『頂のヘカテーたん』では眼帯ハートマーク描かれた他、女子高生制服を身に着けていた。 ベルフェゴールの別名をもつ同名悪魔存在する

※この「三柱臣(トリニティ)」の解説は、「紅世の徒」の解説の一部です。
「三柱臣(トリニティ)」を含む「紅世の徒」の記事については、「紅世の徒」の概要を参照ください。

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