ターミネーター4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/28 15:51 UTC 版)
| ターミネーター4 | |
|---|---|
| Terminator Salvation | |
| |
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| 監督 | マックG |
| 脚本 | ジョン・ブランケート マイケル・フェリス |
| 原作 | キャラクター創造 ジェームズ・キャメロン ゲイル・アン・ハード |
| 製作 | デレク・アンダーソン ヴィクター・キュビチェク ジェフリー・シルヴァー モリッツ・ボーマン |
| 製作総指揮 | アンドリュー・G・ヴァイナ |
| 出演者 | クリスチャン・ベール サム・ワーシントン アントン・イェルチン ムーン・ブラッドグッド ジェイダグレイス・ベリー ブライス・ダラス・ハワード コモン ジェーン・アレクサンダー ヘレナ・ボナム=カーター |
| 音楽 | ダニー・エルフマン |
| 撮影 | シェーン・ハールバット |
| 編集 | コンラッド・バフ |
| 製作会社 | ハルシオン・カンパニー ワンダーランド・サウンド・アンド・ヴィジョン |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 114分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $200,000,000[1] |
| 興行収入 | |
| 前作 | ターミネーター3 |
| 次作 | ターミネーター:新起動/ジェニシス |
『ターミネーター4』(原題: Terminator Salvation)は、2009年のアメリカのSFアクション映画。監督はマックG、脚本はジョン・ブランケートとマイケル・フェリスが務めた。ターミネーターシリーズの第4作目であり、『ターミネーター3』(2003年)の続編であると同時に『ターミネーター』(1984年)の前日譚でもある。主演はクリスチャン・ベールとサム・ワーシントンで、アントン・イェルチン、ムーン・ブラッドグッド、ブライス・ダラス・ハワード、コモン、マイケル・アイアンサイド、ヘレナ・ボナム=カーターらが出演している。これまでの作品とは異なり、本作は2018年を舞台にし、スカイネットによる核攻撃後の未来の地球を描いた作品である。ベールは人類抵抗軍の戦士にして中心人物でもあるジョン・コナーを、ワーシントンはサイボーグのマーカス・ライトを演じる。イェルチンは『ターミネーター』で初登場した若き日のカイル・リースを演じ、T-800ターミネーターの起源を描いている。
ハルシオン・カンパニーがアンドリュー・G・ヴァイナとマリオ・カサールから権利を獲得し製作され、2009年5月21日、北米ではワーナー・ブラザース・ピクチャーズから公開された。本作は全世界で3億7,100万ドル以上の興行収入を記録したものの、作品自体は賛否両論の評価を受けた。『ターミネーター4』は「ターミネーター」2度目の3部作の第1作目となる予定だったが、ハルシオン・カンパニーが破産を申請したため、続編の製作は中止となった。2012年にフランチャイズ権が売却された結果、予定されていた新たな3部作の第1弾としてリブート作品である『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)が製作された。監督を務めたマックGは、後に本作については「大間違いだった。自身が望むようにならなかった。悔いている」と発言している[3][4]。
ストーリー
2003年。死刑囚のマーカス・ライトはサイバーダイン社で、癌に侵されたサシーナ博士に説得され、自分の体を献体する書類にサインをする。その後、マーカスは薬殺刑に処される。
2004年7月25日の「審判の日」に、スカイネット(軍事用超高性能AI)が全世界に向けて核ミサイルを発射し、一瞬で世界中の主要都市を壊滅させ、何十億人もの人類の命を奪った。
それから14年が経過した。
2018年。ジョン・コナーたち生き残った人類は、荒廃した地球で生き延び、スカイネットの支配する地球で、人類抵抗軍として、人類全滅を狙う殺人マシーンと戦い続けていた。
ジョン・コナーたちの部隊は、ヘリから降下し、スカイネットが所有する地下拠点のひとつへ潜入する。任務は、スカイネットが人間の細胞を使った新型ターミネーターを開発しているという情報を確認し、スカイネットのデータを盗み出すことだった。地下に潜入したジョンは、そこで、実験用に拉致された人間たちが檻に監禁されているのを目撃する。さらにパソコンの画面には、開発中である人間の生体組織を被せた新型ターミネーターT-800の設計図が表示されていた。ジョンはデータをダウンロードする。データを回収したジョンが地上に出ると、地上部隊は全滅していた。さらにスカイネットの地下拠点が大爆発を起こす。ジョンの部隊はジョンを残して全滅した。
そして、この大爆発の衝撃によって、地下拠点の奥深くで眠らされていたマーカス・ライトが覚醒して地上に現れる。しかし長い眠りから覚めたマーカスは、核で荒廃した地上の光景に混乱して絶叫する。
ジョン・コナーは、抵抗軍司令部の潜水艦に拾われる。そこでジョンは、スカイネットの暗殺ターゲットの1位が、いずれ過去にタイムトラベルして自分の父親となる少年カイル・リースで、自分がターゲット2位であることを知る。司令部は4日以内にスカイネット本拠地に総攻撃をかけることを決定する。
一方で、世界がどうして崩壊して荒野になっているのか分からないマーカスは、かつての大都会ロサンゼルスの変わり果てた廃墟へとたどり着く。廃墟を歩くマーカスの前に、ターミネーターT-600が突如現れ、マーカスに容赦なくガトリングガンを乱射して襲撃してくる。絶体絶命のマーカスを救ったのは、物影から現れた一人の少年だった。少年はT-600の足をワイヤーで引っ掛け、鉄屑の下敷きにして動きを止める。そしてマーカスに、「生きたければついて来い」と言う。この少年こそ、スカイネットが総力を上げて探している暗殺リストの筆頭カイル・リースだった。カイルは、口のきけない幼い少女スターと共に、廃墟で生き延びてきた。
カイルの隠れ家に案内されたマーカスは、各地に隠れ住む人類に向けたジョン・コナーによるラジオ放送を耳にする。
マーカスとカイル、 スターの3人は、ロサンゼルスから脱出しようとするが、スカイネットの巨大な人間捕獲ロボット「ハーヴェスター」に襲撃される。カイルとスターの2人が生け捕りにされ、飛行輸送船「トランスポーター」でスカイネットの本部サンフランシスコへと連れ去られてしまう。
カイル・リースたちを捕獲した輸送船を追撃するために、人類抵抗軍の戦闘機A-10サンダーボルトIIが2機現れる。しかし、スカイネットの迎撃によってサンダーボルトⅡは撃墜される。サンダーボルトⅡからパラシュート脱出した女性パイロットのブレア・ウィリアムズは、マーカスに助けられる。ブレアはマーカスに、「友人を救いたければ、私の所属するジョン・コナーの抵抗軍に行こう」と提案し、2人はジョンの基地を目指す。
マーカスとブレアは、ジョン・コナーの基地に到着するが、基地の周囲にはスカイネットのマシーンの侵入を防ぐため磁気地雷が埋まっていた。マーカスが地面を踏むと、地雷が爆発を起こした。爆発で重傷を負ったマーカスは、抵抗軍の診察を受ける。ジョン・コナーや妻のケイトが見たものは、血や心臓は人間のものだが、裂けたマーカスの腹部から覗く金属の骨格エンドスケルトンと点滅するマシーンのパーツだった。
ジョンたちはマーカスをスカイネットのターミネーターと見なし、チェーンで縛り上げて天井から吊るし、厳重な監視下に置く。マーカスは、自分の体が機械に改造されていたことを知り、激しいショックを覚える。しかし、マーカスを信じるブレア・ウィリアムズは、マーカスを逃す。
基地の外の森へと逃げ込んだマーカスを、ジョンがヘリで追撃する。上空からマーカスを機銃掃射し、ついにジョンはマーカスに迫るが、スカイネットの戦闘機によってヘリが爆撃され、墜落する。川に落ちたジョンに何匹ものムカデ型ハイドロボットが襲いかかる。その時、マーカスが現れてハイドロボットを破壊し、「俺はカイル・リースを救いに行く。スカイネットの本拠地に着いたら連絡する」と言って、立ち去る。
司令部から「サンフランシスコのスカイネットの本拠地を爆撃しろ」という命令が下るが、スカイネットの本拠地にはカイル・リースはじめ捕虜になった人々が捕らわれていた。ジョンは司令部の命令を拒否し、抵抗軍の兵士たちに本拠地を攻撃しないように無線で呼びかける。そして、一人サンフランシスコへと、バイク型マシーンのモトターミネーターを改造して向かう。
潜水艦で海の底に潜航していた抵抗軍司令部は、スカイネットによる偽のシャットダウン信号の情報に騙され、逆探知されて潜水艦を爆撃され、全滅する。
一方、マーカスは、ジョンよりも先にサンフランシスコのスカイネット本拠地に到着していた。マーカスは、防衛システムに引っかかることなく、堂々と正面からゲートを通過して内部へと入る。マーカスはスカイネットの最深部にたどり着くとメインコンピューターにアクセスし、防衛システムを解除して、後から来るジョンが侵入できるルートを確保し、囚われている捕虜たちを解放する。
そこで、マーカスは、スカイネットの「意識」と対面する。マーカスのこれまでの行動は、すべてスカイネットによって仕組まれたプログラムであり、マーカスはジョンを信用させておびき出すために作られた心臓と血を持つT-RIPターミネーターだと知らされる。事実に打ちのめされるマーカスだが、自ら脳の後頭部に埋め込まれていたコントロール用の制御チップを手で引きちぎり、スカイネットのコントロールを遮断する。
その頃、ジョンは、マーカスが解除した防衛システムのおかげでスカイネット本拠地に入り込み、カイル・リースを探していた。そんなジョンの前に新型ターミネーターT-800が立ち塞がる。T-800から逃げる途中でジョンはカイル・リースおよび少女スターと合流するが、T-800の襲撃を受け、追撃から逃れるうちに、三人は無数の金属骨格が並ぶT-700の製造工場へと追い込まれる。工場内でターミネーターの動力源である核燃料電池(燃料セル)を発見したジョンは、その起爆スイッチを入れる。ジョンはカイル・リースとスターを輸送船で脱出させ、自身は単独でT-800との戦闘に臨む。しかし、相手の圧倒的なパワーの前に絶体絶命の窮地に陥る。そこへ、マーカスが現れ、T-800と激しい肉弾戦を繰り広げる。しかし、戦闘用として作られたT-800はあまりにも強く、マーカスは一時的に機能停止に追い込まれる。再びジョンとT-800の一騎打ちとなり、ジョンは溶融金属を浴びせるなどして戦うが、T-800から金属の棒で胸を深く突き刺されて、致命傷を負う。しかし、息を吹き返したマーカスがジョンの胸に突き刺さった棒を引き抜きT-800の首を撥ね飛ばした。
瀕死のジョンは、迎えにきた抵抗軍のヘリでマーカスと共に脱出。スカイネットの本拠地は、核によって大爆発と共に木っ端微塵に吹き飛んだ。
抵抗軍の野戦病院へ運ばれたジョンは、心臓を損傷し、生命は今にも消えかけようとしていた。そのとき、マーカスが、「俺の心臓を使ってくれ」と言う。
移植手術は成功し、ジョン・コナーは奇跡的に一命を取り留める。ジョンは独白する。「スカイネットとの戦争はまだ続く。私はジョン・コナー。運命は自分で切り開くものだ」
キャスト
※括弧内は日本語吹替。
- ジョン・コナー - クリスチャン・ベール(声:檀臣幸)
- マーカス・ライト - サム・ワーシントン(声:東地宏樹)
- カイル・リース - アントン・イェルチン(声:内山昂輝)
- ブレア・ウィリアムズ - ムーン・ブラッドグッド(声:朴璐美)
- スター - ジェイダグレイス・ベリー
- ケイト・コナー - ブライス・ダラス・ハワード(声:林真里花)
- バーンズ - コモン(声:宮内敦士)
- セレーナ・コーガン - ヘレナ・ボナム=カーター(声:坪井木の実)
- ヴァージニア - ジェーン・アレクサンダー(声:有田麻里)
- アシュダウン将軍 - マイケル・アイアンサイド(声:辻親八)
- ロシェンコ将軍 - イヴァン・グヴェラ(声:水内清光)
- T-800 - ローランド・キッキンガー、アーノルド・シュワルツェネッガー
- サラ・コナー(声) - リンダ・ハミルトン(クレジットなし)(声:佐々木優子)
スタッフ
- 監督 - マックG
- 製作 - デレク・アンダーソン/ヴィクター・キュビチェク/ジェフリー・シルヴァー/モリッツ・ボーマン
- 製作総指揮 - アンドリュー・G・ヴァイナ
- 脚本 - ジョン・D・ブランケート/マイケル・フェリス/デヴィッド・キャンベル・ウィルソン
- 脚本協力(ノンクレジット) - ポール・ハギス/ショーン・ライアン/ジョナサン・ノーラン
- VFX - ILM/カーナー・オプチカル/アスライム/イメージワークス・インディア
作品解説
本作に関して、ジェームズ・キャメロンがアドバイスを与えたという報道が一部にあったが、キャメロン本人はこの報道を否定している[5]。ただし、McGは完全に非公式な物と断った上で、キャメロンに個人的に相談をしてアドバイスを貰ったことと、サム・ワーシントンの起用は既に『アバター』の主演に抜擢していたキャメロンの推薦による物だったことを明かしている。
第1作からシリーズ全作で特殊メイクを担当したスタン・ウィンストンは撮影中の2008年6月15日に他界したため、ウィンストンの遺作となった。マックG監督はエンドクレジットで本作品をスタン・ウィンストンに捧げている。
T-800の試作品
シュワルツェネッガーとキッキンガーが今回、CGにて演じたT-800は試作品であり、T1、T2で登場するT-800とは異なる。試作品といってもT-600などの旧式のターミネーターとは違って動きが非常に人間的であり、暴走するT-600を素手で破壊するほどの攻撃力を保有している、変声装置を使って標的をおびき寄せる等の知能を持ち、作品の舞台となる2018年では最新鋭の高性能ターミネーターである。
このT-800は2018年にはこのたった一体のプロトタイプしか製造されておらず、劇中で見られた生産ラインで製造されていたのはその前身であるT-700である。本作でジョン・コナーの手によってターミネーターの生産工場が爆破されたため、T-800量産計画が8年も遅延することになった。これに関連して、劇中でジョンがT-800の開発時期について「予想以上(サラから聞いていたよりも早い)」と呟くシーンがあるが、これは歴史が変わったわけではない。前述の生産工場爆破によってT-800量産化が遅れたという歴史を、カイルが「2026年に量産化された」とだけサラに伝えたことによって生じた誤解であった。
なお、「T3」にてジョンはT-800の顔に愛着があるということが判明しているが、今作ではT-800には躊躇なく銃撃をしている。これは、「T3」でT-850から「ジョンはT-800の顔に愛着があり、彼の暗殺には(T-800の顔と酷似した顔をした)私が選ばれた」と聞かされていたため、ジョンがT-800に動揺しなくなったためとされる。なお、シュワルツェネッガーが演じたT-800が、敵として登場するのはT1以来となる。
T3との関連性
本作は公開までT3とは無関係であると一部メディアで報じられてきたが[注釈 1]、ジョンの妻が前作に登場したケイトである点、ケイトが前作で獣医だった経験を活かして本作でも医療関係の仕事で抵抗軍をサポートしていること、最後にまたケイトがジョンとの子供を産むことになると前作でターミネーターが語っていたが、本作でのケイトは妊娠していること等から、本作は事実上『T3』の続編といえる。 ジョンが『ターミネーターの動力源に誘爆性があること』を知っている点、前作に登場したT-1の登場、また本作品のプロローグが2003年(T3における「審判の日」の前年)から始まることも共通している。また、公式サイト(日本)においては本作の舞台は"「審判の日」から10年後"の2018年であるとされていて『T3』の設定(「審判の日」は2004年)とは矛盾が存在するが、公式サイト(米国)においては10年後という記述は無く、更に"Skynetは14年前に自我に目覚めた"との明示的な記載もあることから、「審判の日」に関するT3との整合性はとれている。ただし映画本編においては、「審判の日が何年に起きたか」という具体的な説明は無い。
スカイネットセントラルにおけるT-800との交戦で、ジョン・コナーが溶けた鉄を浴びて灼熱化したT-800に頬を引っかかれて火傷を負うシーンがある。この負傷による傷跡はT2、T3においてわずかに描写された、未来のジョン・コナーの容姿へリンクしている。
『サラ・コナー クロニクルズ』との関連性
本作撮影前にターミネーター2の後日譚という設定でTVシリーズのターミネーターサラ・コナークロニクルズの製作が発表されたが、McG監督が示唆するに、このTVシリーズと『T4』とは無関係である[6]。
音楽
予告編で使用された曲はナイン・インチ・ネイルズのアルバム『ザ・フラジャイル』収録の「ザ・デイ・ザ・ワールド・ウェント・アウェイ」のリミックス・ヴァージョンである。
製作
シリーズを通じてターミネーター(T-800・T-850)役を演じてきたシュワルツェネッガーは、2003年のT3公開直後、カリフォルニア州知事に就任して俳優業を休業した。タイトルロールを失ったシリーズは続行不可能とされていたが、T3製作総指揮のモリッツ・ボーマンがハルシオン・カンパニーと提携し、2007年にシリーズの権利を獲得した。
2007年当時はT3のジョナサン・モストウ監督、および知事職が2期目に入ったシュワルツェネッガーも作品への関与に肯定的だったが、ロケ地をめぐる意見の相違により両方が降板。『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのマックGがモストウの後を継いで監督に抜擢された[注釈 2]。
シュワルツェネッガー
制作中のインタビューでマックG監督がシュワルツェネッガー出演の可能性をほのめかした[7]。その後、正式にシュワルツェネッガーの出演が発表され、サンフランシスコのILMで若いシュワルツェネッガーの映像を再構築していることが明かされた[8]。劇場公開直前には、シュワルツェネッガーの登場場面の詳細が明かされた[9]。
その他の配役
ジョン・コナー役は前作のニック・スタールからクリスチャン・ベールに変更された。本作のキーパーソンとなるマーカス・ライト役にサム・ワーシントン、カイル・リース役にアントン・イェルチンが決定。2008年5月にクランクインし、本格的に製作が開始された。
ジョンと共に「審判の日」を生き残ったケイト・コナー(T3ではケイト・ブリュースター)役は、前作のクレア・デインズから交代し、シャルロット・ゲンズブールが演じる予定だったが間もなく降板[10]。代役としてブライス・ダラス・ハワードがキャスティングされた。
シュワルツェネッガーに続く注目のターミネーター(T-800)役は、奇しくもシュワルツェネッガーと同じオーストリア生まれで同じくボディビルダー出身のローランド・キッキンガーに決定した。しかし最終的には顔がデジタル合成で若い頃のシュワルツェネッガーに差し替えられている。
興行収入
本作の制作費はシリーズ最高の製作費約2億ドル(280億円)と推定されており、これは前作『ターミネーター3』の製作費とほぼ同等である。しかし、全米では『ナイト ミュージアム2』に1位を奪われ、初登場2位に留まった。北米での興行収入はおよそ1億2500万ドル[1]で、国内で製作費を回収することができず、前作『ターミネーター3』の1億5000万ドルを下回る結果となってしまった。全世界興行成績はおよそ3億7000万ドル[1]とあまり振るわぬ結果となった。後に制作会社は破産し、ターミネーターの制作権は宙に浮いたが後に競売にかけられヘッジファンドが落札した。
日本では興行チェーンが前3作の東宝洋画系から丸の内ピカデリーを筆頭とした松竹・東急系へと変更され、2009年6月5日から3日間先行上映を行った後、6月13日から公開が始まり、オープニング5日間で興行収入10億2000万円[11]を稼ぎ、初登場1位を飾った。しかし日本での総興行収入は33億2000万円に留まり、これは『ターミネーター3』の82億円の半分にも及ばず、大幅に下回る結果となっている[12]。
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは280件のレビューで支持率は33%、平均点は5.10/10となった[13]。Metacriticでは46件のレビューを基に加重平均値が49/100となった[14]。
シュワルツェネッガーは、一家で鑑賞後、自身の子供達から「シリーズ最高の出来」と言われ、同作に出演していないことから深く傷付き[15]、後にインタビューで本作品を批判している[16]。
日本語版
2009年6月13日に劇場公開された[17]。
日本での特番放送
2009年6月7日テレビ朝日で『ターミネーター4メイキング特番×ターミネーター3今夜9時放送をさらに楽しむ!』という特番が放送された。ちなみにナレーション役はT-800(声:玄田哲章)という設定であった。
また『ドラえもん』とのコラボレーション企画として、2009年6月26日放映の『ドラえもん1時間お26(ふろ)スペシャル!』でのエピソード「のび太を愛した美少女」で共演が実現した。ただしアニメで登場するロボットは姿こそ似ているものの「ターリネーナー」というターミネーターとは無関係の変形ロボットで、内容的にもほんのわずかな登場シーンしかなかった。
地上波放送履歴
| 回数 | 放送局 | 放送枠 | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 平均世帯 視聴率 |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | フジテレビ | 土曜プレミアム | 2012年9月22日(土) | 21:00-23:10 | 130分 | 10.4% | |
| 2 | 2015年1月17日(土) | 11.1% | |||||
| 3 | 金曜プレミアム | 2016年9月30日(金) | 21:00-22:52 | 112分 | 6.5% | ||
| 4 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2022年8月5日(金) | 13:40-15:40 | 120分 | ||
| 5 | 2025年6月20日(金) |
Blu-ray/4K ULTRA HD/DVD
ソニー・ピクチャーズエンタテインメントよりBlu-ray Disc、DVD、4K ULTRA HD、UMDが発売。
- Blu-ray
- 4K ULTRA HD
- ターミネーター4 4K ULTRA HD & ブルーレイセット 品番:UHB-61426 発売日:2020年12月2日[21]
- DVD
- UMD
- ターミネーター4 品番:- 発売日:2009年11月20日[25]
ビデオゲーム
- 詳細についてはターミネーター4 (ビデオゲーム)を参照
- ターミネーター: サルベーション(PS3、Xbox 360)(2009年9月17日発売)
- ターミネーター4:マシニマ(DVD、Blu-ray)(2009年11月18日発売)
ターミネーター4の2年前の世界観を描いた作品で、ゲームの他、映像作品「ターミネーター4:マシニマ(英題: Terminator Salvation Machinima Series)」もリリースされた。
備考
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この記事に雑多な内容を羅列した節があります。
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- 2019年現在、シリーズのこれまでの映画作品およびTVドラマ作品の中で、唯一劇中にタイムスリップの描写がない作品である。また、ターミネーターを含む本作の登場キャラクターの誰もが、劇中ではまだタイムスリップを経験していない。
- カイルがマーカスからショットガンに紐をくくりつけ、相手に銃を奪われないようにする『手品』を教えられるシーンがあるが、これは『T1』でパトカーから奪ったショットガンのストックを切り落とした後、紐をくくりつけるシーンへのリンクである。
- マーカスとカイルとスターが車を取りにグリフィス天文台へ向かうが、そこは「T-1」でT-800がタイムトラベルした場所である。
- シリーズ通しての名言「生きたいなら付いてこい(「死にたくなければ付いてこい」)(Come with me, If you want to live)」、「また来る、(必ず戻ってくる)(I'll be Back)」が今作でも使用されている。
- 一部アクションシーンでカイルの声真似をしてジョンをおびき出すT-800など、前作のオマージュとも取れる演出が為されている。
- オープニングクレジットの演出は1作目のオマージュである。また、オープニングクレジットで本作のタイトルが2回出る。またジョンがモトターミネーターを捕獲する際に流した曲は「T2」の主題歌であるガンズ・アンド・ローゼズの「ユー・クッド・ビー・マイン」である。
- アメリカでの公開日は5月21日であり、本編冒頭での戦闘も2018年5月21日となっている。誘導ミサイルディスプレイの右下に日付が表示されている。
- 劇中でジョンが使用しているモバイルPCはソニーのVAIO-Uである[26]。
- T-800役には当初ローランド・キッキンガーがそのままの姿で登場する予定だったが、編集段階で急遽顔のみシュワルツェネッガーに差し替えられることになった。また、メイキング映像に登場するキッキンガーの顔は映らないように構成されている。
脚注
注釈
出典
- 1 2 3 4 5 “Terminator Salvation (2009)”. Box Office Mojo. 2010年1月4日閲覧。
- ↑ 「キネマ旬報」2016年3月下旬号 109頁
- ↑ https://theriver.jp/terminator4-mcgcut-exists/
- ↑ https://theriver.jp/terminator4-mcg-wound/
- ↑ James Cameron Clarifies His Thoughts on Terminator Salvation[リンク切れ]
- ↑ Does "Terminator: The Sarah Connor Chronicles" have anything to do with this film?
- ↑ “シュワちゃん新作「T4」ちょい役出演か”. 日刊スポーツ (2008年11月18日). 2023年1月5日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4に若いアーノルド・シュワルツェネッガーが登場?”. シネマトゥデイ (2009年2月9日). 2023年1月5日閲覧。
- ↑ “「ターミネーター4」にシュワ氏出演!その出演場面が明らかに”. 映画.com (2009年5月15日). 2023年1月5日閲覧。
- ↑ “Bryce Dallas Howard Replaces Charlotte Gainsbourg in Terminator 4”. MovieWeb. 2008年6月2日. 2008年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ.
- ↑ “ターミネーター4:5日で興収10億円突破 初登場1位の好スタート”. 毎日jp. 2009年9月28日閲覧。[リンク切れ]
- ↑ 2009年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟2022年12月20日閲覧
- ↑ “Terminator Salvation”. Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2022年11月20日閲覧.
- ↑ "Terminator Salvation" (英語). Metacritic. Fandom, Inc.. 2022年11月20日閲覧。
- ↑ シュワ、「T4はシリーズ最高」と家族に言われ傷つく - MovieWalker
- ↑ “アーノルド・シュワルツェネッガー、『ターミネーター4』を「あれはひどかった」とこき下ろす”. シネマトゥディ (2012年4月9日). 2014年12月4日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4:作品情報”. 映画.com. 2023年1月5日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4 スペシャル・エディション | クリスチャン・ベール”. ORICON NEWS. 2022年8月26日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4 T-600リアルヘッドフィギュア付Blu-ray BOX | クリスチャン・ベール”. ORICON NEWS. 2022年8月26日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4 スペシャル・エディション | クリスチャン・ベール”. ORICON NEWS. 2022年8月26日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4 4K ULTRA HD & ブルーレイセット | クリスチャン・ベール”. ORICON NEWS. 2022年8月26日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4 コレクターズ・エディション | クリスチャン・ベール”. ORICON NEWS. 2022年8月26日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4 コレクターズ・エディション | クリスチャン・ベール”. ORICON NEWS. 2022年8月26日閲覧。
- ↑ “ターミネーター4 コレクターズ・エディション | クリスチャン・ベール”. ORICON NEWS. 2022年8月26日閲覧。
- ↑ マックG, ターミネーター4 2022年8月26日閲覧。
- ↑ 別エンディングがあった!裏話続出でターミネーター完全解剖!『T4』DVD&Blu-ray発売イベント[リンク切れ] アメーバニュース 2009年11月21日
関連項目
外部リンク
ターミネーター4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 00:59 UTC 版)
「スカイネット」の記事における「ターミネーター4」の解説
本作は『T3』の設定を部分的に継承してはいるが、スカイネットを生み出したのはサイバーダイン社という設定になっているため、『T2』の続編でもある。そのため、『T3』の劇中でスカイネットを生み出したCRSは、本作には登場しない。 1994年のジョンとサラとT-800、そしてマイルズの一件によってサイバーダイン社は大打撃を受けたが、倒産には至らなかった。そして21世紀に入り、大企業の地位に返り咲いたサイバーダイン社は2003年に同社所属の女性科学者セレーナ・コーガンを中心として、「科学の発展」が目的と称する人体実験を計画する。死刑囚のマーカス・ライトが刑執行後の献体同意書にサインし、刑執行を機に実験が始まった。その実験の途中にセレーナは癌で病死するが、実験自体はサイバーダイン社が新たに設立したグループ会社である「サイバネティック・リサーチ社」へ引き継がれた。 やがて、サイバーダイン社がアメリカ空軍との契約に基づいて完成させたスカイネットは自我に目覚めると、全世界へ核ミサイルを発射して「審判の日」を起こした(小説版でマーカスが発見したスカイネットのデータベースにあるネットニュースの記事によると、スカイネットが自我に目覚めてコントロール不能になったことにアメリカ当局が気付くもどうにもならず、スカイネットはロシアに向けて核ミサイルを発射した。その後、ロシアからの報復攻撃でアメリカも大打撃を受けたとある。また、ブレアがマーカスに語った話によれば、スカイネットが第一目標にしていたのは全世界の空港や関連施設とのこと)。これに伴い、実験体となっていたマーカスの身柄もスカイネットの管轄下に置かれた。 「審判の日」以降の世界では、ターミネーターやハンターキラーから構成される機械軍を編成する一方、サンフランシスコに自らの重要拠点であるスカイネットセントラルを構築した。ここを含めた各拠点へ機械軍を配備し、人類抵抗軍と交戦している。抵抗軍にさらなる打撃を与えるべく人間を捕獲し、その細胞を研究することで潜入型ターミネーターの開発を進めていく。地球上の人類を絶滅させた後は宇宙開発に着手し、機械を外宇宙の惑星へ殖民させる構想があるとも明かされた。同時に抵抗軍の主要人物の殺害にも乗り出しており、ジョン・コナーと彼の父親となるカイル・リースをリストアップしていた。 本作ではモニター上のセレーナ・コーガンの顔と声を借りて、映像上で初めてスカイネットが台詞を発した。 小説版では独自の言語を開発し、自身のデータベースや機械軍との連絡等に用いている。この言語は既存の言語とは異なる文字を持つだけでなく、文章の読み方も英文のように左から右へ読むだけに限らず、縦や斜め方向に読むものもあり、暗号言語としての様相を有する。そのため、スカイネットや機械軍以外でこの言語を解読できるのは、抵抗軍の技術兵のみである。 スカイネットセントラルではマーカスに対し、人間だった頃は犯罪者という社会の底辺に置かれていた彼がターミネーターになったことで機械の社会では誰しもが記憶するほどの立派な存在になったとの甘言を用い、完全な意味で自分の配下にしようと画策する。しかしマーカスは、自身がターミネーター化されていた事実を知らされても機械軍に屈せず、自ら制御用のチップを破壊してスカイネットから離反、さらにスカイネットセントラルもジョンによって爆破され、機械軍は大ダメージを受けることになった。
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