高校生代打ち集団『ZOO』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 22:03 UTC 版)
「兎-野性の闘牌-」の記事における「高校生代打ち集団『ZOO』」の解説
風間巌と馬場券悟らで立ち上げた、山城組傘下の代打ちを担当する組織。若さが持つ「大いなる野性」を高く買っているため、メンバー(「団員」とも呼ばれる)は高校生限定としている。他の代打ちと異なり、負けた場合は無報酬で負け分も負担、勝った場合の報酬のみで代打ちを請けているため、短期間で伸し上がってきた。 新規入団にはメンバーの推薦が必要で、さらに入園試験を課される。作中に描写がある入園試験は武田俊、柏木成俊、田島涼の3人についてで、内容は「推薦した団員を除くメンバーで半荘1回勝負を行いトップを取る(武田・柏木のケース)」「指定したマンション麻雀で勝ち逃げする(田島のケース)」となっておりその都度異なるらしい。 団員同士は動物から取られた暗称(コードネーム)で呼び合う。団員のコードネームはその能力や見た目、雰囲気から取られている。かつて素性がばれた馬場の実家を燃やされた事件を教訓に、メンバーが高校生であることもあって、仕事の場では本名を名乗らないよう徹底されている。 表記は人物名と【コードネーム】。生年月日・血液型のデータはビジュアルファンブックより。 武田 俊(たけだ しゅん)【兎】 主人公。7月10日生まれ、B型、身長170cm、体重59kg。初登場時は高校1年生で山城麻雀後山口・山根と共に2年生に進学している。金色に近い茶髪で青い目。作家の母と二人暮らし。容姿を理由にイジメを受けていたが、巌、愛と麻雀の魅力に惹かれ、ZOOに入園する。当初は麻雀の初心者だったが、作中で数々の戦いや出会いを通して成長。山城麻雀後は実質ZOOのエースとなる。物語中盤からはD・Dの子であることが発覚。D・Dとの血脈の騒動にZOOが巻き込まれたことに負い目を感じながらも、D・Dの一族との決着のために戦いに挑む。 自分を代打ちの世界に引き込んだ愛には当初から好意を寄せており、血闘編途中で告白し相思相愛となる。血闘編終了後は会社員となりつつ、愛とともにZOOに残って代打ちを続け「裏の王」と呼ばれるほどの実力者となっている。危険牌察知能力があり、アタリ牌を止め相手の手を潰す。ただし環境に左右されやすい。またよく相手の当たり牌を掴む。手牌全てが当たり牌になったこともある。 後述する「運気支配」を持つ男とされる 愛の打ち筋と相性が良く「ペアなわばり」(能力の相性が非常に良い組み合わせを、兎の習性に例えたもの)で相手を圧倒する。 ショートカット 運気支配を応用し、自分あるいはパートナーを最短のアガリへと誘導、宣言どおりの巡目でアガらせる。ヴィヴィアンの「カウントダウン」を知ることにより、自分の技として昇華させた。 探索アンテナ 自分が発する動物電気で対局者の様子や山牌、手牌を探索する。D・Dによれば母親(リョウ)の持つ能力が遺伝したものとのこと。 山口 愛(やまぐち あい)【ユキヒョウ】 5月24日生まれ、O型、身長162cm、体重49kg。高校生。ヒロイン。通称「ヒョウ」。母と弟妹と再び一緒に暮らすという目的のために金を必死で稼いでいる。登場初期は武田を不良に五千円で売ってしまうほどの守銭奴なシーンが目立ったが、後に女好きな面や、仲間思いな所も目立ってくる。天然な面があり、ヴィヴィアンと初対面の際にヴィヴィアンを小学5年生と知り驚愕した事もある。 D・D軍にさらわれた弟妹を助け出すために戦いに挑み、最終戦で武田とのペアで勝利を勝ち取った。血闘編終了後は高校を卒業し、武田とともにZOOに残っている。 スピンオフ『ユキヒョウ ―白銀の闘牌―』においては主人公を務める。技巧派で捨て牌を鋭く読む。精神的にも並みの高校生を遥かに凌駕する一面を持つが、仙道との対決の際に豪運を見せ付けられ萎縮し、涙を流したことも。 ゲームにおいては有効牌がツモリ易くなるが、相手に振りこんでしまうとその効果が無効になる(裏設定で相手のアタリ牌もツモり易くなる効果がある。能力を失った場合、自力でアガれば復活する)。 トゥルー・カウント 場に見えている牌の状況を逐一計算することで、自分の手が行くべきか引くべきか判断する。ブラックジャックの攻略法を応用したもので、元々「数えるのが好きだった」という山口の性格から編み出された。使いすぎると極度に疲労困憊する。 風間 巌(かざま いわお)【園長】 生年月日不詳、AB型、身長178cm、体重67kg。ZOOのリーダーで、コードネームは「園長」。豪運の持ち主。驚異的な配牌とツモ運に加え守りも堅く、そこらの雑魚を一蹴する実力を持つ。もとは孤児で、その後弟である風間優ともに山城雷蔵に買われ、しばらくしてから山城組の代打ちから独立してZOOを設立する。 山城麻雀では第一関門にZOO側として仙道と共に参加。仙道の豪運も相まってわずか2局で関門を突破する。最終関門ではZOOの敵として風間優と共に、武田、柏木と対局する。山城麻雀決着後に消息不明となる(後に語られたエピソードによると、当初は山城雷蔵と心中しようとしたが、山城雷蔵はケイトに殺され、自身は生き延びていた)。 消息不明の間山篭りしていたが、七夕戦後、ZOO解散の危機を救うべく東雲と名乗り単身D・D軍との闘いに参加。復活したZOOと合流する。D・D軍と再度対戦するZOOメンバーの実力を底上げするために仙道と共に修行を実施。しかし自分の力の限界を悟り、D・D軍との最終決戦には参加せず俊たちに後を託し、仙道・ゴン・イチローと引退試合を行う。その後は再び行方を眩ませて札幌にある雀荘の雇われ店長となるが、ZOOが田丸率いる「雀」と戦うために戦力に引き入れようと尋ねてきた所で本編は幕を閉じる。 料理が趣味である一面もあり、山城麻雀挑戦前に仙道に自身の手料理を振舞ったり、山城麻雀第二関門突破後はZOOメンバーに自分が調理したかなり豪勢な手料理を出していた。アーケードゲームではノーコンティニューでstage.1かstage.2で自キャラでトップを取って勝ち進むと、stage.3で自キャラとパートナー以外のZOOメンバーが入ったペアで、山城麻雀編では仙道と組んだペアとの対戦になるが、初戦時のみでコンティニューするか、stage.1とstage.2でコンティニューしている場合は通常のZOOメンバーとの対戦になる。役満を始め、大物手でアガる豪運が武器であるが、アーケード版の山城麻雀編で親番では能力は発動しない(仙道も同様) 無印のアーケード版では、ある条件を満たすと、園長をパートナーとして選ぶ事ができる(自キャラにはできない) 柏木 成駿(かしわぎせいしゅん)【ハイイロオオカミ】 7月28日生まれ、O型、身長171cm、体重57.2kg。通称は「ウルフ」だがあまり定着していない。プロボクサーである19歳。レコードは7戦7勝7KO(TKO1)東日本ジュニアライト級新人王。一度傷害事件を起こしボクサーのライセンスを剥奪されたが、後に新庄直樹の計らいで復帰する。山口に好意があるらしく、山城麻雀時は武田と山口を巡る恋敵であったが、最終関門では武田とペアを組み、武田からのサシコミでトップを取り最終関門をクリア。 山城麻雀後一度はボクシングに専念しようとするが、七夕祭りで香那とペアを組み、バーニーと対戦するも敗北。その後バーニーとボクシングで勝負を挑むも敗北。七夕祭りの際に感じた麻雀での闘いの熱が忘れられず、D・D軍との最後の戦いにも参加。本戦でD・Dに敗北し隔離部屋に入れられてしまうが、滝沢の活躍により、隔離部屋を脱出。その後広場にてバーニーにボクシングスタイルでの再戦を挑みKO勝ちする。 最終話では、ZOOの事務所の隣で探偵事務所を開いており、久坂と結婚していた。ゲームではその気迫により、テンパイすると他のプレイヤーの特殊能力を封じる能力を持つ。 加藤 優子(かとう ゆうこ)【フェネック】 8月14日生まれ、B型、身長168cm、体重51kg。通称「キツネ」。加藤治の実妹。兄に「飛び級でもする気か」と言われるほど勉強ができる天才だが、その為に自分以外の人間を見下している事を指摘されている。また料理も得意である一方、絵画のセンスは壊滅的。 登場当初は中学生でありZOOの正式な打ち子ではなかったが、山城麻雀には特別扱いで参戦し第三関門をクリアする。 山城麻雀後は中学校を卒業し、武田らの通う高校へ入学する。ケイトやD・Dからは「こちら側の人間」と言わしめるほどの精神力の持ち主で、危険でミスを許されない闘牌ほど燃え上がる性質を持ち、血闘編本戦ではペアを組んだ田島や、ケイトとペアを組んだロドリゲスを退けてトップに上り詰めるほど。非情かつシビアな一面も持ち合わせている。 血闘編の決勝リーグではD・Dに対する想いを募らせた結果、見逃しを繰り返して敗退する。その後、暴走したケイトを止めるべく精神・肉体のリミッターを解除し、互角の戦いを繰り広げた末にケイトに致命傷を負わせる。勝敗をつけ満足して廃人化しそうになるも、香那のビンタで正気に戻った。血闘編終了後は普通に進級する一方で園長の所在を探すことに尽力、高度な情報捜索力にカメラのクラッキング技術なども身につけた模様。ゲームでは一度上がると次局も好配牌に恵まれる能力を持つ。 山根 こずえ(やまね こずえ)【サーバルキャット】 11月11日生まれ、B型、身長156cm、体重45kg。通称「ネコ」の通り登場初期には猫っぽい一面が描写されている(6月なのにコタツに入ってて「キモチイィ〜」とだらけていた)。武田・山口と同学年で同じ高校に通っていた。ZOO本来の仕事を守る為、こずえと佐々木、田島、治は山城麻雀に参加していない(実際は香那の試験で不合格とされたため)。佐々木の想い人でもある。 かつて乗客・乗員37名中36名死亡した交通事故で唯一生き残った奇跡の子でありその際両親を失っている。一度死を経験しているためか、見た目とは裏腹にD・D軍の本気の脅しにも屈しないほどに強い精神力を持つ。 故意ではなかったもののアマンダの顔に傷を負わせてしまい、切れたアマンダによって右肘・鎖骨骨折の重傷を負ってしまう。血闘編にも参加するが、予選で骨折の後遺症及び自身の暴走により疲弊し戦意喪失、佐々木にサシコむことでトビ、麻雀卓ごと落とされる。先に落ちていた馬場により救出されたようだったが置いてけぼりにされてしまい、その後、崖を這い上がってきたロドリゲスにおぶされ生還する(この時、ロドリゲスの名前を何度も間違えており、一度も正しい名前で呼んでいない)。得意技は鳴きをメインにした速攻。 ゲームでも、鳴くほど有効牌をツモりやすいという能力を持つ。 滝沢 隆史(たきざわ たかし)【シャモア】 9月18日生まれ、A型、身長183cm、体重74kg。滝沢証券という大企業の御曹司。加藤優子がZOOに入るまでは「天才」という称号は彼のものだった。お抱え美容師美奈さんに髪型を自由に弄られている。趣味は情報収集・特技盗聴器の発見等不穏なテクニック、好きなブランドはアトリエアブ・パーフェクトワールド・soなど。 山城麻雀第三関門にて優子とペアを組み、自らがトップを取り勝利。山城麻雀終了直後でこの時身につけていたネックレス型の手榴弾が元で山城邸に火事が発生する原因を作ってしまう。山城麻雀終了後大学に進学し、ZOOのプレイングマネージャーとして経理等に回ってサポートする。また独り暮らしを始め、風間優を居候させる。女性に反応した事が無く、優とのキスで自分の本質を知る(本人いわく「変態」)。 血闘編では決勝リーグまで生き残り、武田を覚醒させるサポートをして自ら敗北。その後ケイトの暴走を止めるために奔走するが、状況を読みすぎて腰が引けるため、周囲からは「ヘタレ」「ヘタレメガネ」と呼ばれて評価されていない。 スピンオフ『シャモア ―孤高の闘牌―』においては主人公を務める。効率重視で破壊力こそないものの、アベレージは高い方で、大局を見抜く目も持っていると自負している一方で、風間優からは「空気読みすぎ」と評されている。 ゲームではフェネックと同じアガリ直後の「好配牌」に恵まれる能力の他、手の中で不要な牌を表示させる能力を持つ。 佐々木 彰久(ささき あきひさ)【ニホンザル】 9月22日生まれ、A型、身長164cm、体重56kg。通称「サル」。高校生。こずえの事が大好きで熱烈なアタックを仕掛けことごとく玉砕しているが諦めないタフな男。滝沢の従兄弟。山城麻雀には参加していない。周囲の実力に遅れをとっていたが、重傷を負ってなおイメージトレーニングをするこずえの姿を見て一皮剥ける。予選は突破するも2回戦で敗退し隔離部屋へ幽閉される。血闘編終了後はフリーターになっていた。一色手に情熱をかける。能力を過信して無茶染めに走ることが多く、放銃してしまうことも多い。原作ではZOO最弱の男といわれている。 ゲームでも、鳴くほどにツモが一色に偏る他、状況により配牌とツモが一色手に偏る能力を持つ。 久坂 明(くさか あきら)【ジャッカル】 12月23日生まれ、O型、身長153cm、体重43.5kg。高校生(ただし本人いわく「全然学校に行っていない」)。太田道場という空手道場に所属している格闘家でもあり、道場では100人組手の荒行を達成している。男っぽい言葉遣いと性格であり、多忙になりへばっていた田島・治に喝を入れた事もある。山城麻雀編終盤や血闘編ではケイトと凄まじい格闘劇を繰り広げている。過去、雀荘でトラブルに遭った際に愛に助けられたことがあり、恩義を感じている。 物語当初より柏木に強い好意を寄せていた。実は小学生の頃、当時中学生だった柏木と偶然出会っており、彼に憧れて格闘技を始め、また麻雀を始めたという過去を持っていたことが後に描かれる。 血闘編では本戦で敗退しケイトから格闘戦の「指名」を受ける。終始不利であったが一瞬のスキを突いた寸勁で勝利する。その後ルーシーと連戦しこちらでも苦戦するが、高所恐怖症であるという相手の弱点を突いて勝ちを収めた。 最終話では、柏木と結婚し柏木の探偵事務所を手伝っている姿が見られる。配牌にドラはごっそり、カンすればモロ乗り、リーチで裏もごっそりのドラ娘。 馬場 券悟(ばば けんご)【チャップマン】 3月14日生まれ、B型、身長198cm、体重84kg。通称「馬券」。普段は寡黙だが熱い男。しゃべりすぎると燃え尽きて真っ白になる。ZOOには特別な思い入れを持っており、ZOOが解散に追い込まれた際、出先の雀荘に現れた武田に対し、武田が原因でZOOが潰される事に強い怒りを見せていた。新庄亡き後、香那の保護者的存在。甘い物が苦手。「自然に任せて抗わなければ四局に一度手は入る」が持論。 かつてZOOの前身を風間巌と共に作り上げていた。力で成り上がったことに反発を買い、山城組に実家を燃やされ、重傷の母親が未だに入院中、というエピソードがある。 血闘編の予選では、ラスを引いて転落する香那を助けるために自らも穴に飛び込み、香那を助けて生還。田島にとどめを刺そうとしていたロドリゲスを背後から襲撃し、田島と協力して崖下へ蹴り落とした。配牌を見て最高形を決めて打つ傾向が強く、想定した手役に無関係な牌は先に切る。 不眠時間が60時間を越えて、妖精が見えるようになっても普通に打てる。 ゲームでも、配牌から上がりの最終形を見る能力を持つ。 彼のみコードネームが動物の名前ではないが、かなりの面長なために作中でイチローに「ウマヅラ」と呼ばれたりしていることと、本名の馬場にかけて、ゲーム内のカットインでは馬の絵が表示される。。 加藤 治(かとう おさむ)【タンチョウ】 1月10日生まれ、A型、身長180cm、体重68kg。優子の兄。高校のバドミントン部所属で田島の同級生。美春という名前の年下の彼女がいる。妹と比べると良くも悪くも普通の人間で活躍の場は少なく、妹に「使えない奴」「クズ」扱いされることも。しかし前述の「年下の彼女」がD・D軍の襲撃に巻き込まれたことで怒りを爆発させ、成長して最終決戦に参加、ZOO内での予選で優子と香那の2人を抑え、1位を取った。本戦ではD・Dにあっけなく破れて隔離部屋行きとなる。血闘編終了後は大学に進学し、ZOOでの活動も続けている。端牌で手牌構成するのが好き。 血闘編直前に優子、佐々木、田島と対局した際に七対子型の字一色(大七星)をアガった事がある。 ロンゲで普段は髪を後ろで束ねている。髪を解くとブリンカー効果で麻雀に集中するが疲れてしまうため、普段は自分ではやりたがらない。ただし、七夕祭りでD・Dと対局した時では自ら髪を解き、また裏社会血闘編では髪を解いたままになっている。 ゲームでは、単騎・辺張・嵌張といった1面待ちを牌がなくなっていない限り一発でツモる能力を持つ。 田島 涼(たじま りょう)【アライグマ】 4月15日生まれ、O型、身長168cm、体重71kg。高校生。「クマちゃん」と呼ばれることもある。バドミントン部所属で治と同級生。とことん真っ直ぐに突きつめる超健康優良児。クンフーを我流で磨き、与那嶺を殴り飛ばし、ロドリゲスからも「指名」される腕前を持つ。 血闘編本戦では優子とペアを組み、ケイト・ロドリゲスペアと対戦する。最初はロドリゲスとともに優勢に立っていたがケイトが逆転しはじめ、最終的にはロドリゲス共々に優子にトバされてしまう。対局後ロドリゲスと死闘を繰り広げ、最後はチャップマンとともにロドリゲスを海へ蹴り落とす。血闘編終了後は大学に進学し、ZOOでの活動も続けている。ゲームでは字牌を捨てるとその後は字牌を引かなくなる、というタンヤオ系を作りやすい能力を持っている。 仙道 真澄(せんどう ますみ) 12月5日生まれ、O型、身長189cm、体重110kg。元山城組の打ち手。ユキヒョウを罠にかけ、それを利用してZOOと山城組の代打ちとの抗争へと発展させるがZOOに破れる。打ち手グループが解散後、新庄直樹の死を知ってZOOとつるむようになり、山城麻雀第一関門では巌とペアを組み、あっさり突破。巌が失踪後、ZOOの指揮を執る。巌クラスの豪運を持つが、防御面で弱い。巌と共にD・D軍との最終決戦には参加せず俊たちに後を託す。新庄一美に好意も持っており、新庄がいない間に狙いに行ったが、失敗に終わる。血闘編終了以降は再び園長代理として活動している。 昔は今のような丸坊主ではなかったが、巌・優・新庄との戦いを機に五分刈りとなった。その容姿と筋肉質な体型からZOOのメンバー達(特にユキヒョウ)にゴリラ呼ばわりされた事がある。得意技はフリテンの四暗刻単騎。 アーケードゲーム第1作ではstage.5に柏木と組んだペアで登場。第2作・山城麻雀編のアーケード版では一定条件とノーコンティニューで勝ち進むと、stage.3で園長と組んだペアとの対戦になる。園長と同じく豪運による好配牌、好ツモが能力(ゲームでは爆運という能力名で呼称されている)。 新庄 香那(しんじょう かな) 7月10日生まれ、B型、身長146cm、体重36kg。新庄直樹の娘で中学生。身長・年齢の割りに大人びた外見と物腰の少女。甘い物が苦手。父親の敵討ちをするためにZOOのメンバーを選別し、山城麻雀に挑む。山城麻雀編第四関門ではチャップマンと山城雷蔵・イチローペアに挑み、勝利する。冷静で常に落ち着いているように見えるが、夏祭りが行われていた場所で別人のようにテンションが上がってしまった事もある(俊は「なんかキャラ変わったな」と思っていたほど)。新庄の引退試合で得た形見の品をネックレスにしていつも身に付けている。厳密に言えばZOOに所属してはいないが、裏社会での最後の戦いとして強敵たちと戦うためにD・D軍との戦いにも参加する。 山城麻雀以降、何かと馬場とつるんでいる。血闘編の予選では、同卓した優子と馬場を気にするあまり立ち遅れ、治に逆転を喫して最下位に沈む。地下へ落とされるところを馬場に助けられほぼ無傷で生還する。 優子に向かって「表プロになる」と宣言、最終話では実際にプロになっている様子。 単行本表紙では動物ではないが花を比喩した生物として掲げられている。スピンオフ『カナ ―丹花の闘牌―』においては主人公を務める。父・新庄直樹と同じ能力を持ち、親番に向けてピークを持っていき親番で爆発力を発揮して連荘に持っていく。D・D戦では父親以上の能力に開眼する。親番が来る前に俊の差込みを拒否し(この差込みで上がれば自身の親番になった)、自身の力でD・D軍を倒すほどの成長を遂げ「親」からの自立を果たす(「親番を拒否し、子のままでD・D軍に勝利し、親からの自立を目指した」)。 風間 優(かざま ゆう) 生年月日不詳、A型、身長174cm、体重54kg。巌の父親違いの弟で、武田の腹違いの兄。武田と顔が似ている。D・Dの子の一人だが劣性扱いされている。山城麻雀後解放され自由となったが、戸籍も家もないため、シャモアの提案で彼の家に転がり込む。ZOOに所属したつもりはないが、D・Dらとの戦いに否応なく巻き込まれていくことになる。過去、巌がZOOを結成する際に、巌、新庄、仙道と対局。結果は巌のトップに終わったが、巌、新庄を手玉に取り、場を掌握。山城雷蔵から若くしてその才能を見入られる。 全ての牌が透けて見える能力があるが、集中力が欠けてくると見えなくなる。七夕祭り後はD・Dの血統としての能力“先読み”が開眼される。 血闘編では2回戦で同卓した滝沢を押し上げるためにサシコミ、隔離部屋行きとなった。血闘編終了後、風来坊の如く現れてはZOOに混じり戦っている様子。ゲームでは、危険牌を察知する能力と次のツモが見える能力を持つ。が、トップになると油断から能力が消える。
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