ジャンボニンニクとは? わかりやすく解説

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ジャンボニンニク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 18:41 UTC 版)

ジャンボニンニク
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
: ネギ属 Allium
: リーキ A. ampeloprasum
変種 : ジャンボニンニク
A. a. var. ampeloprasum
学名
Allium ampeloprasum L.
var. ampeloprasum [1]
英名
elephant garlic
単一の鱗片からなる鱗茎

ジャンボニンニクAllium ampeloprasum var. ampeloprasum)は、ネギ属に属する植物である。「無臭ニンニク」「ジャンボリーキ」という呼称で販売されている[2][3]が、ニンニクとは別ので、リーキと同じ種(Allium ampeloprasum)の別変種である。

概要

背が高く中実の花柄と広く平らな葉はリーキによく似ているが、ニンニクに似た鱗片からなる大きな鱗茎を作る。匂いはニンニクと全く同じではないが、リーキよりはニンニクに近い。刺激は少なくマイルドで、スープサラダなどに利用される。生食の場合、口当たりがはるかによいと感じられることがある。

栽培

完熟した鱗茎は非常に大きな鱗片からなる。鱗片は薄皮を持ち、料理や繁殖に用いられる。鱗茎の外側には硬い皮を持つ小さい鱗片(ヒヨコの頭によく似ている)がある。使われないこともあるが、これら小さい鱗片は植えると初年には開花しない植物となり、単一の鱗片からなる鱗茎を作る。翌年にはこの単一の鱗片が分裂して複数の鱗片になる。一般には種子で繁殖されることはない。

成分

破砕してDARTイオン源英語版で分析した場合、ニンニクと同じくアリシンや、ニンニクには無く、タマネギやリーキにあるsyn-プロパンチアール-S-オキシド(タマネギの催涙成分)が検出されるため、ニンニクよりリーキに近いとする分類とされている[4]

脚注

  1. ^ "'Allium ampeloprasum var. ampeloprasum'". Tropicos. Missouri Botanical Garden. 18403973. 2012年7月7日閲覧
  2. ^ 湧永化学. “ニンニクを科学する > ニンニクの化学 > 更に化学3 > 更に更に化学”. 2012年7月7日閲覧。
  3. ^ TCN. “無臭ニンニクの効果・効能”. 2018年1月28日閲覧。
  4. ^ Block E, Dane AJ, Thomas S, Cody RB (2010). “Applications of Direct Analysis in Real Time–Mass Spectrometry (DART-MS) in Allium Chemistry. 2-Propenesulfenic and 2-Propenesulfinic Acids, Diallyl Trisulfane S-Oxide and Other Reactive Sulfur Compounds from Crushed Garlic and Other Alliums”. Journal of Agricultural and Food Chemistry 58 (8): 4617–4625. doi:10.1021/jf1000106. PMID 20225897. 

参考文献




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