【ターボシャフト】(たーぼしゃふと)
ヘリコプター用のタービンエンジン。
排気圧を推力として直接利用せず、フリータービン(コンプレッサ駆動用タービンとは別)の回転をギアボックスで減速し、ローターを回転させる。
レシプロエンジンに比べてコンパクトで軽量なため、現用ヘリコプターのほとんどがターボシャフトを採用している。
他のシステムに比べ、機械的な効率が低いフリータービンを用いるのは、回転軸が過負荷となった場合にコンプレッサーの回転まで低下してしまう悪循環を防ぐためである。
また、ティルトローター機でもターボシャフトが用いられる。
ターボプロップを採用すると、エンジンの片方がフレームアウトしてしまった場合に推力が偏ってしまうためである。
この場合、動いているエンジンから主翼内のプロペラシャフトを通してもう片方のローターを駆動することで、左右の推力を維持する。
原理的には、艦艇や戦車などで用いられるガスタービンと同種のものである。
ターボシャフトエンジン
(ターボシャフト から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 07:15 UTC 版)
ターボシャフトエンジン (Turboshaft engine) はジェットエンジン/ガスタービンエンジンの一種。ジェットエンジンが排気の噴出力を推進力として利用するのに対し、タービン排気より軸出力を取り出し、それを用いる方式である。戦車や船舶用ガスタービンなども軸出力を用いている点では同等であるが、航空機用エンジンとして用いられている場合、ターボシャフトエンジンと呼ばれ、特にヘリコプター向けとして用いられている。
- ^ ガス・ジェネレーター・タービンと呼ばれている
- ^ “何トンもの重さがある機体を空に飛ばす「ヘリコプターのエンジン」はどういう仕組みなのか?”. GIGAZINE (2018年2月25日). 2018年3月14日閲覧。
- 1 ターボシャフトエンジンとは
- 2 ターボシャフトエンジンの概要
- 3 概要
- 4 歴史
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