姫とは? わかりやすく解説

き【姫】

読み方:き

常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]ひめ

[一]〈キ〉

貴人のめかけ。「寵姫(ちょうき)」

美女婦人美称。「美姫妖姫(ようき)」

[二]〈ひめ〉「姫君歌姫乙姫(おとひめ)・織姫舞姫佐保姫(さほひめ)」


ひめ【姫/媛】

読み方:ひめ

【一】[名]

女子美称。「歌—」「乙—」⇔彦。

貴人娘。姫君

近世上方で、遊女のこと。

【二】[接頭]物の名付いて小さくてかわいらしいものであることを表す。「—百合」「—鏡台


ひめ - 乗務員さんの用語

女性客の事。近距離が多いので、一部ドライバーにはあまり好かれない

読み方:ひめ

  1. 遊女をいふ、京阪地方方言
  2. 遊女密淫売婦をいふ。〔京阪地方
  3. 遊女又は女の恋人のこと。

分類 京阪地方

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読み方:ヒメhime

所在 岐阜県(JR太多線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/05 07:40 UTC 版)

(ひめ)は、皇室から公卿将軍家大名など高貴な身分にあった人の息女の敬称として広く用いられた。特に内親王女王姫宮と呼んだ。

本来「姫」という呼称には年齢制限はなく、江戸時代までは高齢の者も姫と呼んでいた。この一方で、史実を再現しなくてもよいとされる童話やファンタジー作品の影響から「幼い・若い女性」というイメージが定着したため、歴史上の人物においても年表や家系図で齟齬が生じることとなった。

古語においては、ヒメ(「比売」「毘売」とも表記)は女性であることを示す語で、男性ヒコ(彦、比古、毘古)に対するものである。なかでも由緒正しい伝統ある祭神は、神名にヒメのつくものが多い。[1]

英語のプリンセス(princess)に対する訳語としても用いられる(王女も参照)。

字源

由来については、先秦時代の男子は氏を称し、女子は姓を称した。姫姓の諸国(など)の王女・公女は「○姫」と呼ばれた(この頃女性は姓を後に書く風習があった。「姫」とはもちろん「姫姓」を意味する)。それ以外にも

  • 子姓の国()の公女は「○子」(例:南子
  • 嬴姓の国()の公女は「○嬴」(例:懐嬴
  • 嬀姓の国(田斉)の公女は「○嬀」(例:息嬀
  • 姜姓の国(姜斉)の公女は「○姜」(例:荘姜
  • 姒姓の国(褒)の公女は「○姒」(例:褒姒

など

国姓によって呼び方が異なるが、その中で一番有名なものに姫があり、南北朝時代まで皇城に仕えた女性(宮人)の汎称になった。北宋徽宗の治世で、皇女は周王朝風の呼び方だという「帝姫」の称号を用いていた。しかし、皇族の氏である趙氏嬴姓の末裔とされ、当時の大臣たちから「帝姫」の称号は後世の誤解であり「帝嬴」の称号こそ正しいと指摘されている。結果的にこの称号は不吉とされ人々の反感を買い徽宗はに連行、間もなく南宋で公主に戻された。

姫氏国

日本はかつて「姫氏国」という倭漢通用の国称[2]をもっていた。日本紀私記の丁本によれば、野馬台詩には日本のことを「東海姫氏國」と称し、また日本神話において皇室の始祖は天照大神とされ、女帝・神功皇后を輩出していることから姫氏の国と呼ぶという。

なお、漢の文化における「姫」は、黄帝王の姓、そしてその継承者の姓を意味し、こちらに関連する逸話もある。

王朝をたてた初代武王の三代前の時点では、周はの支配下にある一勢力であり、古公亶父がその首長であった。彼には年長順に太伯虞仲季歴という三人の息子がいたが、季歴の息子・昌(後の周文王)が生まれたときに様々な瑞祥があったため、古公は「私の子孫で栄えるものがいるとすれば昌であろうか」と述べた。太伯と虞仲は、古公が季歴から昌へ家督を継がせたいと思っている(が、彼ら兄二人がいなくならないかぎり季歴は後継者になれない)ことを察し、みずから出奔して荊蛮の地で独自に句呉国を興した。

この太伯・虞仲が日本人の祖先とする説が中国から日本にかけて存在し、そのため日本は周王家(姫姓)から分かれた国、すなわち姫氏の国と呼ばれたとされる。

脚注

  1. ^ 『広辞苑』(7版)岩波書店、2018年。「姫項より」 
  2. ^ 『日本書紀神代講述』早稲田大学図書館蔵

関連項目


姫 (姓)

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/19 06:07 UTC 版)

本来の表記は「姬 (姓)」です。この記事に付けられたページ名は技術的な制限または記事名の制約により不正確なものとなっています。
各種表記
繁体字
簡体字
拼音
注音符号 ㄐㄧ
ラテン字 Chi
広東語発音: Gei1
上海語発音: Ci1
台湾語白話字 Ki
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基本的に左が年長。重要でない人物は省略してある。

(き)は、中国で、上古八大姓の一つである。姬と姫とは本来別文字である。日本語では姬を姫に流用する慣習となっている。

2020年の中華人民共和国の統計では人数順の上位100姓に入っておらず[1]台湾の2018年の統計では「」が276番目に多い姓で、788人がいる。「」が477番目に多い姓で、157人がいる[2]

概要

中国史では、姬姓は元々、の姒姓と同祖であり、黄帝、帝の別姓とされる。嚳の子孫の后稷はこの姬を姓として使ったという。后稷の子孫とされる古公亶父が周の始祖であり、その曾孫の武王を滅ぼして、周王朝を築いたためその国姓となった。

周王室から分家した姬姓の諸国として(諸説あり)・(諸説あり)・(もとは、諸説あり)・(晋の分家で分岐国、晋と同様に諸説あり)・(もとは畢、晋の分岐国)・(東虢/西虢に分岐)・・随[3](戦国の韓とは別国家)・[4]などが挙げられる。

その後、春秋戦国時代の激動の時代の中で次第に姓は(例えば公孫氏など)を用いることが多くなり、周およびその分家の国が滅んでいく中で姬姓と称する者は徐々に消滅していった。

史料によると、その後の姬姓に該当する人物としては、武帝封禅を行おうとした際に、周の末裔を探したところ庶流筋の姬嘉中国語版という人物を発見し、周子南君中国語版に封じて、周の祭祀を奉じさせたと記載されている。この人物は、衛の公族筋で、以後時代の変遷と共に何度か転封を繰り返しながら、西晋期間中まで存続し、少なくとも咸康2年(336年東晋代)までに戦乱のために断絶したと記録されている。

それ以後では例えば『新唐書』において王羲之で有名な琅邪王氏などが姬姓に出自すると書かれているが、おそらくは後世の付会である。また避諱によって改姓した事例もあり、中唐玄宗(李隆基)の治世、「姬」は「基」と発音が同じことから、当時の姬姓は周姓に改めるよう要求された。

しかし、北宋時代に作られた当時の中国人の姓を一覧にした詩『百家姓』には姓のひとつとして紹介されており、姬姓の中国人は、現代でも少数ながら存在する。

(ただし、戦国末期以降、姓と氏は同一化し、一部の中国人は姓を以って氏としており、現代の姬姓は詐称や改姓でない限りは、その名残であろう。したがって、古代周時代の定義による「姬姓」の人は、姬姓から分かれた周氏魯氏管氏蔡氏霍氏曹氏、衛氏、滕氏、畢氏万氏魏氏、原氏、毛氏、雍氏、応氏、韓氏唐氏、凡氏、蔣氏邢氏、茅氏、祭氏、鄭氏劉氏などを含むと伝わる)

著名な人物 (古代を除く)

脚注

  1. ^ 《二〇二〇年全国姓名报告》发布_部门政务_中国政府网”. www.gov.cn (2021年2月8日). 2023年1月19日閲覧。
  2. ^ 全國姓名統計分析”. 中華民国内政部. pp. 283, 285 (2018年10月). 2023年1月19日閲覧。
  3. ^ 春秋左氏伝』より。
  4. ^ この系統から漢趙国劉殷が出た。

姫(ひめ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 10:23 UTC 版)

少年探偵犬神ゲル」の記事における「姫(ひめ)」の解説

第一部最終話正式に雇われ助手2号。「帝国」と呼ばれる殺し屋集団ボスの娘であり、育ちが悪いせいで色々と感覚ズレている。暗殺が得意らしい。小柄動物的だが、マリー抱えて走ったゲル出し抜いたりと身体能力はかなり高い。現在はマリーの部屋押し入れ住み着いている模様

※この「姫(ひめ)」の解説は、「少年探偵犬神ゲル」の解説の一部です。
「姫(ひめ)」を含む「少年探偵犬神ゲル」の記事については、「少年探偵犬神ゲル」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2020/11/19 04:57 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. 日本、「」の新字体ひめ上代日本語和語高貴女性を指す。万葉仮名では比売記される

熟語


出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 13:54 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. ひめ。

熟語



  • 画数:10
  • 音読み:キ
  • 訓読み:ひめ
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