【ドーファン】(どーふぁん)
Aerospatiale SA360 "Dauphin".
フランスのアエロスパシアル社(現ユーロコプター)が開発した単発の汎用ヘリコプター。
アルーエト3の後継となることを期待して開発され、1972年に初飛行した。
速度性能に優れ、1973年にEld級(全備重量1,750~3,000kg級)での世界記録を樹立している。
デザイン上の特徴は同社のお家芸であるフェネストロン。
メインローターは4枚、ローターハブはその後同社製品の特徴となるスターフレックス型。
着陸装置は固定型尾輪式のランディングギア。
リンクスとの採用競争に敗れ、軍事用途での需要を獲得できなかった。
また、キャビンの乗客数が中途半端なため、民生用の販売数も伸びなかった。
結果、通算生産数は100機に満たず、商業的には完全な失敗に終わっている。
スペックデータ
乗員 | パイロット1~2名 |
乗客 | 8~9名 |
全長 | 13.4m |
主ローター直径 | 11.5m |
全高 | 3.4m |
回転円板面積 | 103.9㎡ |
空虚重量 | 1,550kg |
全備重量 | 3,050kg |
最大離陸重量 | N/A |
エンジン | チュルボメカ・アスタゾウ XVIIIAターボシャフト(推力780kW)×1基 |
最高速度 | 315km/h |
フェリー航続距離 | 650km |
実用上昇限度 | 2,250m |
ドーファンのバリエーション:
ドーファン
ドーファン
ドーファン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:03 UTC 版)
「機動警察パトレイバーの登場メカ」の記事における「ドーファン」の解説
篠原重工製(形式番号:AV-98T)。 イングラムの試作機を流用して作られた教習用の機体。運動性能はイングラムを少し上回るものの、装甲やセンサー系は簡略化されている。コックピットはオープントップな割に不釣合いなほど大型のカメラが頭部にむき出しになっている。レイバー隊員育成のため奥多摩の警察学校などに配備されている。PS版ゲームにも登場。漫画版においては市販されているレイバーの中で(警察の使用する)イングラムに近い車種として刑事ドラマの撮影でパトレイバー役として使用されたこともある。イングラム譲りの五本指を備えた腕部は銃器のようなもの(ペイント弾)なども扱えるほど器用だが、土木作業には向かないようで、単純な二本爪の腕部に取り替えた機体も登場した。 新OVA第15話では地球防衛組織CLATの宇宙ステーションSV-2に配備されたスペースドーファンが登場。宇宙用のバーニアとシールド、銃を装備する(ただしこれは遊馬の夢の中に登場したメカだった)。
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