しんどい
しんどいとは、肉体的・精神的な負担を感じ、その負担が長く続くのはいやだと感じられるさまを表す形容詞である。
「しんどい」は、「しんろう(心労ないし辛労)」の変化した「しんどう」がつづまった「しんど」を形容詞化した語であると考えられる。もとは関西方言であるが、今日では全国的に用いられる。
「しんどい」の類義語に「つらい」がある。「つらい」はその要因が漠然としている場合にも用いることができるのに対し、「しんどい」はその要因がより明確である場合に用いる。「彼と離れて暮らすのはつらい」は自然だが、「彼と離れて暮らすのはしんどい」といえば何か具体的な負担の要因が暗示される。また、「つらくあたる」のような、「仕打ちがつめたい」という用法は「しんどい」にはない。
また、「しんどい」の類義語に「きつい」がある。「きつい」は、「きつい酒」「きつく叱る」のように、程度がはなはだしいこと全般に用いることができる。心身の負担についていう場合、「きつい」にはきびしい制約のために負担があったり、実施するのが難しかったりするという客観的な価値判断があるのに対し、「しんどい」は主観的な気分を表している(「今日中に仕事を終わらせるのはきつい/今日中に仕事を終わらせるのはしんどい」)。
「しんどい」は、ネットスラングとしては、「イケメンすぎてしんどい」のようにたかぶった感情をおさえがたい意でも用いる。
用例:「しんどい仕事」「熱で体がしんどい」「坂道がしんどかった」
名詞形は「しんどさ」。
(執筆:稲川智樹)
「しんどい」は、「しんろう(心労ないし辛労)」の変化した「しんどう」がつづまった「しんど」を形容詞化した語であると考えられる。もとは関西方言であるが、今日では全国的に用いられる。
「しんどい」の類義語に「つらい」がある。「つらい」はその要因が漠然としている場合にも用いることができるのに対し、「しんどい」はその要因がより明確である場合に用いる。「彼と離れて暮らすのはつらい」は自然だが、「彼と離れて暮らすのはしんどい」といえば何か具体的な負担の要因が暗示される。また、「つらくあたる」のような、「仕打ちがつめたい」という用法は「しんどい」にはない。
また、「しんどい」の類義語に「きつい」がある。「きつい」は、「きつい酒」「きつく叱る」のように、程度がはなはだしいこと全般に用いることができる。心身の負担についていう場合、「きつい」にはきびしい制約のために負担があったり、実施するのが難しかったりするという客観的な価値判断があるのに対し、「しんどい」は主観的な気分を表している(「今日中に仕事を終わらせるのはきつい/今日中に仕事を終わらせるのはしんどい」)。
「しんどい」は、ネットスラングとしては、「イケメンすぎてしんどい」のようにたかぶった感情をおさえがたい意でも用いる。
用例:「しんどい仕事」「熱で体がしんどい」「坂道がしんどかった」
名詞形は「しんどさ」。
(執筆:稲川智樹)
しんど・い
しんどい
しんどい
「しんどい」の例文・使い方・用例・文例
品詞の分類
- しんどいのページへのリンク