プリン・スとは? わかりやすく解説

prince

別表記:プリンス

「prince」とは

「prince」は英語の単語で、日本語では「王子」を意味するまた、一般的には国家地域君主息子後継者を指す。しかし、国や文化によっては、君主自身その他の高位貴族を指すこともある。例えば、モナコ公国君主は「prince」と呼ばれる

「prince」の発音・読み方

「prince」の発音は、IPA表記では/prɪns/となる。IPAカタカナ読みでは「プリンス」となる。日本人発音する際のカタカナ英語読み方も「プリンス」となる。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「prince」の定義を英語で解説

A 'prince' is a male member of a royal family, especially a son of the sovereign. However, the definition can vary depending on the country or culture. For instance, in some countries or regions, the term 'prince' can also refer to a monarch or other high-ranking nobles.

「prince」の類語

「prince」の類語としては、「heir」(相続人)、'royal'(王族)などがある。ただし、これらの単語は「prince」と同じ意味ではなくそれぞれ微妙に異なニュアンスを持つ。例えば、「heir」は王位などを継承する権利を持つ人物指し、「royal」は王族全般を指す。

「prince」に関連する用語・表現

「prince」に関連する用語表現としては、「princess」(王女)、'king'(王)、'queen'(女王)などがある。これらは全て王室王族関連する単語である。また、prince charming」は理想男性、特に女性夢見る完璧な恋人を指す表現である。

「prince」の例文

以下に「prince」を用いた例文10個示す。 1. The prince is next in line to the throne.(その王子王位次の継承者である)
2. The prince was educated at a prestigious school.(その王子名門校教育受けた
3. The prince fell in love with a commoner.(王子庶民の女性と恋に落ちた
4. The prince is known for his charitable works.(その王子慈善活動知られている)
5. The prince ascended to the throne at a young age.(その王子若くして王位についた
6. The prince has a reputation for being humble and kind.(その王子謙虚親切だ評判である)
7. The prince made a state visit to the neighboring country.(その王子隣国への国事訪問行った
8. The prince was crowned in a grand ceremony.(その王子壮大な式典戴冠した
9. The prince is a patron of the arts.(その王子芸術の後援者である)
10. The prince has a duty to serve his country.(その王子には国に仕え義務がある)

プリンス【prince】

読み方:ぷりんす

皇子王子親王。⇔プリンセス

ある団体の中で将来期待されている男子。「演劇界の—」

「プリンス」に似た言葉

プリンス

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

フィプロニル

分子式C12H4Cl2F6N4OS
その他の名称フィプロニル、Fipronil、5-Amino-1-[2,6-dichloro-4-(trifluoromethyl)phenyl]-4-[(trifluoromethyl)sulfinyl]-1H-pyrazole-3-carbonitrile、5-Amino-1-[2,6-dichloro-4-(trifluoromethyl)phenyl]-4-(trifluoromethylsulfinyl)-1H-pyrazole-3-carbonitrile、5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4-トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール-3-カルボニトリル、プリンス、1-[2,6-Dichloro-4-(trifluoromethyl)phenyl]-4-(trifluoromethylsulfinyl)-5-amino-1H-pyrazole-3-carbonitrile、5-アミノ-1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール-3-カルボニトリル、5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメテルフェニル)-4-トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール-3-カルボニトリル
体系名:5-アミノ-1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-[(トリフルオロメチル)スルフィニル]-1H-ピラゾール-3-カルボニトリル、5-アミノ-1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-(トリフルオロメチルスルフィニル)-1H-ピラゾール-3-カルボニトリル、1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-(トリフルオロメチルスルフィニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-カルボニトリル


プリンス

作者C.W.ニコル

収載図書小さな反逆者
出版社講談社
刊行年月1993.2

収載図書小さな反逆者
出版社講談社
刊行年月1996.5
シリーズ名講談社文庫


プリンス―心臓病を抱えた老犬

作者ジェイムズ・ヘリオット

収載図書犬物語―ドクター・ヘリオットの
出版社集英社
刊行年月2001.12
シリーズ名集英社文庫


プリンス

名前 Prins; Prince; Printz

プリン・ス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:42 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
プリン・ス
ジャンル 音楽番組
出演者 牧野隆志
伊藤洋介
岩堀せり
長谷部優
嵯峨百合子
渋谷亜希
製作
制作 日本海テレビ
ティスエンタテイメント
放送
音声形式 ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間 2003年5月 - 2008年3月25日
放送時間 火曜 25:04 - 25:34
放送分 30分
テンプレートを表示

プリン・ス』は、一部日本テレビ系列局ほかで放送されていた日本海テレビ・ティスエンタテイメント製作(前者については初期にはクレジット表示があったが、後にノンクレジット扱いへと移行)の音楽番組である。製作局の日本海テレビでは2003年5月から2008年3月25日まで放送された。

概要

東京プリンの2人が女性モデルや女性歌手とともにMCを務めていた深夜番組で、彼らの冠番組の1つとなった。放送開始当初は日本海テレビのみでの放送だったが、後にサンテレビ高知放送などネット局が少しずつ増えていき、2005年4月時点で29局にまで拡大された。

収録は毎回2本撮りで(2006年9月19日 - 10月10日放送分に関しては4本撮り)、東京渋谷のJ-POP CAFE SHIBUYAで行われていた。J-POP CAFEで収録できない時には、avexインタビュールームで収録していた。かつてはお台場のJ-POP CAFE ODAIBAでも収録が行われていた。番組でオンエアされるプロモーションビデオは、すべてスタッフが決めていた(番組内でのテロップより)。

2005年ごろまではmusic.jpがスポンサーを務めていた。また、番組の始まりと終わりには、カウキャッチャーとして森永製菓の製品CMが流れていた。番組の企画で森永製菓のCMを製作し、通常CMとして放送していたこともある。

番組は2008年3月25日放送分をもって同タイトルでの放送を終了し、2008年4月1日に『プリン・ス2』と題してリニューアルスタートした。

出演者

MC

ナレーター

コーナー

  • PV紹介(メイン)コーナー(渋谷亜希、伊藤洋介担当コーナー)
  • 今週はコレを聴け!(牧野隆志担当コーナー)
  • Prince Check(不定期)
  • HAPPY SWEET TALK BAR ドルチェ(主に新人アーティストが出演)
  • music.jp Power Push(着うた紹介コーナー)

放送局

放送対象地域 放送局 系列 放送日時 備考
鳥取県島根県 日本海テレビ 日本テレビ系列 火曜 25時01分 - 25時31分(不明 - 2007年9月)
火曜 25時04分 - 25時34分(2007年10月 - 2008年3月)
製作局
北海道 札幌テレビ 水曜 26時09分 - 26時39分
青森県 青森放送 月曜 24時29分 - 24時59分
岩手県 テレビ岩手 水曜 25時48分 - 26時18分
宮城県 ミヤギテレビ 水曜 25時30分 - 26時00分
秋田県 秋田放送 日曜 26時30分 - 27時00分
山形県 山形放送 火曜 25時04分 - 25時34分
福島県 福島中央テレビ 火曜 25時29分 - 25時59分
山梨県 山梨放送 月曜 25時19分 - 25時49分
新潟県 テレビ新潟 火曜 24時59分 - 25時29分
長野県 テレビ信州 水曜 24時59分 - 25時29分
静岡県 静岡第一テレビ 火曜 26時29分 - 26時59分
富山県 北日本放送 火曜 25時25分 - 25時55分
石川県 テレビ金沢 日曜 26時00分 - 26時30分
福井県 福井放送 金曜 25時45分 - 26時15分
広島県 広島テレビ 土曜 26時00分 - 26時30分
山口県 山口放送 月曜 24時59分 - 25時29分
香川県岡山県 西日本放送 木曜 26時04分 - 26時34分
愛媛県 南海放送 火曜 25時05分 - 25時35分
高知県 高知放送 木曜 25時24分 - 25時54分
福岡県 福岡放送 水曜 25時39分 - 26時09分
長崎県 長崎国際テレビ 水曜 24時59分 - 25時29分
熊本県 くまもと県民テレビ 火曜 25時39分 - 26時09分
鹿児島 鹿児島読売テレビ 日曜 25時30分 - 26時00分
宮崎県 宮崎放送 TBS系列 土曜 25時40分 - 26時07分
中京広域圏 名古屋テレビ(メ〜テレ) テレビ朝日系列 金曜 26時45分 - 27時15分
大分県 大分朝日放送 月曜 25時45分 - 26時15分
神奈川県 テレビ神奈川 独立UHF局 月曜 24時45分 - 25時15分
兵庫県 サンテレビ 金曜 18時00分 - 18時30分

備考

  • 番組収録でのスタッフの数が非常に少なく、2006年8月22日と29日放送分ではスタッフの数が7人と、それまで最も少ない人数で収録が行われた。
  • 2006年9月26日 - 10月10日の放送では、東京プリンの意見でゲストの金築卓也がMCを務め、東京プリンがゲストとなった。
  • 150回記念回では東京プリン2人の希望により、2週にわたってタイでのロケの模様を放送した。
  • 2006年に一度、罰ゲームで左プリン牧野1人で番組を進行した。その際に伴都美子に電話をかけたり、右プリン伊藤はなぜ結婚できないのか?というアンケートを番組スタッフに取り、それを紹介したりしていた。
  • 2007年3月27日の放送で放送200回を迎えた。しかし、番組では小さなくす玉を開いて祝うだけだった。
  • 2007年8月の放送では右プリン伊藤が首のヘルニアのためにプリンの被り物を被れず、モザイクおよび自身のキャラクターで顔を隠す処置が取られた。
  • ジャニーズ・エンタテイメントが毎回所属アーティストの新曲CD、アルバム、DVDや新曲のサンプル版を番組宛に送ってくれるという。また、右プリン伊藤が大のジャニーズ好きのためかジャニーズ系のPVを流すことが多く、特にKinKi Kidsの新曲やニューアルバムは必ず放送されていた。
  • 10月[いつ?]のリニューアルで牧野と伊藤がそれぞれ別々にコーナーを持つようになった。
  • 2007年12月25日の放送では、伊藤が風邪のために番組を欠席。代わりにナレーターを務めていたajaが「天の声」として出演した(姿は現さず、声のみの出演)。また、この放送で嵯峨百合子が番組を卒業した。
  • 2008年2月12日 - 18日の放送で、倖田來未のPVを紹介する際に「この番組は1月29日に収録したものです」というテロップが各局で表示された(倖田が謹慎中で、PR活動も禁止中だったため)。
日本海テレビ 火曜深夜自主制作枠
前番組 番組名 次番組
東京現人
プリン・ス
(2003年5月 - 2008年3月)

プリンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/08 17:20 UTC 版)

プリンス: prince)は、

  1. 特定の領域を支配する君主の称号の一種[1]
  2. もしくは王族皇族の男子(王子親王

を指す。

女性形はプリンセス: princess)で、2 の意味では、王族に生まれた女性、王族男子の配偶者などを指す。日本語訳では王女など場合に応じて訳し分けられる。

語源とヨーロッパ諸言語間の違い

ラテン語で「第一人者・筆頭者」を意味するプリンケプス(プリーンケプス、prīnceps)が、英語のプリンスの語源である。西ヨーロッパの多くの言語でも同様であり、例えば、フランス語ではプランス (prince)イタリア語ではプリンチペ (principe) という。

ドイツ語では、プリンケプスがドイツ語化しプリンツ (Prinz) となった。これとは別の称号として、ゲルマン語由来の「第一人者」から生じたフュルストFürst 、英語の first と同語源)があり、後述するように区別して用いられる。

ロシアではまったく別の語源をもつクニャージ (князь / knyaz') の称号がプリンケプスに対応している。

プリンスの分類

ルイ2世・ド・ブルボン=コンデ(1621年 - 1686年):フランス王国の「プランス・デュ・サン」で「プランス・ド・コンデ」であった。

プリンスの称号の用例は、次の2つに大別できる。それぞれは、その性格の違いから、異なった日本語の訳語が使用される。

君主号ないし爵位

中世以降のヨーロッパで国王: king: roi)という称号が君主に対するものとして一般的になると、国王と名乗ることまでは承認されないが実質的に君主と見なされる貴族が、ラテン語でプリンケプスに相当する称号(英語ではプリンス)を名乗る例が現れる。このような称号は、日本語では、公、侯(ドイツ周辺)、大公(フランス周辺)など様々に訳される。他に「君主」という意味や「諸侯」という意味でも用いられる[2]

プリンスの支配する国のことを英語でプリンシパリティ (principality) といい、公国(ドイツの場合は侯国とも)と訳す。プリンスを称する君主による君主制が現在も残っている国には、モナコ公国: Principauté de Monaco / : Principality of Monaco)、リヒテンシュタイン公国: Fürstentum Liechtenstein / : Principality of Liechtenstein)があり、またアンドラ公国カタルーニャ語: Principat d'Andorra / : Principality of Andorra)はフランス大統領スペインウルヘル司教が共同大公(コ=プランス(: co-prince) / コプリンシペ(西: copríncipe))として君臨している。

ドイツでは、この「プリンス」の意味では、フュルストFürst)を称号に用いる[3]神聖ローマ帝国では、近世以降、ヘルツォーク(Herzog 、公爵)の下の爵位として定着した。

フランスにおいては、デュクDuc、公爵)の上の位としてプランス (prince) が置かれた。プランスは、親王、大公ないし公などと訳される。

イギリスにおいては、「プリンス・オブ・ウェールズ」、すなわちウェールズ公 (prince of Wales) はウェールズの君主の称号であったが、イングランド王国に吸収されその王位継承者がこの君主号を帯びることとなった。

爵位として用いられる場合には、他の爵位と同様に、特定の領地の支配権と結びつく場合もあれば、そうでない場合もある。

ちなみに日本の華族における「公爵」も英語ではプリンスと訳されることがあるが、これも爵位としてのプリンスである。

君侯の一族男子の称号

君主・諸侯としてのプリンケプスの称号とは別に、ヨーロッパでは君主や上位貴族の一族男子(息子、孫息子、夫など)もプリンケプス(やそれに相当する単語)の称号をもって呼ばれることがある。この意味の場合、ドイツ語ではプリンツ (Prinz) という。訳としては、「王子」「親王」「公子」などがある。

王政期のフランスでは、王子や王孫にはこのような称号は付与されなかったが(フィス・ド・フランスを参照)、傍系の王族にはプランス・デュ・サン(prince du sang 、「(王族の)血統のプリンス」の意)の称号が、公爵の子には単なるプランス (prince) の称号が用いられることがあった。フランス革命の後は、復古ブルボン朝期を除いて、「フランス人の王」の君主号に対応する王太子の称号として「プランス・ロワイヤル (prince royal)」の称号が用いられた。また帝政期には、プランスがボナパルト家皇族の称号として用いられている。

ドイツでは、皇帝、国王、大公爵、公爵、フュルスト などの一族の称号として広くプリンツ (Prinz) の称号が用いられる。

イギリスではドイツを発祥とするハノーヴァー朝から、王族の称号としてのプリンスが制度として確立した(それ以前にプリンスを称していたカンバーランド公ルパートカンバーランド公ジョージ、ジョージとアン女王の息子グロスター公ウィリアム英語版などは外国の王侯の男子やその直系であった)。ただし、プリンセス・ロイヤルの称号はステュアート朝で創設されている。

これが現在日本語でも広く使われている、多くの場合に「王子」と訳される意味でのプリンスである。

スペインポルトガルブラジル帝国では、王太子もしくは皇太子(推定相続人)にプリンシペ (príncipe) の称号が用いられているが(プリンシペ・デ・アストゥリアス(アストゥリアス公)など)、これはプリンス・オブ・ウェールズと同様に爵位としての意味である。特に注意が必要なのがポルトガルの場合で、Príncipe de Portugal、のちには Príncipe Real de Portugal といった称号(英語に直すと Prince of Portugal, Prince Royal of Portugal となる)が、王太子にのみ授けられていた。

歴史

古代

プリンスの語源となったラテン語のプリーンケプスは、ローマ帝国において、皇帝(インペラートル、 imperātor)がローマ市民の中から選ばれた市民の第一人者であるという意味から、皇帝に対して用いられる称号の一種となった。

のちにローマ帝国の解体の中で、プリーンケプスの称号は国家において唯一最高の支配者である君主を意味するようになる。

中世

中世においては、ラテン語で書かれた文献の中で、プリンケプスは称号というより君主を表す一般名称として用いられた。このため実際の称号、爵位が何であっても、ある程度の主権を持つ君主として自他共に認められた大諸侯たちが、ラテン語でプリンケプス、各国の言語でプリンス等と呼ばれたり自ら称したりした(マキャヴェッリの『君主論』の原題 “Il Principe” (イル・プリンチペ)もこの意味で用いている)。

こうしてプリンケプスを称するに至った大諸侯は、フランスにおいてはアンジュー伯フランドル伯のような有力な神聖ローマ帝国では辺境伯や公であった。また中世にはカトリックの教会や修道会も大きな所領をもっており、大司教司教大修道院長の中には世俗大諸侯と並んでプリンケプスとみなされるものがあった。なお、ノルマン征服以前のイングランドでも、大陸の伯にあたるアールearlアングロ・サクソン系)やヤールjarlスカンディナヴィア系) がプリンケプスと呼ばれるような大諸侯であったが、ノルマン征服後にはプリンスと呼ばれるような大諸侯は、一部例外を除いて消滅した。

またこの時代、その他の各地域では現地語で王や族長に当たる者が西ヨーロッパの人々からプリンスと見なされ、ラテン語の文献でプリンケプスと書かれた。例えばウェールズでは、王と呼ばれるような広域を支配する君主が現れなかったため、それぞれの地方の君主がプリンケプスと呼ばれた。のちにその中で最高の実力をもった者が「ウェールズのプリンケプス」を称するようになり、これが現在イギリスの第一王位継承者(王太子)に与えられる称号である「プリンス・オブ・ウェールズ」の起源となっている。

このほか、西ヨーロッパに出自をもつ者が、西ヨーロッパの封建秩序において宗主がはっきりしない土地や、非カトリック圏を新たに征服した場合、自ら称号としてプリンケプスを名乗ることもあった。ノルマン人によるタラント公、十字軍国家アンティオキア公などがこの例にあたる。

近代

大陸諸国

中世末から近世にかけて、中央集権の進んだ国においては、君主としてのプリンスは存在しなくなり、王族やそれに準じたものが名誉称号としてプリンスと呼ばれるようになった。

一方、近世のドイツでは逆に諸侯(フュルスト)の所領の領邦国家化が進み、貴族の中に領邦国家を治める領邦君主、領邦君主の男系子孫であるが現に統治する領邦を持たない元君主、それ以外の貴族で皇帝や諸侯に仕える宮廷貴族の間に厳然とした身分上の格差が生じた。

こうした過程で、公や辺境伯などの伝統的な大諸侯の称号を持たない諸侯は、諸侯の称号であるフュルスト自体を地位を示す称号とすることを望むようになった。このため神聖ローマ帝国においては、フュルストは公爵より下の爵位となり、さらに時代が下ると領邦君主ではない貴族に与えられる最高位の爵位としてフュルストの称号が用いられるようになった。

近代に神聖ローマ帝国が解体した際、多くの小規模な領邦国家が有力な領邦国家に併合、吸収されたことにより、非君主のフュルストが増加した。このため、近代のドイツでは「侯爵」と訳されるフュルストの中でも、領邦君主である侯爵、元君主の侯爵、宮廷貴族の侯爵の3種別があった。

イギリス

イングランドスコットランドでは、中世以来プリンスの称号を称する君主はあらわれず、ドイツ系王朝のハノーヴァー朝以降は王族男子がプリンスと呼ばれた。ただ、第一王位継承者(王太子)が称する「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号は、独立時代のウェールズにいた君主のプリンケプスに由来しており、やや起源と意味合いが異なる。

また、女王を制度として認めたイギリスでは、女王の配偶者が共同国王として戴冠していない場合、その人物のことをプリンス・コンソート(prince consort 、日本語訳は「王配」)といい、王家の成員としてプリンスと見なすようになった。

日本におけるプリンス

北白川宮能久親王(1847年 - 1895年)

英語のプリンスは、皇族男子の親王およびの称号の英訳として用いられる。

第二次世界大戦以前には、華族の最高位である公爵デュークduke)ではなくプリンス(prince)と英訳することが常だった。このため親王や王には公爵との混同を避けるために皇族であることを示す HIH(His Imperial Highness、殿下)の敬称を添えた。例えば、「近衛公」は単に “Prince Konoe” であったが、皇族の「東久邇宮」は “HIH Prince Higashikuni” とした。

プリンスは片仮名語としても日本語によく定着しており、プリンスホテル(戦後に臣籍降下した元宮家の邸宅を買収してホテルとしたことから)、プリンス自動車(皇室に御料車を献上したことから)など企業名に用いられることもあった。この語は個人に対して使われることもある。特定の分野(主に芸術・スポーツなど、他人の目を惹きやすいもの)の中でその技能が優秀であることに加えて、若く、容姿や言動の面で特に魅力的な人物を「〜界のプリンス」と呼んでもてはやすこともある。

脚注

  1. ^ この意味で日本では「」などと訳されることが多く、「プリンス」が外来語として用いられることは少ない。
  2. ^ 選帝侯(: Kurfürst)」など。
  3. ^ この爵位としてのフュルストは、日本語においては「侯爵」の語に訳されることが多い。

関連項目

「プリンス」系の称号


プリンス(藤原啓治)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 16:18 UTC 版)

ダンジョンキーパー」の記事における「プリンス(藤原啓治)」の解説

DK2にのみ登場後述するレジナルド三人の息子たちで、それぞれトリスタン、ヴォルダー、フェリックスという名前がある。登場するシナリオでは逃げるばかりでその真価を発揮することはないが、データ上はロード上の戦闘力持っている

※この「プリンス(藤原啓治)」の解説は、「ダンジョンキーパー」の解説の一部です。
「プリンス(藤原啓治)」を含む「ダンジョンキーパー」の記事については、「ダンジョンキーパー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「プリン・ス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

プリンス

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 05:05 UTC 版)

名詞

プリンス

  1. 親王王子皇子
  2. 公爵
  3. (俗)ある分野において将来が有望視される若い男性

語源

英語 prince からの借用語

関連語

翻訳


「プリンス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



プリン・スと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プリン・ス」の関連用語

プリン・スのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プリン・スのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプリン・ス (改訂履歴)、プリンス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのダンジョンキーパー (改訂履歴)、ドリトル先生シリーズの登場キャラクター (改訂履歴)、プリンス・オブ・ペルシャ ケンシノココロ (改訂履歴)、伯爵と妖精 (改訂履歴)、レディ・ギネヴィア (改訂履歴)、動物のおしゃべり♥ (改訂履歴)、ロレックス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのプリンス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS