ONE PIECE FILM STRONG WORLD ONE PIECE FILM STRONG WORLDの概要

ONE PIECE FILM STRONG WORLD

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/15 10:07 UTC 版)

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ONE PIECE FILM
STRONG WORLD
監督 境宗久
脚本 上坂浩彦
製作 松坂一光
製作総指揮 尾田栄一郎
出演者 田中真弓
中井和哉
岡村明美
山口勝平
平田広明
大谷育江
山口由里子
矢尾一樹
チョー
特別出演
竹中直人
音楽 田中公平
浜口史郎
小西康陽
主題歌 Mr.Children
fanfare
配給 東映
公開 2009年12月12日
上映時間 113分(劇場公開版)
115分(Blu-ray / DVD版)
製作国 日本
言語 日本語
興行収入 48億円[1][2]
前作 ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜
次作 ONE PIECE 3D 麦わらチェイス
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第34回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞作品。アヌシー国際アニメーション映画祭およびオタワ国際アニメーションフェスティバルコンペティション部門公式出品作品。

概要

『ONE PIECE』アニメ放送10周年記念作品にして、劇場版シリーズ初の原作者・尾田栄一郎によるストーリー。尾田はスタッフ側に映画のシナリオを依頼され1度は断るが[3]、「主題歌がMr.Childrenだったら頑張る」という条件を出し、主題歌が決まるまではそれを信じて製作していた[4]。その結果、主題歌はMr.Childrenの書き下ろし曲に決定した。その後尾田がコスチューム・クリーチャーデザインの仕事も進めていく内に、最終的に製作総指揮を務めることとなり、全ての要素に尾田のチェックが入るようになった。

さらに尾田の希望で、監督には同作品のテレビアニメにおいてシリーズディレクターを2006年10月から2008年9月の放送分までを担当した境宗久が、オープニング音楽には小西康陽が、金獅子のシキの声優には俳優の竹中直人が起用された。

当初は2009年3月公開予定だったが延期され、その後12月公開となった。公開日が延期されたのは、尾田が1度書きあがったシナリオを捨てて、すべて書き直したため[5]である。製作初期の段階では、『クリスタル航海記』と銘打たれた原案が完成。この時点でシキなどの主要な敵はすでに登場していた。内容はナミの知られざる過去が明らかにされるなど、複雑な人間事情がからみあう感動物語だったらしい。だが、原案を仕上げた尾田が、「少年をワクワクさせるものにしたい」と大幅な改訂を決意。現在のストーリーへと修正が行われた[6]

本作は、尾田自身がストーリーを書き下ろし製作総指揮も務めたことから、それまでのアニメオリジナルや劇場版と比較して原作との関係性が深い。本作のボスキャラである金獅子のシキの名が映画公開や第0話より先駆けて本編に登場していることなど、「原作者である自分にしかできないこと」を念頭に製作を行ったと尾田自身が語っている[7]。公開直前時期には週刊少年ジャンプの2009年53号、2010年1号、2号にて3号連続雑誌表紙・巻頭カラーを飾り、53号には本編と共に後述の「0話」が掲載された。また、尾田が多忙になったため本編を休載することも多かった。0巻での作者コメントでこのエピソードは「ルフィの17歳最後の冒険」とされている[注 1]

公開前後の状況

公開約1週間前の2009年12月6日の時点で、前売り券販売枚数は東映史上最高記録となる29万6,449枚を樹立。これはそれまでの記録であった『2001春東映アニメフェア(『ONE PIECE ねじまき島の冒険』)』の23万9,381枚を大きく更新し、一時は印刷が間に合わず品切れになるという異例の事態となった[8]。最終的に36万3,532枚まで記録を伸ばした。

公開前日の時点で事前予約可能な全国12館の劇場で公開初日の全上映回・全席がすでに完売[9]し、12月12日の公開初日初日興行収入は5億5,300万円(全国188館)を記録。188館中103館が初日全上映回・全席満席、さらに各館で長蛇の列となる程の人気で(東京・ヒューマントラストシネマ渋谷では約2,000人の行列が並ぶ。熊本・TOHOシネマズはませんでオープン史上最高動員記録で入場制限される。など)、2000年以降の東映作品で初日興行収入最高であった『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』の2億4,700万円(345館公開)を大きく上回った[10]。またシネマぴあ調べの12月12日映画満足度ランキングでも第1位となった。公式HPでは事前に劇場への確認を促す異例の呼び掛けも行った。

公開2日目の13日の興行収入は4億8,500万円となり、2日間の週末興行収入が合計10億3,800万円、動員数は82万人を記録。これはそれまで2009年下半期第1位の映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(最終興収80億円、844館公開)の初週土日興収9億9,000万円を上回り2009年下半期第1位となり、スクリーンアベレージ552万円の日本記録を樹立した[11]。また、同日に公開された『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』が週末興収ランキングで2位に入った事で、東映配給作品が初めて1位、2位を独占する記録を作った。

株価にも影響を及ぼし、野村證券では東映(9605)の2010年3月期の営業利益70億円(会社計画64億円)を予想し、投資判断「1」を継続し増額修正の可能性を指摘された[12]

映画の人気を受け、2009年12月21日のオリコン「本ランキング」コミック部門において既存56巻全巻が上位200位以内にランクインする快挙を果たした[13]。12月19-20日でも『のだめカンタービレ 最終楽章』を抑え週末興収ランキング2週連続1位となり、公開9日間で180万人を動員、興収は22億5,000万円、『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』が記録した公開後10日間を上回り、公開8日間で興収20億円を突破する東映史上最速記録を樹立した[14]。公開24日目(2010年1月4日迄)で動員301万人、興収37億5,000万円を突破し、こちらも『相棒 -劇場版-』の32日目で観客動員300万人到達を更新する東映史上最速記録となった[15]。動員350万人、興収40億円を突破した公開29日目の1月9日には大ヒット御礼舞台挨拶も行われた[16]。この公開29日目で興収40億円突破も東映史上最速記録となっている。

2010年2月23日時点で目標30億円を大きく上回る47億円に達し、東映アニメーションの2010年3月期の連結純利益が前期比2.4倍の12億円になることが発表された(経常利益は38%減の21億円を見込)[17]

実績

最終興行収入は48億円、観客動員数約385万人を記録した[18]。前作『エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』の9億2000万円の5倍以上となり、過去の劇場版シリーズの中で最高の興行収入を記録した第2作『ねじまき島の冒険』の30億円を上回るシリーズ最高記録(当時)となった。2010年上半期邦画興行成績ランキング1位、同年年間邦画興行成績ランキング4位、同年年間映画興行成績ランキング8位となり、東映制作のアニメ映画・漫画原作のアニメ映画としても歴代最高記録(当時)を打ち立て[19]、シリーズの中でも史上空前の大ヒットを記録したメガヒット作になった。

2010年5月にはフランス・アヌシー国際アニメーション映画祭、7月にはカナダ・オタワ国際アニメーションフェスティバルコンペティション部門にノミネートされた。第12回スペイン・バルセロナアジア映画祭では観客賞を受賞し、国内でも第28回ゴールデングロス賞優秀銀賞、第34回日本アカデミー賞では前作に続き、優秀アニメーション作品賞を受賞した。

テレビ放映

2010年12月18日にフジテレビの『土曜プレミアム』にて21:00-23:25に放送された。未公開シーンが含まれており、本編はノーカット完全版で放送された。『ONE PIECE』がゴールデン枠で放送されていた当時は、初期の短編作品のみ放送されていたが、長編作品が全国ネットで放送されるのは初である[注 2]。視聴率は同日の全放送番組最高、同時間帯年間3位となる16.7%の高視聴率を記録した。

2011年11月19日にもノーカット完全版を放映。2013年1月12日には一部カット版を放映。

ストーリー

「偉大なる航路(グランドライン)」での航海を続ける麦わらの一味のもとに、ルフィたちの故郷である「東の海(イーストブルー)」でいくつもの島が襲われているという衝撃的なニュースが飛び込む。一味は旅を中断して「東の海」へ戻ろうとするが、そこに空飛ぶ巨大な海賊船が現れた。その船に乗っていたのは、かつて海賊王ロジャーの時代に暴れていた伝説の大海賊金獅子のシキだった。

ナミの気象センスに目をつけたシキは、ナミを誘拐。ルフィたちはシキの能力によりサニー号と共に空飛ぶ島メルヴィユに落とされ、離散してしまう。メルヴィユは、凶暴な動物たちが住む弱肉強食の世界だった。奪われた仲間を取り戻すため、「東の海」を守るため、海賊王と鎬を削った伝説の男との戦いが始まる。




注釈

  1. ^ 映画公開後、本編は『最後の海 新世界編』に移行し、作品内で2年が経過したため、ルフィは19歳になった。
  2. ^ ただし、本作が公開された際に初の長編作品『デッドエンドの冒険』が2009年の年末に全国のフジテレビ系列局で順次放送されていた。

出典

  1. ^ 東映アニメーション2011年3月期第1四半期決算
  2. ^ 一般社団法人 日本映画製作者連盟 (2011年1月27日). “2010年度(平成22年)興収10億円以上番組 (平成23年1月発表)[邦画]”. 2011年1月28日閲覧。
  3. ^ ONE PIECE 巻五十五 P.192
  4. ^ ONE PIECE FILM STRONG WORLD パンフレット
  5. ^ ONE PIECE 巻五十六 P.211
  6. ^ ONE PIECE 巻零 P.077
  7. ^ 雑誌Switch 2009年12月号 インタビュー記事
  8. ^ 「ONE PIECE」前売り販売数が東映史上最高記録を樹立 2009年12月10日コミックナタリー
  9. ^ 「ONE PIECE」公開初日は満席続出!12劇場で指定席券完売 2009年12月11日 エイガドットコム
  10. ^ 劇場版「ONE PIECE」最新作、初日興収入4億円の東映史上“新記録” 2009年12月12日 cinemacafe.net
  11. ^ 「ワンピース」2日間で興収10億円超の80万人超え!入場者プレゼント0巻は100万部の増刷決定!” 2009年12月14日 シネマトゥディ
  12. ^ 東映、「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」が好調 2009年12月15日 searchina
  13. ^ 「ONE PIECE」、全巻200位以内 2009年12月18日 SANSPO.OOM
  14. ^ 「ONE PIECE」22億突破、「のだめ」抑え興行ランキング首位 2009年12月21日 eiga.com
  15. ^ 映画『ワンピース』公開24日目で観客動員300万人突破!興収も37億円超え!『相棒』抜いて東映最速記録 2010年1月5日 シネマトゥディ
  16. ^ 「ONE PIECE」興収40億円突破記念だから!?ナミ役の岡村明美、舞台あいさつでスカートをナマ脱ぎ 2010年1月10日 シネマトゥディ
  17. ^ 東映アニメの純利益、2.4倍の12億円に上方修正 10年3月 2010年2月25日 NIKKEI NET
  18. ^ 映画『ONE PIECE FILM Z』20日で400万人動員 前作超え確実に”. ORICON STYLE (2013年1月4日). 2015年8月27日閲覧。
  19. ^ 東映アニメーション2011年3月期第1四半期決算
  20. ^ a b 第0話
  21. ^ フジテレビムービー:劇場版ワンピース第10弾! ONE PIECE FILM Strong World”. フジテレビ. 2018年3月4日閲覧。
  22. ^ 「ワンピース」DVD、1カ月予約10万枚SANSPO.COM 2010年6月29日
  23. ^ 「ワンピースフィルム」、「シックス・センス」超え映画.com 2010年9月14日
  24. ^ ワンピース : DVD週間売り上げ1、2位独占でシリーズ最高を記録 ブルーレイ含め21億6000万円まんたんウェブ 2010年9月1日
  25. ^ “ワンピース、アニメ作品史上初の2週連続DVD&BD総合首位”. オリコン. (2010年9月8日). http://www.oricon.co.jp/news/rankmusic/79847/full/ 2011年2月9日閲覧。 
  26. ^ ローソン「ワンピース」ラリー人気殺到、1週間で参加者9万人にJ-CASTモノウォッチ 2010年8月18日
  27. ^ “「ワンピース0巻」限定DVD企画に応募者殺到 受付開始1ヶ月で10万通突破”. オリコン. (2010年12月19日). http://life-cdn.oricon.co.jp/71757/full/ 2011年2月9日閲覧。 
  28. ^ “神保町がワンピースまみれ!「第0話」のアニメ上映も”. コミックナタリー. (2010年6月14日). http://natalie.mu/comic/news/33228 2011年2月9日閲覧。 


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