team柊
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華桜会の首席である柊が選出したスター・オブ・スター。限られた稽古時間を有効活用するために柊によって同じ1年C組で揃えられた。また、寮も全員同じ第一寮である。メンバーの姓名には、十二支の名がそれぞれ組み込まれている。team鳳をライバル視しているが、鉢合わせとなった合宿では意気投合する場面もあるなど、敵視一辺倒から良きライバルへと変化しつつある。 新人お披露目公演での成績は第1位。 2年の綾薙祭のクラス公演の班分けはA班だったが、四季世代の華桜会によって彼らがプロデュースする新企画「オープニングセレモニー」への出演を依頼された。また、それに伴いクラス公演への出演辞退を命じられてしまう。 ジャージの色は白を基調としており、インナーはそれぞれのイメージカラーを取り入れたものを着用している。 辰己 琉唯(たつみ るい) 声 - 岡本信彦 / 演 - 櫻井圭登 所属:綾薙学園高等部声楽科1年C組→ミュージカル科2年MS組 身長:172cm、血液型:AB型、誕生日:2月13日、イメージカラー: ミント team柊のリーダー。綾薙学園中等部からの持ち上がりで、海斗、申渡、蜂矢と同じ音楽コース特進クラス出身。儚げな印象とは裏腹に、芸事に関しては自分にも他人にも厳しい。月皇曰く、嘘をつけない性格。 文武両道で座学系・技術実技系どちらも成績優秀だが、家庭科のみ苦手で申渡曰く「料理の腕は壊滅的」である。ミシンと電動ノコギリの操作が得意。インドア派。ホラー映画がマイブームで、毎週末にチーム内で行う映画鑑賞会ではよくホラー映画やスプラッタをレンタルショップから借りてきている。中等部時代は幼馴染みの申渡と共に演劇部に所属しており、3年生の時の文化祭で異国の姫を演じたことから一部の生徒に「辰己姫」、または「姫」と呼ばれた。好きな楽器は身近にあったことからピアノとバイオリン。麦茶や玄米茶など、穀物の味がするお茶が好き。発酵した食べ物などクセのある味が好きで、皆が嫌がるような物でも平気で食べられる。 実家は代々続く富裕農家であり、演劇や音楽とは無縁の家系に生まれたが、幼少期は虚弱体質だったため、なるべく外に出られるように両親から習い事を勧められたことと、同時期に申渡がバイオリンを習い始めたこともあり、子供の頃から申渡と同じ音楽教室で歌を習っていた。子供の頃は引っ込み思案で、学校の成績表には『もっと元気よく、お友達と遊べるといいですね』と書かれていた。 海斗とは中等部1年から同じクラスであり、ミュージカル俳優を志す海斗と接するうちに自分の目標に向かって努力し続ける海斗に対して憧れを抱くようになり、自身もミュージカル俳優を志す。また、憧れの海斗と対等に渡り合いたいという思いから努力を重ね、常に海斗とトップを争うほどの実力を身につけた。それ故に、本来であれば「スター・オブ・スター」に選ばれてもおかしくなかったはずの海斗が落ちこぼれのteam鳳に入ったことに納得ができず、当初は海斗が独りで上を目指すのは難しいのではないかとteam鳳を蔑むような発言も見られたが、新人お披露目公演を機にteam鳳に対する認識を改めている。一方で、憧れの高校生を追いかけるだけの星谷には憧れだけではいずれ限界が訪れることを突きつけるが、夢を諦めず真っ直ぐ突き進む星谷の覚悟と荒削りでありながら、どこか心惹かれるパフォーマンスに魅了され、良きライバルとなってくれることを期待するようになった。以降は「舞台を明るく照らす太陽のようだ」と星谷を心から認めており、未熟な彼に舞台に立つレベルではないと言い放った揚羽に対しては真っ先に物申している。また、部活発表会では急病で降板した後輩の代わりに星谷を代役として推薦した。 基本的に当人の意思を尊重する行動が多く、team鳳がスター枠から降格になった際には鳳と話すことができていなかった星谷に柊から聞いた鳳の連絡先を教えたり、悩みを抱えた卯川に対しては深くは追求せず、また揚羽が閉じ篭ってしまった際には星谷に経緯を知らせる等、深く立ち入ることはしないがチームメイトや同じ役を受ける仲間のことは気にかけている。 『Shadow&Lights』でアレクシスの影役のオーディションを受け、見事合格し役を獲得する。指導者である柊と同じ舞台に立つことを目標の一つとしていたため、彼のブロードウェイデビューに伴い、その夢が先延ばしになったことを残念がっていたが、自分のやりたいことのために旅立つ柊を応援し、見送った。本番では怪我を負った星谷に対して彼の将来を考え、この先もミュージカルの世界で輝いてほしいという思いから交代を提案したが、鳳の一言で痛みを忘れ、舞台に立つ決意を示した星谷の意思を最後は尊重している。 稽古合宿のオリエンテーリングでは海斗、天花寺、申渡、戌峰と同じ班になる。 2年の2学期からは華桜会の指名で綾薙祭のオープニングセレモニーにチーム全員で出演することになるも、それに伴いクラス公演への出演辞退を強制されたことには納得しておらず、冬沢にカンパニー全員で出演できるよう交渉を持ちかけたり、星谷にクラス公演への思いをこぼす等、チームの中で誰よりもクラス公演に出演できないことにショックを受けていた。また、2年全体が競争意識が欠けているとし、柊がその甘さを心配しているのではないかと指摘した冬沢に対しても、柊がライバルを振るい落としてでもトップを勝ち取るようにという指導はしなかったと強い口調で否定している。が、強引な華桜会のやり方に不満を見せることはあれど、星谷たちのようにストライキを起こすようなことはしておらず、華桜会からの指導は真面目に受けていた。その一方で内心では星谷たちが何か行動を起こしてくれることに期待しており、彼らが華桜会の目を盗んでオープニングセレモニーの演目データを入手し、14人でのパフォーマンスを披露することを提案した際には計画に乗っかり、華桜会にプレ公演実施の許可を得るために動いた。星谷に対しては前述されているように自身のライバルとなり得る人物として期待を抱いてはいたものの、対等なライバルとして認識したことはなかったが、プレ公演を機に急成長を遂げた星谷を次第に無視できなくなり、自身の中に競い合いたいという感情が芽生え始める。その一方で、カンパニー全員でオープニングセレモニーの舞台に立ちたいという当初からの思いも捨てきれずにおり、自身の願望を押し殺していたが、柊からの手紙や南條と申渡に背中を押されたことで、申渡からの勧めもあり、冬沢が信頼できる人物か否かを見定めるべく、単身冬沢のもとを訪れる。「己の中の願望を叶えられるのは自分でしかない」という冬沢の言葉とチームメイトに支えられ、カンパニーからの離脱を決意し、対等なライバルとして競い合いたいという自身の思いを星谷が尊重したことで、カンパニーからチームメイトと共に円満な形で離脱した。冬沢に対しては指導者として信頼を寄せてはいるが、彼の四季に対する行き過ぎた行動をも認めているわけではなく、冬沢が不信任決議案を提出した際には実質team柊は冬沢派ではあったが、どちらに投票しても自分たちの本心にはならないと決議そのものを否定する発言をしており、白票を投票するという星谷の意見に賛同した。その後も不信任決議案が可決されたにも関わらず、虚無感に襲われていた冬沢のもとを訪れ、彼が自分の本心と向き合っていないことを突きつけるなど冬沢に対しては何かと物申すことが多い。根が素直なため、無自覚に冬沢の地雷を踏んでしまう発言も見られたが、口を挟むのは冬沢を案じてのことであり、最後まで四季と冬沢の関係修復を願って行動を起こしていた。また、冬沢からは自身の意志を受け継ぐ存在としても期待されており、星谷同様、ミュージカルの入門書を託されている。 綾薙祭後に現華桜会から次期華桜会候補の一人として選ばれる。「我ら、綾薙学園華桜会 〜NEXT STAGE Ver.〜」では燕尾服を着た姿が描かれており、燕尾服の下にはそれまで着ていた薄いグレーのパーカーではなく、同系色のシャツを着用している。 申渡 栄吾(さわたり えいご) 声 - 内田雄馬 / 演 - 北川尚弥 所属:綾薙学園高等部声楽科1年C組→ミュージカル科2年MS組 身長:170cm、血液型:B型、誕生日:11月28日、イメージカラー: バニラ チームの参謀的ポジションで、サブリーダー。ミュージカルは感性よりも分析力で修得する。綾薙学園中等部出身で海斗、辰己、蜂矢と同じ音楽コース特進クラスの出身。中等部時代、定期テストで何度か全教科満点を取るほどの頭の良さである。視力が悪く、普段はコンタクトを使用している。好きな動物は人間。得意楽器はバイオリン、挑戦したい楽器はアコーディオン。ミュージカル学科生になってからは南條と共にクラス委員を務めている。 辰己家の家令を務める家系の生まれであり、辰己とは家族ぐるみで親交がある。幼少の頃からよく行動を共にしており、幼い頃は辰己を「琉唯」と下の名前で呼んでいたが、辰己家を特別視する祖母に注意されたことをきっかけに現在の苗字呼びとなった。幼少期からピアノとバイオリンを習っており、元々は演奏者となるべく綾薙学園中等部に入学したが、辰己が海斗に憧れてミュージカル俳優を目指したことをきっかけに自身も辰己を傍で支えるために本来選択する予定であった器楽コースから声楽コースへ進路を変えている。実は不器用だが、周囲にそう思わせないほどの努力を日々積んでおり、辰己を追って声楽コースを選んだ際にもかつて習っていた歌のレッスンを再開させ、努力で「スター・オブ・スター」の一員に選ばれるほどの実力を身につけた。中等部時代は辰己と共に演劇部に所属しており、いつも傍にいることから一部の生徒には「ナイト」と呼ばれている。 インドア派の辰己とは対照的にアウトドア派であり、休日は主に外出していることが多く、様々な経験をすることで経験値を上げることを趣味としている。また、日本芸能にも興味があり、天花寺からゴシック歌舞伎に誘われた際には一番行きたがっていたが辰己が風邪で寝込んだため、止むを得ず見送っている。 当初は辰己同様、学年トップの実力を持つ海斗が落ちこぼれのteam鳳に入れられたことに納得がいかず、彼らを見下していたが、新人お披露目公演を機にライバルとして認めるようになった。 観察眼に自信を持っており、合宿で星谷と戌峰が柊家の壺を割ってしまった際にはひと目で壺の価値を言い当てている。 中等部の部活発表会で演劇部の舞台に代役で出演した星谷の姿を見て、過去にも似たようなことがあったことを思い出すが、当時は裏方で忙しかったこともあり、代役を演じた人物についてはほとんど知らなかった。後にそれが星谷が憧れの高校生に気付くきっかけの一つとなっている。 稽古合宿のオリエンテーリングでは海斗、天花寺、辰己、戌峰と同じ班となり、食材調達では趣味の経験値上げで養われた釣りの経験を活かした。海斗や辰己と共にトップクラスの実力者でもあり、普段から辰己の世話を率先して行う等、様々なことにおいて優れ、卯川からは完璧とも思われているが、一方で卯川が悩みを抱えている際には誤ってグループLINEに調査結果を報告してしまうなど抜けている部分もある。 『Shadow&Lights』ではランバートの影役のオーディションを受けるも落選し、深く落ち込んでいた。また、本番当日も舞台上に立つ星谷らの姿を羨ましそうに見守る姿が描かれている。 2年の2学期からはチームメイトと共に四季世代の華桜会が新たに企画した綾薙祭のオープニングセレモニー出演者として選ばれるも半ば強引にカンパニーから引き離されることは予想外であったため、少なからず戸惑いを見せていた。その一方で辰己のことは常に心配しており、彼がクラス公演に出演できないことに対する不満を募らせていた際にも本人が口に出さずとも真っ先にその変化に気付いている。また、自身の中で学園にいる間は辰己の支えとなることを固く誓っており、オープニングセレモニーの2ステージ制に伴い、冬沢派につくか否かの選択が迫られた際には内心、星谷と競い合うことを願っていた辰己の気持ちを察した上で迷う彼に対し、「別の視点から答えを導き出せばいい」と冬沢との対話を勧めている。同様に、辰己が個人的な事情にチームを巻き込むことに対して戸惑いを見せた際にも、自分たちがチームメイトとして同じ時間を過ごせるのは学園に在籍している間のみであり、卒業すれば別々の道を進むことになることを説いた上で後悔しない道を選ぶよう背中を押しており、最後まで辰己を支えるという願いを貫き通した。 綾薙祭後に華桜会によって次期華桜会候補の一人に選ばれる。「我ら、綾薙学園華桜会 〜NEXT STAGE Ver.〜」では燕尾服姿も描かれた。 戌峰 誠士郎(いぬみね せいしろう) 声 - 興津和幸 / 演 - 丹澤誠二 所属:綾薙学園高等部声楽科1年C組→ミュージカル科2年MS組 身長:185cm、血液型:O型、誕生日:5月5日、出身地:神奈川県、イメージカラー: マンゴー チームのムードメーカー。天性の才能を持ち、体格にも恵まれている。明るく人懐っこい性格だが天然なところがあり、チームメンバーからは「ミュージカル以外はポンコツ」と言われている。実家は横浜中華街にある中華料理店「ワンワン軒」を経営している。好きな動物は空閑と同じく大きいことを理由にゾウを挙げている。好きな楽器はリコーダー。 チームメイトがteam鳳を落ちこぼれ扱いする中で、特に彼らに興味を示す姿勢は見られなかったが、新人お披露目公演を機に彼らのパフォーマンスに魅了される。以降は彼らの姿を見つけるたびにスキンシップを取るなど懐いている様子が見受けられ、偶然にもワンワン軒で食事しに来ていた星谷と那雪を見つけた際は有無を言わさずイベントに巻き込んでいる。 ミュージカルに関しては天才的だが、日常生活では人の話を聞かない、柊家の別荘の食料庫から勝手に食べ物を漁る、言いつけを破って公演前に冷たいものを食べる等、ポンコツと言われるだけの行動が目立つ。また、進級後は家族旅行で始業式の日を忘れていた。一方で、稽古合宿では地図よりも正確な道を第6感で導き出し、橋の欄干の上を連続ターンで渡りきるなど超人的な力も垣間見せた。 虎石からは「イヌ」と天花寺からは大型犬、揚羽からはワンコと呼ばれているが、戌峰自身も普段から犬のように動物的な行動を起こすことが多く、四足歩行や犬の鳴き声をあげることが多々ある。また、中学時代のあだ名は「レトリバー」だった。 team鳳とteam柊で喧嘩になった際、喧嘩に加わらず一人でニコニコしていた理由は、みんなが喧嘩していたことに気付いていなかったから。柊先輩から説教をされていたときも、なぜ怒られているのか分かっていなかった。後で星谷から聞いてびっくりしたというほど。親から喧嘩だけはするな、と言われており、気がついていたとしても喧嘩には加わらなかったという。『怪力のため力がセーブできないんだよね⭐︎』 OVAでは卒業セレモニーの演目が決まらずギリギリまで悩んでいたメンバーを代表し、柊に直接どんなステージが見たいか質問しており、尊敬する柊の見たいものをやりたいと自身の意見を示したことで卒業セレモニーでの演目決めに貢献した。また、稽古合宿のオリエンテーリングでは海斗、天花寺、辰己、申渡と同じ班になり、川での食材調達中に星谷の荷物を釣り上げたことで1班の救出に貢献している。 『Shadow&Lights』ではハーディー役のオーディションを受けるも落選し、選ばれた天花寺を心から祝福していた。が、ミュージカルにおいての天才的な才能はアンシエントからも高く評価されており、出演者が舞台に立てなくなった万が一の場合に備えて、作中の役のすべてを代役するスイングに選ばれた。スイングに選ばれてからはいついかなる場合においても対応できるよう居残り稽古で遅くまでレッスンを続けており、スランプに陥った星谷の練習に付き合ってアレクシスも演じている。本番では星谷の怪我に伴い、交代の準備をしていたが、星谷をもう一度舞台に立たせるために代役に名乗り出た揚羽に役を譲り、出番直前までランバートのダンスの振り付けを教えた。その際、揚羽からは「ワンコ」と呼ばれていた。 2年の2学期からはチームメイトと共に綾薙祭のオープニングセレモニー出演者として選ばれる。クラス公演を強制的に辞退させられたことに対しての戸惑いや不満を感じていた辰己らとは異なり、オープニングセレモニーもクラス公演も同じ『ステージ』であることに変わりはないと最初から華桜会の意向を受け入れていた。また、クラス公演に関しては星谷たちへの信頼もあったため、自身は目の前のことに全力で取り組むことだけを常に考えており、切り替えの早さで無自覚にチームの支えとなっている。 綾薙祭後に次期華桜会候補の一人として選ばれる。「我ら、綾薙学園華桜会 〜NEXT STAGE Ver.〜」では燕尾服姿も描かれており、燕尾服の下に薄いピンクのシャツを着用していた。 虎石 和泉(とらいし いずみ) 声 - KENN / 演 - 高野洸(1st・2nd・『Caribbean Groove』単独レビュー公演・本編公演)、高本学(3rd) 所属:綾薙学園高等部声楽科1年C組→ミュージカル科2年MS組 身長:176cm、血液型:B型、誕生日:4月12日、イメージカラー: セサミ チーム一のチャラ男。顔が良く、女好きでストライクゾーンも広く非常にモテる。一見、軽薄そうに見えて意外と面倒見が良い。空閑曰く、熱しやすく冷めにくい上に負けず嫌いな奴。母親は元ヤンであり、喧嘩が強く、逆らうことができない。父親はコックで、自身も那雪から手際が良いと評価されるほどの食材の扱いが上手いが、父親が家で料理をしないため、本人曰く家庭科の授業で習ったレベルしか出来ない。team漣の北原とはルームメイト。中学の途中までは野球少年であり、中学1年までは野球部に所属していたが、2年からは帰宅部となり、空閑と同じダンススクールに通っていた。憧れの楽器はエレキギター、小学校の合奏では大太鼓やシンバルを担当していた。 空閑とは幼馴染で「愁」と呼んでおり、物を一方的に借りるといった関係が築かれている。が、借りたものを返すことはほとんどない。また、空閑の実力を高く評価している一人でもあり、遅刻さえしなければ自身と同じteam柊になっていてもおかしくはなかったと語るほど。1年の頃は一日一回は必ず空閑のいるB組に顔を出していた。空閑とは小学校の頃に同じ委員会になったことがきっかけで知り合ったが、当初はクラスメイトの女子に人気が高かったことから一方的に目の仇にしていた。が、果し合いを挑みに空閑の家を訪れた際に寝込んでいた空閑を看病したことから仲良くなり、腐れ縁と呼べる間柄になる。 恋愛の話が苦手な星谷を初心だと言って面白がっている。 定期試験の際には毎回、天花寺と結果を見せ合っている。天花寺と虎石のどちらが女性にモテるのか、という論争が繰り広げられたことがあり、そのときに学力対決で虎石が天花寺に負けて以来、虎石が根に持ち続けている結果である。そんなことから、天花寺と虎石は毎回学力対決をしていて、いつも天花寺が勝つ。 星谷からは、『虎石チャレンジャーじゃん。A組で1番成績の良い天花寺に勝てるわけないじゃん』『ほら、虎石ってなんとなく俺と同じくらいかと思ってて……』と思われていたが、空閑曰く虎石の成績は良い方であり、負けず嫌いな性格ゆえに卒業するまでやめないつもりだろうと言われている。月皇曰く、1年次はC組の中でもトップではないが上位をウロウロしていたらしい。英語が苦手。 チームメイトの戌峰に対しては「イヌ」と呼び、主に野生的な行動を取る彼の面倒を見ていることが多い。また、那雪に対しては「那雪ちゃん」とちゃん付けであり、OVAではお弁当をおねだりしたりと甘えている。一方で、北原からは星谷と共に「ノーテンキーズ」と呼ばれていた。 見かけによらず涙もろく、卒業セレモニーでは慕っていた柊の卒業に泣きそうになっていた。また、柊がブロードウェイに旅立つ際にも屋上から見送る星谷や辰己らの姿に泣いていた。卒業セレモニーに集中するためにデート断ちしており、柊のことは指導者として心から尊敬している。 『Shadow&Lights』ではオーランド役のオーディションを受けるが、歌とダンスのセンスはあっても芝居に関しては照れがあることを早乙女から指摘される。綾薙学園には空閑についてきただけであり、プロになるといった明確な目標はなく、本腰を入れた空閑にプロを目指しているのではないのかと問われた際には言葉に詰まっていた。が、本気になれない北原に対し、空閑が本気で役を勝ち取りにきていることを示したことで、今のままでは空閑に勝てないことを察し、本腰を入れるようになる。以降、稽古合宿のオリエンテーリングでは空閑、北原、南條、十文字と同じ2班となり、最初のポイントを真っ先に目指す空閑と張り合ったり、休憩時間を返上して練習に打ち込む空閑に置いてかれまいと北原も含めた三人で役を争ってきたが、配役発表にて惜しくもオーランド役を逃す。本番は裏方として役者をサポートとしており、星谷の怪我に動揺し、駆けつけようとした空閑にステージに立つよう諭している。 2年の2学期からは綾薙祭のオープニングセレモニー出演者の一人に選ばれる。1年生の稽古棟が新しくなったことを機に引越しの手伝いを華桜会から任された際には春日野から女難に遭うという占い結果を言い渡されるも、本気にはしていなかったが、同じように春日野から注意を呼びかけられていた星谷、北原、蜂矢の災難に巻き込まれてガールフレンドの連絡先を登録していた携帯が水没する災難に見舞われた。冬沢の独断でオープニングセレモニーが2ステージ制となり、カンパニーからの離脱を迫られた際には辰己の迷いに気付きながらも、彼が答えを導き出すまで口を挟むようなことはせず、見守ることに徹しており、辰己が星谷と競い合うことを選んだことでteam柊の一員として辰己についていく意思を示した。 綾薙祭後に次期華桜会候補の一人に選ばれる。「我ら、綾薙学園華桜会 〜NEXT STAGE Ver.〜」では燕尾服姿も描かれており、燕尾服の下に黒に近いグレーのシャツとベストを着用するようになった。 卯川 晶(うがわ あきら) 声 - 松岡禎丞 / 演 - 星元裕月 所属:綾薙学園高等部声楽科1年C組→ミュージカル科2年MS組 身長:160cm、血液型:B型、誕生日:5月19日、出身地:京都府、イメージカラー: ストロベリー チームの小悪魔キャラ。女の子に間違えられるほどの可愛らしい容姿に反して、口を開けば辛辣な発言が多い。負けず嫌いでワガママな面もあるが、尊敬している辰己には弱い。手のかかるチームの中で申渡から最も手がかからない人物として挙げられており、虎石の勉強を見るなど意外と面倒見が良い。スプラッタ系の描写が苦手であり、ホラーそのものは苦手ではないと否定しているが、稽古合宿で遭難しかけた時やハロウィンでは同じく怖がりな那雪と共に星谷らにすがり付いていた。好きな動物は鹿。好きな楽器として木管楽器の音を挙げており、中でもオーボエなどの綺麗な音を気に入っている。 当初はチームで誰よりもteam鳳を落ちこぼれ集団と見下しており、特に海斗に対しては落ちこぼれチームに入れられたことを哀れんだり、遥斗と比べたりと彼の怒りを買う行動が多かったが、新人お披露目公演、合宿を経てteam鳳を不器用ながら気にかけることが増えた。が、ツンデレなため、本人はteam鳳への心配を否定している。 戌峰とは寮のルームメイトであり、何を考えているのか分からない為苦手としている部分がある。また、天花寺とは犬猿の仲で顔を合わせる度に諍いが絶えない。一方で誰にでも優しい那雪に対しては最初から普通に接しているが、彼があがり症に悩まされている場面ではいつもの辛辣な発言が見られた。慕っている辰己に対しては「たつみん」、申渡を「さるくん」の愛称で呼んでいるが、基本的には誰に対しても君付けで呼んでいる。 寮では、虎石と北原の部屋に寝袋を置いている。 稽古合宿のオリエンテーリングでは星谷、那雪、揚羽、蜂矢と同じ1班になるが、蜂矢のドジに巻き込まれ、遭難危機に陥る。 『Shadow&Lights』でパーシー役のオーディションを受けることになり、パーシー役の候補の中でも勢いがあると評価されていたが、天花寺が出演したゴシック歌舞伎の鑑賞後から時折深刻な様子を見せるようになり、芝居に勢いがなくなってしまう。身長が低いことがコンプレックスで、同じように体格を気にしていた那雪に対しては「体格は落ちた時の言い訳にはならない」と厳しい言葉を投げかけていたが、内心ではチームの足手まといにならないように気を張っていた。チーム戦廃止を機に今まで以上にチームメイトとの差が浮き彫りになったことで自身と周囲とを比較しては自分だけが合格できないのではないかと不安に押し潰されそうになり、弱気な思考に陥る己自身への情けない思いと悔しさを抱え込む。が、同じ悩みを抱える那雪と気持ちを分かち合い、互いにチームメイトとの共演を目指して、いつか先を歩くチームメイトを追い越そうと誓い合ったことで乗り越えた。以降、那雪とは本音を語り合える良好な関係を築いており、自主練の約束を交わす等、同じ役を受ける仲間であり、ライバルとして共に過ごす時間が増えるようになった。配役発表にて見事合格し、パーシー役を獲得した。本番当日は緊張で落ち着けずにいたが、那雪が差し入れた謎茶のあまりの苦さに緊張が解け、舞台上では堂々とした演技を見せる。星谷の怪我に伴い、揚羽が代役を演じることになった際には戌峰に事の成り行きを説明するために通訳を名乗り出た。 2年の2学期には綾薙祭のオープニングセレモニー出演者の一人に選ばれる。が、戌峰を除くチームメイトと同様に華桜会によって強引にカンパニーから引き離されたことには戸惑いを感じていた。指導役を務めた冬沢に対しては、尊敬していた柊と自分たちとの関係を好き勝手に言われたことで当初は腹立たしさを感じていたが、冬沢の存在も自分たちの成長には必要不可欠なものだったとしてオープニングセレモニーの舞台に立つ直前にチームメイトと感謝を伝えると共に競い合えるライバルの存在の大きさを語り、四季と冬沢が仲直りすることを願った。 綾薙祭後に次期華桜会候補の一人に選ばれる。「我ら、綾薙学園華桜会 〜NEXT STAGE Ver.〜」では燕尾服姿も描かれた。
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