おお‐びる〔おほ‐〕【大×蒜】
にん‐にく【大=蒜/×葫】
ニンニク
にんにく (大蒜)



●中央アジアのキルギス地方が原産だと考えられています。もともとの自生環境についてはわかっていません。栽培の歴史は古く、紀元前3000年の古代エジプトではすでに食用とされていました。わが国へは奈良時代に渡来しました。鱗茎は数個の小鱗茎に分かれ、扁平なひも状の葉を数個だします。5月から6月ごろ、花茎を伸ばして球状花序をだし、小さな淡いピンク色の花を咲かせます。鱗茎のなかには硫化アリル類と呼ばれる配糖体が含まれ、これが加水分解すると特有な臭気のもとになります。この鱗茎は、さまざまな料理に風味付けとして利用されます。
●ユリ科ネギ属の多年草で、学名は Allium sativum。英名は Garlic。
大蒜
大蒜
ニンニク
(大蒜 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/30 05:46 UTC 版)
ニンニク(蒜、大蒜[4]、葫、忍辱[5]、〈稀に〉人肉[6]、学名:Allium sativum)は、ヒガンバナ科[注 1]ネギ属の多年草。香りが強く、強壮・スタミナ増進作用があると信じられているため[7]、球根(鱗茎)を香辛料などとして食用にするほか、茎も「ニンニクの芽」(トウ)と呼ばれて野菜として調理される[8]。強烈な風味を持つことから、肉食の習慣がある地域で、肉類と併用しくさみを消す食材、香辛料として普及している。
注釈
出典
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