箱根学園
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神奈川県足柄下郡箱根町にある高校で、ロードレースの名門校になっている。「全員がエース」を自負し、箱根特有の坂道を活かした脚力で他を圧倒する。通称「箱学(ハコガク)」。 選手が着用しているジャージは青みがかかった白地に胸元には赤い2本ラインと「箱根学園」の文字が、肩に青いラインで右側が「HAKO」、左側に「GAKU」の文字が、横側は黄色いラインに「KANAGAWA」の文字が入る(アニメ版は黄色いラインの中に白いラインに変更されている)。 福富 寿一(ふくとみ じゅいち) 声 - 前野智昭 演 - 森本亮治(1) / 小林且弥(2) / 滝川英治(3・4・5・6・7・テレビドラマ) / 前田剛史(9)/ 勇翔(16)/ 高崎俊吾(17) 箱根学園3年生 → 明早大学法学部。箱根学園自転車競技部主将にしてエース。3月3日生まれ。魚座。血液型B型。 脚質については作中明記されていないが、平坦での独走力とヒルクライムでの登坂力、さらにはゴールスプリントでも能力が高い描写がなされ、オールラウンダーとして描かれている。愛車はビアンキ(アニメ版では「Bianche」、中学時代から乗っていた車両だが現在は荒北が乗っている)→ジャイアント(車体色は黒)。 新開とは秦野第一中学校からの同級生で、自転車競技部の部長と副部長の関係であった。中学時代は後輩から「山の福富」と評されている。 トゲトゲの金髪と黒く太い眉が特徴。ロードレーサーの家系に生まれたサラブレッド。そのためか自負心が強く「オレは強い」が口癖。しかし前年度のインターハイで金城と競り合った際、見下していた筈の金城の闘志と実力に次第に圧倒され、抜かれた瞬間思わず金城のジャージを掴んでしまい、共に落車してしまう。のちに総北高校へ赴いて金城に謝罪し、「最強のチームを作り上げて正々堂々と勝負し、勝つ」ことこそが贖罪になると考え、最強のメンバーを束ねて再びインターハイに挑んだ。 荒北にロードバイクを教えた張本人であり、現在荒北が乗っているビアンキは福富のものである。 インターハイでは1日目・2日目のステージ優勝(1日目は総北・京伏と同着)、3日目の山岳ステージでは今泉に抑えられて2位となる。 劇場版の熊本のレースでは1日目のステージ優勝を獲得している。 進学した明早大学でも自転車競技部に入部。同校に進学した新開と、元・京都伏見の石垣ともチームメイトとなる。 ゼッケン番号はインターハイでは1、前年は6。KHYレースでは011。 坂道とはインターハイの期間中直接会話するシーンはないものの、半年後に秋葉原の喫茶店で偶然顔を合わせ、インターハイで箱根学園に勝ったことを謝る坂道を金城の言う「意外性」と評したうえで、(優勝したことを)誇れと話す。そして帰り際に「強くなれ」と励ましの言葉を送る。 真波 山岳(まなみ さんがく) 声 - 代永翼 演 - 植田圭輔(2・3・4・5・6・7・8・テレビドラマ) / 谷水力(9・10・11) / 杉山真宏(12・13・14)/ 中島拓人(17) 箱根学園1年生 → 2年生。5月29日生まれ。双子座。血液型AB型。 クライマー。愛車はLOOK(アニメ版では「LOCK」、車体色は白)。選手層の厚い箱根学園で1年生にしてレギュラーを勝ち取る実力者。風をよみ羽根が生えたかのように加速する特技があるが、風がない時でも山頂に近づけばその羽根を出す(ような加速をする)ことが可能。そのため2年次には出場した大会で圧倒的な成績を出しコースレコードを幾つも出してきたことから「天空の羽根王子(スカイプリンス)」という異名がつけられた。 遅刻魔でルーズな性格。自由気ままに自転車で山道へ繰り出し、いつも幼馴染みの宮原に怒られている。自転車で大好きな坂を登ると自然と笑顔になり、「俺、生きてる!」と叫ぶこともある。 幼いころは病弱であまり運動ができなかったこともあり、自転車の楽しさを知り体も元気になってからはその喜びに生を感じるようになった。 合宿へ向かう途中だった神奈川県で坂道が乗り物酔いと暑さに倒れていたところを偶然通りかかり、その坂道を助けたことが坂道との出会いのきっかけとなる。その時坂道にドリンクをボトルごと渡して去るが、後に3年の荒北に合宿中の巻島を偵察して来いと言われ、巻島を偵察に行った際にまたもや坂道と遭遇し、その実力を認める。その時坂道がボトルを返そうとするが、インターハイで返して欲しいと再会を宣言する。 インターハイの1年次は3日目のゴールで坂道と対戦するが僅差で敗れ総合2位、総合優勝を逃した自責で自分を追い込み坂道とも疎遠になっていたが、3年生追い出しレースで東堂から励ましを受けて元に戻る。 2年目の部内メンバー選抜トーナメントでは対戦相手が全員棄権したため、箱根学園史上初めて不戦勝でメンバーに選抜された。インターハイでは1日目のいろは坂で手嶋と戦うこととなる。最初は彼に全く興味がなかったが何度引き離しても追いついてきて、「羽根」を出してもなお諦めず追いつく手嶋に興味を持ち始め残り4kmのところで勝負を受け入れる。ゴール残り400mのところでメカトラブルに遭うも、フェアな戦いを望む手嶋も先で立ち止まり、接戦の末1日目の山岳ゼッケンを獲得する。2日目は山岳ステージで坂道と争うことを期待していたが、坂道が追い付いた際は既に先頭ではなくなったため戦うことができなかった。そして3日目は黒田のアシストで先頭の総北に追いつき、昨年に続き坂道と再度ゴール争いをするも僅差で敗れた。レース直後に疲労困憊の中、坂道と来年のインターハイで1日目に再び戦おうという再戦の約束を交わした。 アニメ劇場版の熊本のレースでは東堂の指示で山岳リザルトを獲得。2日目は東堂と巻島の走りを坂道と共に追いかけた。 間接的に(旅館の道を案内した礼に帽子を貰ったことで)坂道の母とも面識がある。その相手が「坂道の母」であることは知らないものの、前年のインターハイで応援に来ていた人だと認識している。 ゼッケン番号はインターハイでは1年次は6、2年次は13。KHYレースでは016。 東堂 尽八(とうどう じんぱち) 声 - 柿原徹也 演 - 玉城裕規(1・2・3・テレビドラマ Season2) / 北村諒(4・5・6・7・テレビドラマ Season1) / 佐藤祐吾(9) / 秋葉友佑(13・14)/ 遼太郎(16)/ フクシノブキ(17) 箱根学園3年生 → 卒業。8月8日生まれ。獅子座。血液型A型。 箱根学園のエースクライマー。愛車はメーカー不明のママチャリ(年代物で「スーパー買い物号」という名前が付けられている) → リドレー(アニメ版では「REDKEY」、車体色は白)。ロスのない動きにより音も無く加速する「スリーピングクライム」を得意とし、「山神」の異名を持つ。 自らを美形と称するナルシスト、かつポジティブな性格で、指をさす決めポーズがある。普段は軽そうな言動・性格だが、自転車に関しては非常に理知的で戦略的。また「眠れる森の美形(スリーピングビューティー)」の二つ名を自称する。常にカチューシャを頭に着用し、時代がかった古風な話し方をする。 総北の巻島とライバル関係にあり、公式戦14戦中7勝7敗、個人的に練習で競った結果も五分である。巻島のことを「巻ちゃん」という独自の愛称で呼んでおり、作中でも度々連絡を取っている様子が見られる。また坂道のことを「メガネくん」と呼び、当初はビジュアル的に三下と評したものの後に「優れたクライマーだ」と評価を改めた。 ライバルは共に成長するために必要不可欠という持論があり、後輩である真波にもそれを諭していた。 1年次のインターハイでは1日目の山岳リザルトと総合の3位を獲得。 翌年は2日目の山岳ラインまで駆け付けたが、ライン争いの相手が坂道と真波ではないことを知りゴールに向かう。その夜、真波の様子をうかがった後に山で巻島と再会し、途中で合流した坂道を立会人に記録に残らないレースを繰り広げた。 アニメ劇場版の熊本のレースでは巻島が来ていないことを坂道から聞きモチベーションを落とすも、1日目の山岳リザルトは熊本台一の吉本を押さえる側に回り真波にリザルトを譲り2位になる。2日目も巻島がいないことでモチベーションが落ちスタート時は地面に寝そべるほどだったが、巻島が来ていることを坂道から問い詰め、最後尾にいるのを確認した途端に復活する。レースは接戦の末僅差で巻島に敗れたものの、飛び入りで参加した巻島の順位はカウントされないため総合優勝となる。 実家は温泉旅館「東堂庵」を経営しており、1期総集編「Re RIDE」では坂道と巻島を招待していた。 卒業後は大学に進学、学校名は明らかになってはいないが他のメンバーとは別の大学に進学した模様。 インターハイでのゼッケン番号は3。KHYレースは013。 新開 隼人(しんかい はやと) 声 - 日野聡 / 小清水亜美(幼少時代) 演 - 宮崎秋人(2・3・4・5・6・9・テレビドラマ)/ 高田舟(16)/ 瑛(17) 箱根学園3年生 → 明早大学経済学部。7月15日生まれ。蟹座。血液型O型。 箱根学園のエーススプリンター。愛車はサーヴェロ(アニメ版では「cergelo」、車体色は黒)。飄々とした雰囲気を漂わせる気のいい好漢だが、猛獣のような殺気漲るスプリントを真骨頂とし「箱根の直線鬼」の異名を持つ。 青メッシュの入った赤髪に厚い唇とタレ目が特徴。3年生メンバーや田所のことを下の名前で飛んでいる。補給食としてパワーバー(英語版)を携帯して、レース中によく口にしたり仲間や他校の選手にも分け与えたりしている。 主将の福富とは中学時代からの同級生で、中学では自転車競技部の部長と副部長の関係であった。 様々なレースで何度も優勝を飾るほど才能に溢れており、2年生時にインターハイのメンバーに福富と共に選ばれるが、直前のレースでウサギを轢き殺してしまったトラウマから自転車を全力でこげなくなっていたため出場を辞退した。この時に残されていた子ウサギを「ウサ吉」と名づけて箱根学園の敷地内で飼っていた。 その後仲間の支えもあって自転車には乗れるようになったが、「敵の左側を抜けない」という弱点だけは克服できずに残り、インターハイではそれを御堂筋に突かれて苦戦するも、レース中に克服してみせ箱根の直線鬼の復活となった。わずかな差でおよばなかったものの御堂筋と互角のスプリント勝負を繰り広げた。3日目は山岳入口まで田所と共に競いながらチームメンバーを引っ張り離脱、その後追いついた田所と健闘を称えあいゴールまで一緒に走って完走した。 アニメ劇場版の熊本のレースでは田所と待宮の3人で1日目のファーストリザルトを争い、僅差でグリーンゼッケンを手にする。 進学した明早大学でも福富と一緒に自転車競技部に入部。同校に進学した京都伏見の石垣ともチームメイトとなる。 ゼッケン番号はインターハイでは4、KHYレースは014。 荒北 靖友(あらきた やすとも) 声 - 吉野裕行 演 - 鈴木拡樹(1・2・3・4・5・6・テレビドラマ Season1) / 木戸邑弥(9・テレビドラマ Season2)/ 時人(16)/ 相澤莉多(17) 箱根学園3年生 → 洋南大学工学部。4月2日生まれ。牡羊座。血液型A型。 脚質については本編中で明記されていないが、「運び屋」と称される長距離巡航力に加えて、ゴール前でのアタック力、他校のエーススプリンターと競り合えるスプリント力、ヒルクライムでは新開のようなスプリンターを牽引する登坂力も両立しており、ルーラー的な能力に加えて、オールラウンダー或いはパンチャー的な能力も兼ね備えている。単行本54.5巻ではオールラウンダーと記載されている。愛車は原付スクーター(メーカー不明、後に手放している)→メーカー不明の黒フレームの車両(自転車競技部の車両)→ビアンキ(車体色はチェレステ〈空色〉、もともとは福富が使っていた車両だが、真鶴のロードレースのスタート直前にこれに乗るよう渡される)。 2年の秋から主将・福富のエースアシストを務めている箱学一の「運び屋」。鋭い三白眼で目つきが悪く、歯茎が見えるほど口を大きく動かす癖がある。 普段はなにごとにも冷めた態度を取る皮肉屋であり、その言動はかなり荒っぽく攻撃的だが、福富が築いたチームに対しての愛着は誰より強い。 「野獣」と称される隠れた獣性を併せ持っており、大一番での追走の際など「敵が前にいる」状況では反射神経が研ぎ澄まされ、落車ギリギリのライン取りで一気に加速する荒々しいライディングを見せる。福富の代わりにメンバーに指示を出す役割を担うこともあり、危機には確実に対策を講じるなど参謀役も請け負う。 中学2年生までは野球で投手として名を挙げていたが怪我で断念。それ以来荒れた生活を送っていたが、箱根学園1年生時に福富と偶然出会ったことがきっかけでロードバイクに目覚める。福富のことは当初「鉄仮面」と呼んで反発していたが、福富によるアシストで真鶴のロードレースで優勝をしてから親愛を込めて「福ちゃん」と呼ぶようになった。 インターハイでは1日目は最終ステージで福富をアシストし、今泉とバトルを繰り広げる。2日目は御堂筋にスプリント勝負で敗れた新開を体力を回復させるために引き、「フェイズ49」と称した京伏水田によるアシスト封じに遭うが、この時の福富のアシスト役は新開だったため、間接的ではあるが2日目の優勝に貢献した。3日目は広島呉南が作った集団に自ら飲み込まれながらも同じく飲み込まれた坂道と真波を拾い広島呉南とのバトルを経て先頭まで運んだ。坂道のことは当初は「細メガネ」と呼び協調を願い出た際も罵倒していたが、坂道に福富と相通じるものがあると見て協調を承諾、その走りを目の当たりにしてヘタクソと評しながらも実力を認め「小野田チャン」と呼び方を変える。先頭に追い付いた後スプリントのチェックポイント直前までチームを引っ張り、新開のスプリントゼッケン獲得に貢献するものの、そこで力尽きてしまいリタイアとなる。レースの決着がついた後の救護室で一緒に休んでいた泉田に来年の箱学を託した。 進学した洋南大学でも自転車競技部に入部、元・総北の金城と同・呉南の待宮とチームメイトになる。 この年のインターハイでは3日目に単独で足を運び、田所の運転する車に乗っていた金城ら元総北メンバーと合流。顔を出すと煙たがられ怖がられるということから箱根学園のもとへは顔を出していないが、ゴール後に真波の前に顔を出しその健闘を称えた。 ゼッケン番号はインターハイでは2。KHYレースでは012。 大学進学後、金城から自動車の免許を取るよう勧められ、一度は自分の性格やスクーターに乗っていたころの出来事から免許を持つのを拒むも、結局は金城と共に教習所に通い、教習時間をオーバーしながらも無事に取得した。 ベプシコーラを好んで飲み、違うコーラを買ってきたりされると機嫌を悪くする。 泉田 塔一郎(いずみだ とういちろう) 声 - 阿部敦 演 - 河原田巧也(2・3・4・5・6・8・9・10・11・12・13・14) / 青木空夢(テレビドラマ) 箱根学園2年生 → 3年生。10月10日生まれ。天秤座。血液型B型。 スプリンター。愛車はBH(アニメ版では「DH」、車体色は白x青)。「神奈川の最速屋」と呼ばれる。 インターハイ出場時(2年生時)は坊主頭だったが、終了後に髪を伸ばしている。また睫毛が長く、鳴子からは「マツ毛くん」と呼ばれ、黒田からは「塔一郎」、葦木場からは「塔ちゃん」と呼ばれている。 トレーニングで整えた筋肉を持つ。自分の大胸筋にアンディ(右)、フランク(左)、後背筋にファビアンという名前を、さらに翌年には上脚筋にペテル(左)、マーク(右)とつけている。口癖は腹筋を意味する「アブ」。 インターハイがピークになるよう厳しい筋トレでコンディションを調整し、1年目のインターハイではファーストリザルトを田所・鳴子と競ったが、風に煽られたカラーコーンが進路の邪魔をした際、僅かにスピードを緩めたため、転倒の危険も構わずに突破した2人に遅れをとって3位になった。2日目は御堂筋の挑発に乗って感情的になりつつも新開に宥められる。そして3日目はスプリントライン通過後に総北を引き離して戦線離脱してリタイア。その後救護所で箱根学園が敗れたことを知り号泣する。 インターハイ終了後上級生の引退とともに部の主将となり、願懸けの意味で髪を伸ばし始めた。さらには強化プログラムとして、それまで招待されながら参加をキャンセルしていた地味なレースにも積極的に参加している。 毎年恒例の3年生追い出し親睦走行会(ファンライド)では3年生チームに軟弱だと啖呵を切り、その責任と決意を受け継いだ。その後の新開との最後のスプリントバトルで勝利する。 インターハイ2年次、1日目手嶋に「箱根学園史上最も情熱的なチームを作った」と語っている。その後スプリントステージでファーストリザルトを獲得した銅橋を回収後速度を緩めて走り後続集団にわざと飲み込まれ、他校選手に坂道をマークさせて戦線から離脱させようとし、飛び出した真波を追う手嶋に対しては過小評価して非礼な態度を取っていた。2日目のスプリントラインを小鞠と争い勝利し前年度新開が御堂筋に敗れたリベンジを果たす。3日目は1日目で手嶋に対しての非礼な態度を取ったことを謝罪し強いキャプテンと評価した。その後チームを引き温泉街の登りに入る前の平坦で総北を大きく引き離し戦線離脱、戦線離脱はしたもののリタイアをせずに走り続け完走をしたため、上位3人がリタイアしたスプリントラインのグリーンゼッケンの権利を獲得し、総合でも6位に入る。ゴール後、表彰式の控えテントで坂道の健闘を称え、決意の糸を切るわけにいかないとそれまで決して褒めることをしなかった真波を称えた。 アニメ劇場版での熊本のレースでは新開のアシストを務め、ファーストリザルト獲得に貢献する。 ゼッケン番号はインターハイでは1年次が5、2年次は14。KHYレースでは015。 3年生追い出し親睦走行会での黒田の回想(中学時代までの印象)では真面目で無遅刻無欠勤、成績もよく学級委員もやっていて、スポーツは自転車以外イマイチだが自転車への情熱は半端ではなかったと記されている。 アンディ 泉田の右大胸筋。攻撃的で排他的。 フランク 泉田の左大胸筋。慎重かつ大胆。痙攣して泉田に危機を知らせる。 ファビアン 泉田の広背筋。厳しく、そして偉大な筋肉の父。 ペテル、マーク それぞれ泉田の左上脚筋と右上脚筋。圧倒的な瞬発力と爆発力を引き出すことができるが、使い切れば終わる(引き換えに足が動かなくなる)ため「最期の筋肉」と呼ばれている。 黒田 雪成(くろだ ゆきなり) 声 - 野島健児 演 - 秋元龍太朗(5・6・7・9・テレビドラマ・10) / 蒼木陣(11) / 伊藤澄也(12・13・14) 箱根学園2年生 → 3年生。 クライマー→オールラウンダー。愛車はクオータ(アニメ版では「KOUTA」、車体色は白)。中学時代に多くの運動部で助っ人として活躍を見せていた「スポーツの天才」で、高い身体能力とポテンシャルを持つ。福富らからも認められる実力者。ただし絵は下手。泉田や葦木場からは「ユキ(ちゃん)」と呼ばれている。 銀髪と広めの二重まぶたが特徴。考えごとをする時などに、人差し指で鼻をこする癖がある。本気を出すときには「スイッチ」と称して左こめかみに出来た瘡蓋を指で潰している。瘡蓋を潰すことにより体内の血が抜け、冷静な判断ができるようになる。 幼馴染である泉田と共に小学生時代からロードレースを始め、共にインターハイ出場を目指し箱根学園に入学した。2年生時に行われたインターハイメンバー選抜の組別トーナメントでは、決勝戦で真波に敗れインターハイ出場を逃した。 1年時のインターハイ終了後に副部長に任命されクライマーからアシストにチェンジした。 インターハイでは1日目のゴール直前で葦木場を発射した直後に激しく落車。ゴールにはたどり着くものの順位を大幅に落とした。2日目は前日の怪我もあり特に大きな活躍をしていないが、3日目は真波を全力でアシストしゴール2キロ地点で発射させる。そして今泉との3位争いを制し表彰台に登り詰めた。 ゼッケン番号は12(IH2年次)。 荒北のことは入部当初に「エリート」と呼ばれて良い印象を持っていなかったが、それが図星だったことと荒北との勝負に負け続けたため反論できなかった。しかし、自分のプライドを捨て荒北に強くなりたいと頭を下げたことで「純粋な気持ちだ」と返されたことで見方を変えた。 葦木場 拓斗(あしきば たくと) 声 - 宮野真守 演 - 東啓介(8・9・テレビドラマ・10) / 富永勇也(11・12・13・14) 箱根学園2年生 → 3年生。 箱根学園史上最長の2メートル2センチメートルの長身を持つクライマー。愛車はウィリエール(アニメ版では「Willer」、車体色は赤に近いピンク)。自転車以外にピアノが特技で、交響曲第9番などのクラシック・オーケストラの音楽、リズムに合わせ長身を左右に揺らし加速する「メトロノーム・ダンシング」を繰り出す。 カールのかかった髪型と右頬のほくろが特徴。芸術家肌でその言動は天然ボケな気質があり、黒田に発言を突っ込まれたこともある。 長身のせいで伸び悩んでいた時期があり、マネージャー(最強の洗濯係)に転向しようと考えていたところに福富と新開からのアドバイスを受け、走りが一変し、二年目箱根学園のエースに登り詰める。 インターハイ2年次では1日目の最終ステージと2日目の山岳ステージで1位になる。そして3日目の山岳ステージで手嶋と対戦することとなり、勝負自体は敗れたものの、手嶋のリタイアによリ山岳ゼッケンの権利を手にする。そして総合を5位でゴールした。 手嶋からは「シキバ」と呼ばれ、中学まで同級生で親友と呼べる間柄であったが、福富たちから託された思いとエースの自覚から打倒総北を目標に決別する。 ゼッケン番号は11(2年次)。 銅橋 正清(どうばし まさきよ) 声 - 小野大輔 演 - 兼崎健太郎(8・9・テレビドラマ・10・11・12・13) / 岸本卓也(14) 箱根学園2年生。スプリンター。愛車はスペシャライズドのS-WORKS(車体色は黒)。 いかつい体が特徴。いままで出場した大会全てにおいて負けたことがない実力をもち、「怪童銅橋」と呼ばれる。「箱根学園最速を受け継ぐ男」と自称する自信家であり、インターハイ昨年度優勝者の坂道のことも「優勝したのはまぐれ」と発言するが、自信には相当の努力が裏打ちされている。 入部時から3年生を抑えるほどの実力を持ち、速い者が勝つべきだと主張するが、年功序列を重んじる部内においては不穏分子でしかなく、何度も退部させられては再入部を繰り返していた。態度は大きく口調も荒いがレースでは力の真っ向勝負で勝利を勝ち取ってきたためファンが多い。葦木場からは「バッシー」、真波からは「バシくん」と呼ばれているが、鏑木からはその体格もあり「ブタ」と呼ばれている。 インターハイ1日目のスプリントリザルトは鏑木と対戦し僅差で勝利を収めた。3日目はスプリントステージで鏑木と同着で通過後山岳入り口まで引っ張り、鏑木とともにリタイアする。 ゼッケン番号は15(IH2年次)。 新開 悠人(しんかい ゆうと) 声 - 内田雄馬 / 矢作紗友里(幼少時代) 演 - 飯山裕太(9・テレビドラマ・10・11・12・13・14) 箱根学園新1年生。クライマー。箱根学園メンバー新開隼人の実の弟。愛車はサーヴェロ(車体色は白)。 坂道達が2年生に進級時の箱根学園のインタビューの段階で登場はしていたが、その時はキャラクターもののお面をつけていて、その正体は2回目のインターハイが始まるまで明かされないままであった。兄と同じく厚い唇とタレ目が特徴。補給食をよく口にしている点も同じである。本人曰く、少女願望があるらしいがその発言の真相は不明。「頂上のスズメ蜂(ピーク・ホーネット)」のあだ名を持ち、「答えはYesですか?」が口癖。 入部当初は「新開(隼人)の弟」と言われることにコンプレックスを持ち部に馴染めなったが、葦木場との勝負に負けてからは葦木場を慕い部に馴染むようになった。 インターハイでは2日目に坂道と先頭までの合流の勝負を挑み葦木場に先着し勝利を確信するも、今泉らがわざと後退したため引き分けに終わる。山岳ステージでは葦木場から出るよう言われるが、躊躇しているうちに葦木場が飛び出し山岳ステージを獲得するも足を使い切ってしまったため2日目のゴールを狙うこととなった。そして兄と同様の「箱根の直線鬼」の姿を出して今泉と御堂筋に挑むも結果は3位に終わる。3日目は最終ステージで御堂筋と小鞠のストッパー役に徹するが、御堂筋に抜かれるも完走を果たす。 ゼッケン番号は16(IH2年次)。
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