アイトリプルイー‐マイルストーン【IEEEマイルストーン】
IEEEマイルストーン
IEEEマイルストーンは1983年に制定されました。開発から25年以上経過した技術が対象で、これまで世界で約100件が認定されています。古くは18世紀のベンジャミン・フランクリンの業績(避雷針の発明など)や19世紀のエジソンの研究所(電話・電球や発電機などの発明)、20世紀では世界初のデジタル電子計算機「アタナソフ&ベリー・コンピュータ」(1939年、米アイオワ州立大学)、「インターネット誕生の地」(1969年、米カリフォルニア州立大学)などがあります。日本は「東海道新幹線」(1964年、JR東海)や「VHSビデオ」(1976年、日本ビクター)など、今回の2件を含めて14件(表参照)がこれまでに認定されています。
今回認定された関西電力の「黒部川第4発電所」は通称「黒四(くろよん)」と呼ばれ、1963年に完成しました。1956年に着工、過酷な自然環境下での難工事の末に完成した同発電所は、戦後の高度成長で拡大する関西地区の電力需要に対応しました。日本一の高さ(186メートル)の黒部ダムはその象徴として、観光スポットとしても有名です。
シャープの「太陽電池の商業化および産業化」は、1959年に太陽電池の開発に着手し、63年に国内初の量産化に成功、灯台や住宅、人工衛星など幅広い分野に普及していることが評価されました。シャープは電卓開発に続く認定となりました。
日本の認定リストを見ると、画期的なイノベーション(革新的技術)ばかり。日本の技術力の高さがうかがえます。
(掲載日:2010/04/26)
IEEEマイルストーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 05:59 UTC 版)
IEEEマイルストーン(アイトリプルイー マイルストーン)は、IEEEが電気・電子・情報技術やその関連分野の歴史的偉業に対して行う顕彰活動の一つである。認定要件として25年以上に渡って世の中で高く評価を受けてきたという実績が必要である。1983年に制定され、2017年2月までで174件が認定されている[1]。
注釈
出典
- ^ “「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」が「IEEE(アイトリプルイー)マイルストーン」に認定”. www.honda.co.jp. 2020年4月15日閲覧。
- ^ “Milestones:List of IEEE Milestones - ETHW”. 2016年1月29日閲覧。
- ^ 泉野尚彦 (2014年4月17日). “新潟)長岡出身の乾電池発明者に栄誉 米の学会から授賞”. 朝日新聞デジタル. 2014年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月21日閲覧。
- ^ 世界初の屋外用カラー大型ディスプレイ技術 カラー大型表示装置(オーロラビジョン)がIEEEマイルストーンに認定 三菱電機 (2018年3月8日) ニュースリリース 2019年2月16日閲覧
- ^ IEEE 東京支部「IEEE MILESTONE (35) 高電子移動度トランジスタ HEMT、1979年」2020年4月9日閲覧
- ^ a b “IEEE Milestone受賞一覧”. IEEE 日本カウンシル. 2022年7月15日閲覧。
- ^ a b “IEEE Milestone 2件の受賞決定 – IEEE Nagoya Section / IEEE名古屋支部”. 2020年10月9日閲覧。
- 1 IEEEマイルストーンとは
- 2 IEEEマイルストーンの概要
- 3 外部リンク
固有名詞の分類
- IEEEマイルストーンのページへのリンク