蕎麦焼酎とは? わかりやすく解説

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蕎麦焼酎(そばしょうちゅう)

ソバを主原料用いた焼酎一次醪(もろみ)の麹(こうじ)はほとんどの場合コメつくられ、ニ次醪を仕込む原料ソバ使用する。まれに麹にムギ用い場合もある。またソバ米で麹をつくって一次醪仕込み、これに挽(ひ)き割りソバ加えて二次醪とするいわゆるソバ焼酎存在はするが、市販品としては見掛けない。ソバ焼酎は、昭和四八宮崎県雲海酒造開発され原料多様化先駆けともなった歴史は浅いが新しい形焼酎として、世界的白色革命ともあいまってか、都市部中心として消費地広がり定着しつつある。主産地宮崎県高千穂五ケ瀬・日之影など奥日向三町であったが、近年では県内酒造家はもちろん、長野県など他県においても多く銘柄ソバ焼酎生産・販売されている。原料としてソバは、ソバの実を熱処理して外皮取り除いたソバ米」、外皮除き粉に挽いたソバ粉」、ソバの実を荒く挽き割って一部外皮取り除いた挽き割りソバ」などがあり、製品には原料形態による特徴みられる。また常圧蒸留機に加えて減圧蒸留機の導入各種ブレンドなど各酒造家ごとに特色大切にしているが、いずれにも共通していることは、ソバ風味生かしながらも癖が強くならぬよう工夫していることである。

焼酎

(蕎麦焼酎 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 00:35 UTC 版)

焼酎しょうちゅうは、日本蒸留酒[1][2]。原料の違いで、米焼酎麦焼酎芋焼酎黒糖焼酎粕取り焼酎そば焼酎栗焼酎泡盛など様々な種類がある。


注釈

  1. ^ ただし、泡盛とラオロンでは製法や麹菌に違いがあることが近年指摘されている[10][11]
  2. ^ ウイスキーやスピリッツなどの蒸留酒の酒税が焼酎より高く設定されていた当時の税体系は非関税障壁であるとする洋酒生産国によるGATTへの提訴において日本が敗訴(1987年)したため、日本は消費税導入(1989年4月)と同時に酒税改訂を行った。しかし措置が不十分であるとする洋酒生産国によるWTOへ同様の提訴により再度日本が敗訴(1996年)したため、日本は段階的(1997年-2000年)に焼酎の酒税を引き上げた。参考文献:WANDS. “日本政府の対応に怒りあらわ 欧米の蒸留蒲生産着代表団が来日、酒税法改訂を強く迫る” (日本語). 月刊 WANDS 1996年12月号. ウォンズ パブリシング リミテッド. http://www.wine.or.jp/wands/1996/12/mnews1.html 2008年7月8日閲覧。 Shibatani Tomohiro. “本格焼酎の定義”. 本格焼酎の楽しみ. 2008年7月8日閲覧。
  3. ^ 市販製品の例として宝焼酎「純」(ブレンド、熟成、蒸留方法・回数、等)サッポロ「トライアングル」(原料、ブレンド、等)アサヒ「SAZAN(サザン)」(蒸溜機、等)合同酒精「グランブルー」(加水種類、等) などがある。
  4. ^ 宮崎県の都城酒造「がぶがぶ君」など。
  5. ^ 宮崎県の都城酒造「ホワイトリカー(2)」(商品名と税法上の表記が同じ)、淵田酒造所「ホワイトリカーフチダ」など。
  6. ^ 愛知県清洲桜醸造黒糖太郎」などがあった。
  7. ^ 一例として、後述の「国税庁長官の指定する物品」に含まれていないクワイを用いた乙種焼酎は、広島県福山市大阪府吹田市で作られている2銘柄が知られるが、両者とも「本格焼酎」とは名乗っていない。
  8. ^ 一例として、濵田酒造「なゝこ(ななこ)」 などがある。

出典

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