センティア
フランス語のsentir(感じる)と、ラテン語のia(場所を表す)を組み合わせて、感動を呼ぶ洗練された空間との思いを込めて付けた名前。マツダの最高級セダンとして、1991年5月にデビューした。そのポジションにいたルーチェはなくなった。5ナンバー車として企画したルーチェと違って、センティアは最初から3ナンバー車として設計したクルマだった。
発表時のディメンションは、ホイールベース2850mm、全長4925mm、全幅1795mm、全高1380mmという堂々たるサイズ。エンジンはすべてV6のDOHC・24バルブで、3Lと2.5Lがあった。フロントエンジン。リヤドライブ。サスペンションは4輪ともマルチリンクと進歩的。ミッションは全車が4速オートマチックEC-AT。ガラスサンルーフに設けた太陽電池によるモーターでファンをまわし、室内の換気を行うシステムが、オプションで最上位グレードに付いた。
93年2月、3L車にJシリーズ追加。ウインドウに紫外線カットのグリーンガラス、ビスカスLSDを採用し、BBSアルミホイールなどをオプション設定した。
94年1月、マイナーチェンジ。フロント部をリデザインしたほか、トップグレードのエクスクルーシブでは後席をパワーシートに変更。メカニズム的にはATにスノーモードを新設した。このとき、アンフィニ店専用のアンフィニMS-9がセンティアに名称を統一した。
95年10月、フルモデルチェンジ。2代目となった。新型は後席重視の高級車に方向を変えたが、依然マツダのフラッグシップ・カーだった。エンジンはV6の3Lだけで、DOHCの205psとSOHCの160psの2タイプがあった。ATは1~3速ホールドのほか、登・降坂時のスロープコントロールのプログラムが付いた。一部車種にトラクション・コントロールTCSも採用した。さらに、電子制御車速感応4WSが標準仕様となった。
97年10月、マイナーチェンジ。外観や内装のリフレッシュが主で、新デザインのフロントグリル、クロムめっき仕様のアウタードアハンドル、サイドプロテクターモールなどを採用、高級感を出した。内装面では木目調パネルの全車標準装備、ドアトリムのアームレスト部に布製のクッション層を設けるなどの改良を行った。しかし、2000年8月をもって生産を中止した。
センティア
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センティア(Sentia)
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