『色盗人(いろぬすびと)』
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「紅世の徒」の記事における「『色盗人(いろぬすびと)』」の解説
新世界が創造されてから数年後に、多数の“徒”やフレイムヘイズから固有の炎ごと“存在の力”の一部を奪って、その奪った炎を自分たちに継ぎ足して自身を強化して、新世界各地で暴れていた“紅世の徒”の集団。なお、『色盗人』という呼称は自分たちで名乗ったものではなく、他称である。根拠地は首領である“踉蹌の梢”バロメッツが滞在していたアメリカ合衆国北東の荒野のゴーストタウンで、バロメッツたちは根拠地を『桃源(エデン)』と呼称していた。 短編『クイディティ』で、シャナたちに誘導された構成員たちによって『桃源』を突き止められ、バロメッツを除く構成員たちは討滅された上に、バロメッツもシャナたちの降伏勧告を受け入れたことで壊滅状態になった。 “踉蹌の梢(ろうそうのすえ)”バロメッツ “紅世の王”。炎の色は極彩色。 『色盗人』の首領で、人化した姿は様々な生地を継ぎ接ぎしたコートを纏った青年。この世(旧世界)では、息を潜めて生きる半端な自在師の“紅世の王”でしかなかったが、新世界へ渡り来た後に“存在の力”が無限に満ちているのを利用して改良した特殊な隠蔽と潜伏を特性とする罠の自在法『啖牙の種(マールス)』を指先大の種として新世界各地にばらまいて、条件付けに引っかかったフレイムヘイズや“徒”たちの“存在の力”の一部を炎ごと無理矢理に本体のバロメッツの元に転移させただけでなく、株分けさせた分身を存在に寄生させて強化を行う自在法『隠羽織(ミュステリア)』も使用して『啖牙の種』で奪い取った“存在の力”を吸収せずに保存した状態のまま自他の存在に根付かせることで、“存在の力”の統御限界を継ぎ足す方法を編み出して、安易に力を欲する“徒”たちに『隠羽織』を施術する必要条件である相手の同意を得た上で『隠羽織』を施術して分け与えることで寄生させて、本人たちに気づかせないまま被施術者の“徒”たちを自分の分身にして支配し、支配と勢力拡大を続けていた。 しかし、新世界へ渡り来てから数年後にシャナたちに根拠地『桃源』を発見されて、『隠羽織』で自身を極彩色のキメラに変化させて対抗しようとしたが、シャナの『真紅』で顕現した天罰神の疑似神体の拳の一撃で叩きのめされて身動きもできなくなり、坂井悠二からの降伏勧告を受け入れて自身の名を名乗った。降伏後は、根拠地であったゴーストタウンに呆然と立ち尽くしていた。 名称は、ヨーロッパ各地で語られている伝説の植物バロメッツに由来している。
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