視聴者の疑問や悩みに答える(夢を叶える)
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「探偵!ナイトスクープ」の記事における「視聴者の疑問や悩みに答える(夢を叶える)」の解説
小ネタ集 解決が簡単すぎる(もしくは解決の必要は無いが面白すぎる、解決に至る手法が困難に過ぎるためギャグでお茶を濁すことしかできない)ため、単独ではレポートとして成立しそうにないネタを寄せ集めて連続で紹介する(大体5 - 6本程度)。主に「確かめてください」「見に来てください」などの依頼がこれにあたる。主に桂小枝探偵が担当するが、他の探偵もこれを担当する場合がある。初の小ネタは1989年1月21日に放送。秘書(岡部まり)が依頼文を読まない(探偵がいっしょうけんめい盛り上げながら読み上げる)コーナーでもある。素人時代のなかやまきんに君と、2008年に『ザ・マジックアワー』の宣伝も兼ねて三谷幸喜が投稿者として出演したこともある。 特に、小枝探偵が小ネタ集を担当した場合秘書が「小枝探偵による爆笑小ネタ集…」と言っただけで客席やレギュラー陣から拍手喝采が沸き起こり会場は大歓声に包まれる。また、1995年1月には、「爆笑!特ダネ発表会」と題して超小ネタ13連発を放送した。 エンド5秒が分からない 探偵は主にたむらけんじ。ナイトスクープのエンディングで探偵達がギャグなどを5秒で披露する通称エンド5秒。このギャグなどを見た後に理解が出来ない他モヤモヤすることが多いという依頼者の元に探偵が駆けつけ収録日から一年ほどのエンド5秒を流してどういう意図と意味があるのかを解説する過去6回不定期で放送される依頼。中でも真栄田が女性の下着を身に付けて行うギャグを疑問に持つ依頼者が多い。 ラインバックは死んだのか 1990年9月1日放送。探偵は越前屋俵太。かつて、阪神タイガースに所属していたマイク・ラインバックが車ごと崖から転落して死亡した、という記事が日刊スポーツに掲載された。だが、その記事があまりにも小さく信憑性に欠けるものだったのでどうか真偽を調べてほしい、という依頼。 調査の結果、ラインバックは阪神を退団後、コンピュータ会社に就職するも妻との離婚や実父の死などの不幸に見舞われたことが明らかに。俵太と依頼者はアメリカへ飛び立ち、ラインバックの勤めていた会社を探し当てるが、そこで現地の社員から「彼は1年半前(1989年5月20日)に事故死した」と聞かされる。39歳であった。その後、依頼者の希望によりラインバックのお墓参りに向かう。依頼者が「ヘッドスライディングした1塁の土です。思い出しますか?」と涙を流しながら甲子園球場の1塁の土をラインバックの墓石にかけるシーンは多くの人の感動をよんだ。後に「涙を流した瞬間に体を逆さ吊りにすれば涙を反対の目に入れることができるか」という小ネタ(1993年4月9日放送)で、横山ノックに涙を流させるためにこのVTRを見せていた。 これが本当のぶらり旅 1992年6月12日放送。探偵は越前屋俵太。「テレビで放送される旅番組はどれも観光案内かのようにありきたりで楽しくないため、ナイトスクープ的なウキウキする新しい旅番組を作ってほしい」という依頼に応えるため、悩んだ末に企画されたのが、用意した地図に向かってダーツを投げ、ダーツの刺さった地域を訪れるという旅番組「俵太のダーツにおまかせ!!ひとり旅」。いざ投げたダーツは紀伊水道の四国寄りの海の位置に刺さってしまうが、越前屋俵太はそれをものともせず、スーツ姿で海中から登場。和歌山県日ノ御埼へと向かい、上陸後は町の人々と交流をかさねながら数人のゲストとともに旅のリポートをしていく…という内容。このスーツ姿で海を泳ぐ映像は後にオープニングにも採用された。 この企画においては近畿圏の地図が用いられたが、全国版の日本地図でも、世界地図でも、地球儀でも可能であるという企画の幅がきくところを上岡龍太郎は評価していた。これをうけて、越前屋俵太は「業界関係者の方、どんどんマネしてください」とのコメントを残している。DVD Vol.13に収録。 なお、この放送から数年後の1996年に放送開始となった『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』では、酷似した企画「日本列島 ダーツの旅」を放送。「俵太のダーツにおまかせ!!ひとり旅」が原型となっているとの噂があった。2008年10月18日の『探偵!ナイトスクープリターンズ』でこの回が再放送された際には、岡部まりと当時の回想を求めた三代澤康司(朝日放送〈当時〉アナウンサー)とのあいだで「この企画が他局の番組に採用された」という趣旨のやりとりがなされている。 日本一周の旅に出た息子は今? 1994年2月11日放送。探偵は立原啓裕。依頼者の息子は、大学受験に失敗して、もう一度自分を見つめ直すために、歩いて日本一周する旅に出た。ほぼ毎日電話が掛かってくるが、10カ月も息子の顔を見ていない母としては心配で仕方がないわけだが、実際に顔を合わせてしまうとせっかく自立心が芽生えた息子に里心を芽生えさせることになってしまうことにもなるので、何とか息子に気付かれないように、どんな生活をしているのかをこっそりと覗いてみたいという依頼。依頼者はロケに同行し、正体が分からないようおき太くんの着ぐるみで変装していたが、ロケ当日深夜に川田駅でSTBしていた息子の姿を見るや、着ぐるみのまま泣きながら息子を抱きしめていた。 黒柳徹子も絶賛した程の名作。黒柳が30周年記念特番でVTR出演にてお祝いのコメントを寄せた際に、橋本直探偵がノートパソコンを持参し、改めて黒柳本人にその依頼を鑑賞してもらった。第3回探偵!ナイトスクープアカデミー大賞 主演女優賞作品にも選ばれている。DVD Vol.3に収録。 素晴らしき車椅子の旅 2001年4月6日放送。探偵は北野誠。車椅子生活を送っている中学生の娘が、生まれて初めての一人旅をしたいと言い出した。しかし娘を一人で送り出すのは不安なため、探偵に娘をフォローしてほしい、という依頼。 依頼者の住む大阪府羽曳野市から祖母の住む愛媛県四国中央市まで、電車と船を何度も乗り継ぐが、今回は依頼者の家族の同意を得て、北野も車椅子に乗り同行した(もちろん、周りに迷惑が掛からないように細心の注意が払われた)。普段なら気にも止めない街中の段差やスロープでかなり体力を消費してしまい、思わず「しんどい」と北野がこぼすと、娘に「くじけんなよ」と返されてしまう場面もあった。DVD Vol.2に収録。 日本民間放送連盟賞最優秀賞(エンタテイメント部門)受賞作品。 空手の母は強し 2002年6月21日放送。探偵は石田靖。息子を女手一つで育ててきた依頼者が、息子に強い母の姿を見せるため、そして息子に強くなってほしいがため、空手の30枚割(瓦ではなく板)に挑戦するエピソードである。依頼の導入部分では、偽の板を30枚割って見せればいいというような非常に中途半端な取り組み姿勢をみせる依頼者に対して、石田探偵がその姿勢をたしなめ、本物の板を使用しての30枚連続割りに挑戦することとなった。最初は板1枚すら割れないような非力さであったが、正道会館の子安慎悟の指導の下、見事に30枚連続割りを成し遂げた。その姿に子安は感極まり、息子に対して、「見てたよね? お母さんは30枚成功して、強いよ。でももっと強いのは、いつもご飯を作ってくれたり、ここまで大きく育ててくれたことだよ。それがいちばん凄いんだ。だから今度は君が空手を頑張って、お母さんを守っていけるように強くなろう」と語った。依頼者の母親としての強さと子安の言葉、そしてあふれる説明のつかない感情に不意に泣いてしまう依頼者の息子の姿は視聴者の大きな感動を呼んだ。VTR終了でスタジオの映像に戻るときには、お約束の西田局長のアップになり、あまりの感動に「ばかやろー」「ちくしょー」と叫び、会場の爆笑を誘った。「探偵!ナイトスクープ アカデミー大賞」の候補にも選ばれた。「DVD Vol.5 〜養老の星 幸ちゃん篇」に収録。 遥かなる競輪老女 2002年11月15日放送。探偵は北野誠。依頼者の女性は(放送時点で)約40年前に廃止された、(昭和期)女子競輪の元選手。近く娘が結婚することになったので、そのはなむけに「バンクを走る母の雄姿をもう一度見せたい」という依頼。現役時代のシューズなどは自宅に残していたが、日本自転車振興会に寄贈した自身の自転車やトロフィー、優勝メダルなどは競輪学校(当時)に資料として保管されていたことが分かり、久しぶりに競輪学校を訪問することになった。廃止された1964年以来約40年ぶりに自身の自転車に跨るも、リムは木製であったためすぐに壊れてしまった。改めてリムを交換し自転車に跨り、そして当時在学中であった生徒にもカツラを被り女装するなどして協力してもらい、最後は娘の目の前で1着でゴールイン、雄姿を見せつけた。 実はこの依頼者の娘は、高校生の時にソウルオリンピック(1988年)にて競泳女子日本代表(女子400m個人メドレーに出場)として出場した元競泳選手の原田裕代(英語版)であったが、依頼者としては水泳でオリンピックに出たことよりもプロの競輪選手のほうが凄いと考えおり、依頼者本人も「現役時代は毎日、当時自宅のあった西宮から山崎まで片道約50キロの道のりを自転車で走って練習した」と語っていたほか、自伝でもその旨の記述がある。 まさか!?祖父がルー!? 2003年11月21日放送。探偵は桂小枝。依頼者の娘である中学生が大のおじいちゃん子であり、そのおじいちゃんはルー大柴にそっくりという。しかし、おじいちゃんが他界した後、娘に元気がないため、ぜひルーさんを娘に会わせてほしいという依頼。 実際にルーと対面した依頼者の娘は一緒に話をしたり、夕食を作るなどごく自然に過ごし、またルーも普段のキャラを封印し、祖父として接した。その結果、娘がルーに対し「おじいちゃん」と無意識に呼びかけるシーンや、「夢を見ているみたい」とつぶやく場面もあった。この様子をモニターで見ていた依頼者とその母はたまらず落涙。横にいた桂小枝も涙を流すという、異例の事態となった。家族と別れるときにはルー自身もたまらず涙した。VTRを見た西田局長が最後につぶやいた「ルーさんって、ホンマはエエ人なんやねえ…」という言葉どおり、関西においてルーの好感度は目に見えて上昇したという。また、ルー自身ものちにこのときのことを振り返って「今までいろんな仕事してきたけど、この番組は本当にすばらしい番組ですよ」と語っている。近年の大感動ネタにあげられるひとつ。 後に2007年5月18日放送の『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングのコーナーにルーが出演した際、依頼者の娘から電報が届き、この時のエピソードを語っている。2007年12月14日放送分でルー自身が「(再ブレイクの)始まりはこの番組からでした」と語っており、ルー自身も『ナイトスクープ』が再ブレイクのきっかけと認識している。 ガオ~さんが来るぞ! 2007年8月3日初放送。探偵は長原成樹。小さな子供たちを寝かせるのに「寝ないとガオ~さんが来るよ」と躾けていた母親からの依頼で、ガオ~さんなんて来ないと判ってしまい効果が無くなったため、探偵にガオ~さんとして来てほしいとの依頼に長原が応え、怪人ガオ~さんに扮して寝ない子供を脅かして寝かしつけることに成功。その後「我が家にもガオ~さんに来てほしい」との依頼が殺到し、長原担当の人気シリーズとなった。長原卒業後は真栄田が二代目を担当している。また、2017年2月10日の放送では節分の豆まきに燃える依頼者宅にて依頼者の夫が鬼という形で担当した。 ゾンビを待つ子どもたち!? 2008年3月7日放送。探偵はたむらけんじ。ホラー映画、特にゾンビが出てくる映画が大好きで、もしゾンビが襲ってきたときのシミュレーションをしているという三姉弟の母親からの依頼。ゾンビ役の俳優から逃げ惑うエキストラとして近所の住人達が協力し、姉弟が家の中に仕掛けた、水を含ませたスポンジや血に似せたタバスコなどのゾンビ撃退トラップに俳優が全て付き合い、泣きわめきしながらもかろうじてゾンビを撃退するという内容。DVD Vol.14に収録。 「探偵ナイトスクープ ザ・ゴールデン」(後述)では、「関西人が全国の視聴者にお見せしたい依頼」として再放送された。その中で、姉の学校で協力することの大切さを教える目的で道徳の授業で流されたことや、ダウンタウンの松本人志が絶賛したという後日談が紹介された。また『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに出演した百田尚樹も思い出の依頼だったと語っていた。また、30周年記念(後述)ではベスト10にも選ばれたことで、たむらけんじが3姉弟を久々に訪問。姉は春から大学生で、一番下の弟(次男)は中学生(春から高校生)となっていた。なお、高校2年生である二番目の弟(長男)はスポーツをしており部活のアマチュア規定でテレビ番組には出演できないため、代わりに中学生の頃の写真を見せてもらった。そして、2人の前に久々にゾンビが現れたのだった。さらにゾンビの面を取ると、その正体は真栄田であったが、2人の反応はドン引きする程のリアクションだった。 恋するハナカミ 探偵と視聴者が1日限りのデートをする企画。2008年11月14日放送にて桂小枝とバツイチ女性が行っていた。当時裏番組だったTBSの『恋するハニカミ!』のパロディ企画。 レイテ島からのハガキ 2011年1月7日放送。探偵は田村裕。大阪府在住の65歳の男性からの依頼。亡母の遺品を整理していたところ、太平洋戦争中に戦死した依頼者の父親が戦地から送ってきた手紙が発見された。結婚後すぐに出兵し、依頼者が生まれる前に死んだ父の手紙の文面に「身重であるお前」と読めそうな部分があるが、父は母が自分を身篭っていたことを知っていたのかを調べてほしいという内容。ハガキは劣化していた上に文字が擦り潰れて判読は難しかったが、奈良文化財研究所で分析・解読をしたところ、判読がしやすい鉛筆で書かれていたことが幸いし、ほぼ全文の判読に成功した。その結果、該当部分は「身重であるお前」に間違いないと結論付けられた。根拠として、手紙の最後に辞世の和歌が詠まれており、その中に「妊娠の妻」という言葉を判読できたことが挙げられ、妊娠中の妻を気遣った内容であるという結果が出た。スタジオ中が感動に包まれ、西田局長に至っては依頼文の時点で既に涙を流していた。DVD Vol.15に収録。第48回ギャラクシー賞テレビ部門受賞。 10年以上口をきいていない父と母 2013年4月5日放送。探偵は竹山隆範。奈良県在住の18歳の少年からの依頼。依頼者は、物心付いた頃から両親の会話を聞いたことがなく、母親が話しかけても父親が無視してしまうのだと言う。子供に対しては普通に話しかけてくれるのに、なぜ母親とは口をきこうとしないのか、理由を解明してほしいという内容。依頼者の姉、そして母親からも話を聞いた所、実に23年間会話をしていないことが判明。理由を父親に聞いた所、「子供が生まれてから妻が子供中心の生活をするようになり、自分の相手をしてくれなくなった」、要するに「すねていた」という理由で、それから引っ込みがつかなくなってしまった、と告白。父親、母親ともにお互いに話がしたいということから、2人の思い出の場所である奈良公園で夫婦2人きりにして、父親が今まで無視していたことを謝った後、お互いに日ごろの感謝と、これからは夫婦で話をしてゆくという会話を交わした。父親は「子供たちがこんなに心配しているとは思わなかった」と、母親は「(会話できて)幸せでした」と語った(理由については「そうじゃないかなとは思っていた」とのこと)。会話の様子を遠目で見ていた依頼者を含む3姉弟、さらに竹山探偵も涙し、スタジオ中が感動に包まれた。放送後、ネット上では番組への絶賛の声が殺到した。 放送直後に、『週刊ポスト』でも特集記事として取り上げられた。DVD Vol.16に収録。 幼稚園児、自転車で伊勢へ 2015年3月27日放送。探偵は田村裕。大阪市在住の43歳の男性からの依頼。5歳になる依頼者の息子は3歳4カ月で自転車に乗れるようになり、最長30kmを走破していたが本人は満足せず、「三重県伊勢[要曖昧さ回避]の祖父の家まで自転車で行きたい」と言い出した。ナイトスクープを視聴後は「探偵さんと一緒に行きたい」とも言い出し、止められないのでお手伝いをしてほしいという内容。解決の為に万全を期すべく、自転車の整備士や鍼灸師を引き連れ、ロケはスタートした。さすがに1日で162kmを走破するのは困難である為、64kmに到達した時点で1日目は終了、残りの98kmを2日目で走り切ることとなった。最初のうちは軽快に走っていた2人も、田村が「大人でもキツい」とこぼすほどに険しく、また冬場のロケであったために極寒の環境を走り続けるうちに、依頼者の息子にも疲労の色が見え始める。それでも気丈に振る舞っていたが、ゴールまであと十数kmという所で「もう絶対無理」と初めて泣き事を言ってしまう。そんな少年を田村は力強くも優しく励まし続け、2日目夜に無事に伊勢の祖父の家に辿り着いた。5歳の少年がひたむきに頑張る姿、依頼者の一家が号泣しながら息子を出迎えるシーンなどはスタジオ中の感動を呼び、田村自身もロケ中に涙するほどであった。なお、VTRは異例ともいえる2本分の尺で放送され、1本目はスタート〜1日目終了までの64km、2本目は2日目〜ゴールまでの98kmが放送された。2015年度第3回関西ATP賞グランプリ受賞。 鬼太郎少年 2015年12月25日放送。探偵は田村裕。高知県の32歳の女性からの依頼。7歳になる依頼人の息子は、大の「ゲゲゲの鬼太郎」のファンであるが、近くに同作のファンがいないため、同志を探してほしいというものだった。その結果、広島県在住の8歳になる同作のファンを発見。鬼太郎と砂かけばばあの格好をした二人は、会ってすぐに意気投合し、オリジナルの妖怪イラストを見せ合ったり、貸本屋ごっこをしたりして、夜まで楽しい時間を過ごした。 そして、ロケが行われた日は11月30日だったのだが、偶然にもこの日の午前、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげるが死去。ロケ終了直前、二人にこの事実が伝えられた。思いもよらない訃報に、依頼人の息子は号泣。周囲も涙を流すという、異例の展開となった。当然、水木の死は探偵もスタッフも予期していなかったことであり、田村は「運命めいたものを感じたロケだった」というコメントを出した。そしてVTRの最後には、水木の写真とともに「水木しげる先生に捧げます」というコメントが放送された。 陶器の器がはずれない 2016年5月27日放送。探偵は澤部佑。局長就任以前のダウンタウンの松本人志からの依頼。小さいカップが陶器のミルクポットの中にスッポリとはまり取れなくなったという妻に際し、松本が同年3月14日に自身のTwitterに「絶対取れへん!ナイトスクープに頼むか!」と投稿したのがきっかけである。「東京都の52歳男性の方からの依頼」としか知らされていなかった澤部は、後方のドアから現れた松本が依頼者だと知り、終始驚いていた。膨張と収縮を利用したナイトスクープ定番の温度差作戦でも中のカップはビクともしなかったが、液体洗剤を入れて滑りをよくさせると中のカップが動き、ようやく無傷で取り出すことに成功した。 なお、この依頼は松本が出演する同局の深夜番組『松本家の休日』の収録に並行して行われており、同番組の2016年6月2日(同年6月3日未明)放送回ではこの依頼の未公開部分も放送された。 ナイトスクープを愛するドイツ人カップル 2017年6月23日放送。探偵は澤部佑。個人ではなく大多数の視聴者からの依頼。テレビ東京『YOUは何しに日本へ?』2017年5月22日放送分にて、同番組のスタッフが成田空港にて取材したカップルが、「二人ともナイトスクープの大ファンで、番組観覧をするためだけに来日した」というドイツ人であった。このカップルの了解を得て同番組のスタッフが密着し朝日放送(当時)に一緒に訪れるものの、元々観覧の応募をしていない上にその日は収録日でもなかったこと、ナイトスクープの番組スタッフから「外国人とは言え特別扱いはできない」と断われたことから夢は叶わなかった。仕方なく朝日放送(当時)を出たあとは、前述の「10年以上口をきいていない父と母」の依頼に登場した奈良公園を訪れ、オンエアと同じシチュエーションを再現して記念撮影して楽しんだ。この放送を観た視聴者から「何とかしてあげて!」という声がたくさん寄せられたため、逆にナイトスクープが『YOUは何しに日本へ?』のスタッフのもとに向かうこととなった。まだ都内のホテルに滞在していたドイツ人カップルに会うことができ、「ナイトスクープからのおもてなし」という形で、たまたま都内で別のロケを行っていた竹山の前にサプライズで登場。その後はナイトスクープ名物の依頼者・野々山による小ネタを生で披露、通天閣の上から叫ぶ、カップルが出演者の中で気に入っている林裕人の自宅訪問、ナイトスクープDVD全巻を贈呈するといったおもてなしを行い、最後はカップルをスタジオに招待、念願の番組観覧をすることができた。
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