エンテ・イスラ関連
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「はたらく魔王さま!」の記事における「エンテ・イスラ関連」の解説
“進化聖剣・片翼(ベターハーフ)” 恵美が所有する聖剣。天界からもたらされたとされる金属“天銀”からできている。元々は大法神教会が管理していた物だが、実際にはライラからもたらされた。名前の通り所有者の意志に呼応して刀身が伸びるなど進化できる剣。鍔の部分にはセフィラ・イェソドの欠片が埋め込まれており、魔王城にあった欠片(後のアラス・ラムス)に呼応することで勇者エミリアは魔王サタンの居場所まで辿り着いた。後にアラス・ラムスと融合を果たし、ガブリエルとも互角以上に戦える力を発揮する。 実はもう一振り存在し、ライラによって夫のノルドに預けられていた。エミリアの聖剣と同じくイェソドの欠片が埋め込まれており、アシエス・アーラの姿に変化する。アシエス曰く、「ヤドリギ」となる人間の心の強さに応じて力が決まる。当初はノルドがヤドリギとなっていたが、8巻の戦いでは一時的に真奥と融合し圧倒的な力で天界勢力と魔王軍の悪魔達を撃退した。その力を振るった真奥からは「こんな力を振るわれたら勝てるはずがない」と述懐している。11巻において、聖剣自体はライラから恵美に託されており、実際に教会が保有していたのは「破邪の衣」の方であったことが明かされる。 破邪の衣 教会がエミリアに与えたもう一つの「進化の天銀」。1巻では額と胸と足を覆う黄金の光として顕れ、深い傷を癒し、ルシフェルの攻撃も弾く防御力を持つ。“進化聖剣・片翼”がアラス・ラムスと融合すると、黄金の光以外に盾のついた重厚な手甲と脚絆が具現化した。 天使 天界に住まう者達。不老の身体を持ち、生来聖法気を身体に宿して各界を自由に行き来できる。作中では赤い瞳を持つ「第一世代」と紫の瞳を持つ「第二世代」の2種類の天使が存在している。ガブリエルによれば、天使とエンテ・イスラの人間達には生物学的な違いが無いらしい。詳細は不明だが、「第一世代」と「第二世代」の天使の差は「古の大魔王サタンの災厄」の前後に生まれた時期で分別されている模様。ライラが過去にノルドに対して自分たち出自を語った際に自分達を「咎人の一族」と呼び、嫌悪感を顕にし、後にガブリエルは自分達を「寄生虫」と評している。 その正体は、エンテ・イスラとは別の惑星のセフィラの力により人間たちが変質した存在(異星人)。その人間達のリーダーがイグノラであり、母星の絶滅を受け、入植地を求め漂流していた所に母星に限りなく似た星(エンテ・イスラ)を発見、その星の衛星である月にあったセフィラを独占し、今に至っている。総人口は悪魔に比べると極端に少なくガブリエルによれば五千人弱らしい。肉体が全盛期まで成長すると老いと成長が止まり永遠に生き続ける存在となり、その証拠に天使であるガブリエルやライラは1万年近く生きている。堕天を行えばこの縛りから脱する事が可能らしいが、詳細は不明。天兵連隊 天使の兵隊たち。元は天使達が奴隷や迫害などの不遇の人生を送っていた一般人の信者(エンテ・イスラ人)を天界に引き入れた者達であり、権力欲にまみれた聖職者たちより能力も忠誠心も高く、天界では重宝されている。ただし、天界の摂理で上位格の天使に逆らうことができず、たとえ堕天しても元大天使長筆頭であった漆原の言葉にも逆らえない。 ガブリエル直属の天兵連隊も彼と共に笹塚に滞在していたが、滞在しているうちにTシャツやジャージを着るようになり、鈴乃から「俗物」と言われるほど若者の文化に感化している。 直属の大天使の影響を強く受けるのか、性格も行動も俗っぽいガブリエル配下の天兵連隊に比べ、カマエル配下の天兵連隊は装備も熟練度も前者を上回っており、機械のように無口で冷徹である。 聖法気 エンテ・イスラで勇者や聖職者達が使用する天界の力。「天界からもたらされる奇跡の力」とされ、様々な効果を発揮できる。身体能力を強化したり、武器を創造するなど様々な用途があるが、地球では基本的に回復できず、エンテ・イスラからホーリービタンβや聖別食材などの聖法気を宿した食物を地球に持ち込み、経口摂取しか回復方法がない。真奥曰く「人の心は聖(神性)にも魔(魔性)にも転がる」と理解していることから、人の心からも取り込める可能性がある模様。ホーリービタンβ(ベータ) エメラダが恵美の聖法気補充手段として用意したドリンク剤。聖法気が圧縮されており、飲むと聖法気を充填できる。ただし、身体に負担がかかるらしいため、午前と午後の1回ずつ(10時間以上の間隔を空けての服用)の1日2本までの服用とされる。飲んだ恵美によれば、味は市販のドリンク剤と大差が無い模様。当初は恵美のみが使用していたが、地球に滞在することになった鈴乃や「概念送受」を習得したことで聖法気を扱えるようになった千穂も所持するようになった。また9月に起きた笹幡北高校襲撃の際には漆原も使用している。 聖別食材(せいべつしょくざい) エンテ・イスラの教会内の畑で聖水と祝福の土で育てられ、聖法気を宿した特別な食材。鈴乃はエンテ・イスラから聖別食材を持ち込み、うどんの麺などに加工して摂取することで聖法気を蓄えている。もちろん下級魔族にとっては毒物に等しく、鈴乃は真奥達に連日食べさせたが、堕天使である漆原には全く通用せず、真奥や芦屋などの上位魔族に至っては「食品添加物」程度にしか効果がなく芦屋は鈴乃からの差し入れが聖別食材だと気付いていながらも、家計のためにとそれを食べ続けていたことに加え、魔力が底をついていたことや夏バテも祟って体調不良になった。 悪魔 魔界に住まう者達。様々な姿を持ち、多くの種族、部族が存在する。カミーオ、アルシエルなどの例外はあるが、一般的に考え方は単純で直線的。寿命は人間より遥かに長く、青年期から老年期までの期間が長い。しかし魔力を失ったり、魔力が存在しない場所では普通の人間となる。 また、悪魔の多くは魔界やエンテ・イスラの大気中から魔力を取り込んで自身のエネルギーとするため、基本的に食事をする必要がなく、結果として魔界には貨幣が存在しない。ただしエンテ・イスラには貨幣が存在するため、貨幣という概念自体は存在する。 後に悪魔と呼ばれる者達は、大昔にイグノラの人体実験によってマルクトの力で変質させられた元人間(エンテ・イスラ人)であると判明した。その変質させられた元人間達やルシフェルを連れて、もう一つの月(魔界)に逃亡したのがサタナエル・ノイである。黒羊(こくよう)族 サタン(真奥)が出自とする、羊の角と足に小さな翼を持った弱小部族。翼を持つが、飛べるものはごく僅かであったらしい。たった1匹の独眼刻印鬼(サイクロプス)によって滅ぼされた。 パハロ・ダェニィーノ族 カミーオを族長とする、黒い羽と鋭い嘴を持つ魔鳥部族。飛翔能力に秀でているが、魔力を大きく失うと肉体が極端に収縮する性質を持つ。 魔王軍発足前、サタンと行動を共にした最初の軍事単位。 蒼角(そうかく)族 アドラメレクを族長とする、筋骨隆々の肉体と猛牛の頭を持つ豪族。力自慢のほか繊細な魔術も得意とする戦士の一族。 鉄蠍族と並び魔界統一事業の後期に至るまで魔王軍の主力であったため、エンテ・イスラ遠征においてその多くが命を散らした。 鉄蠍(てっかつ)族 アルシエルを族長とする、鎧のような甲殻と二股に分かれた尾を持つ豪族。高い防御力と念動力を持ち、集団戦法を得意とする一族。 蒼角族と並び魔界統一事業の後期に至るまで魔王軍の主力であったため、エンテ・イスラ遠征においてその多くが命を散らした。 マレブランケ族 マラコーダを筆頭頭領格とする、人間並みの体躯にコウモリのような翼、四肢から1本ずつ生えた長い爪を持つ部族。死体を傀儡とする屍霊術と幻術を操る。悪魔の中でも部族規模が非常に大きく、族を率いていたアルシエルやアドラメレクも手を出せなかった。長年、銀腕族に苦しめられていたが、魔王軍との戦闘中に銀腕族の襲撃を受けたことから、魔王軍と共同戦線を張りこれを撃退。以降魔王軍に正式に編入された。マラコーダの性格故か部族数の多様さ故か、エンテ・イスラ侵攻時には他大陸よりも南大陸に多くの人的被害を出している。魔王軍崩壊後は、主戦派の副官バーバリッティアの指揮下で新生魔王軍として再起を図っていたが、紆余曲折を経て真奥の撤退命令を受け入れ、魔界へ帰還した。マレブランケ族には族長は存在せず、マレブランケに複数存在する部族長の序列1位は筆頭頭領格と呼ばれる。 銀腕(ぎんわん)族 サタナスアルク周辺を根城とする、言葉を発しない異様な種族。サタナスアルクに近づく悪魔達を何かの作業のように熱線や砲撃でいともあっさり屠り去る。その正体は天界のテクノロジーで作られた兵器であり、長きにわたり天界勢力が魔界に築いた主要施設を守るために配置されていた。作中で確認されている種類は哨戒用極地戦闘機人セラフⅢ型、無人戦闘翼ケルヴィムⅣ型など。 魔力 主に悪魔が使用する力。魔界やエンテ・イスラの大気中に存在するもので、悪魔はそれを吸収し、体内で変換することで自身の力としている。ただし、悪魔の間でも吸収して変換できる魔力の量は個人差が大きく、その許容量が個人の力の限界となるらしい。真奥自身は、他のいかなる悪魔と比べても数倍の許容量と吸収力を誇っていた。聖法気と同じく地球では回復できないが、地球人は恐怖・絶望・嫉妬・憎悪などの負の感情から魔力を生成することができるらしく、作中では真奥が生み出された魔力を取り込み元の姿を取り戻している。また、人体の体内に過剰な聖法気が注ぎ込まれた場合、魔力が発生する。上記の通り地球上の生き物にとっては有害であるが、毒物などと同じく、比較的低濃度の魔力にある程度さらされると、免疫か耐性が生じるようである。(佐々木千穂がこのケース) 魔王 魔界においての実力者の称号。真奥曰く「地球でいう会社を旗揚げする社長」で、昔は「魔王を名乗る魔族が溢れていたほど」腕に自信があれば、誰でも勝手に名乗っていたらしい。さらに「魔王を名乗ってもやってることはワンマン社長と何ら変わらない奴らが多く長続きしなかった」と語り、そのことを念頭に、自身が軍団を結成する際は、カミーオやアルシエルをはじめとする優秀な人材を選抜・幹部にして合議制にし、結果として古の大魔王サタン以来の魔界統一に成功している。古の大魔王サタン(いにしえのだいまおう) かつて「古の大魔王サタンの災厄」を起こしたとされる古代の魔王。その名と存在は天界勢からは禁忌とされており、その存在を知る者を抹殺しようとする程。漆原は過去に何らかの関わりがあり堕天したことにも関係があるらしく、「サタン」と名前で呼び長年付き合った親友のことを愚痴るかのように楽しげに語っている。またエンテ・イスラでは知られていない「11番目のセフィラ」について何らかのことを知っていた模様。 その正体は、かつて天界を二分した元天使「サタナエル・ノイ」であることが13巻においてガブリエルより語られた。 魔王軍 真奥が魔界で「魔王」を名乗って軍団を結成する際、過去の魔王たちが行ってきた「力による支配」の失敗を踏まえ、まず最初に智将として高名なカミーオを軍師に迎えることで武力以外に災害救助などの義賊活動をしながら交渉・説得を用いて同盟を結ぶなどして地盤を固め、さらに知将アルシエルを迎えると軍事面はアルシエル、内政面をカミーオに託して勢力を拡大、それに伴い各豪族も同盟に賛同して魔界最大勢力となり、魔界制覇を実現した。 魔王軍を名乗ったのも「これまでの魔界にない様々な種族が居る集まり」で族では括れなかった面もあり、正式に魔王軍を名乗ったのはアルシエルを仲間に引き入れてからである。 魔王軍の特徴のひとつに、ワイバーンのライセンスをはじめとした数々の免許制度がある。魔王軍では特定の分野において造詣を深めライセンスを取得することが一種のステータスとなっており、結果として兵士の能力開発にも一役買っている。これを聞いた恵美はエンテ・イスラの軍隊よりも高度な社会性と組織力に驚いた。 真奥がエンテ・イスラから去ってからは悪魔達は魔界に撤退し、魔王の生存を信じ内政に取り組むカミーオ率いる穏健派と、魔王の敵討ちにと第二次侵攻軍を送り込もうとするバーバリッティア率いる主戦派(マレブランケ族)に分れていたが、魔王の生存が確認されてからは魔王の指示の下、カミーオを宰相に、チリアットを補佐官に任命し、主戦派の処遇を不問として内政に取り組むように取り計らった。 軍勢の最大規模は不明だが、鈴乃によれば真奥とエミリアの決戦後の最終掃討戦の時でも五万を優に超えていたらしい。四天王 悪魔大元帥の原型。『気に入らなければ抜けても構わない』という”約束”でサタンと共に行動をしていたルシフェルや、最初にサタンと出会ったカミーオ、仲間に引き入れられたアドラメレクにアルシエルを加え、魔王軍として発足するときにサタンが考えた肩書き。四人の立場は対等であるが、これは誰かを一番にするとモメるメンバーでもあったからである。”約束”の通り”魔王”がありながらも彼らは”四天王”を名乗っていた。マレブランケ族併呑後はカミーオが抜けてマラコーダが加わり、悪魔大元帥とも呼ばれるようになる。 悪魔大元帥 魔王の腹心の称号。魔王にも勝るとも劣らない実力を持つとされ、旧魔王軍ではアルシエル、ルシフェル、マラコーダ、アドラメレクの4人が悪魔大元帥であり、魔王軍四天王とも呼ばれた。 その後、ファーファルレロと対峙した真奥によって「本物の新生魔王軍の悪魔大元帥(魔王軍四天王)」として、アルシエル、ルシフェルに加え、勇者エミリア、訂教審議官デスサイズ・ベル、「王佐の司教弓(マグロナルド・バリスタ)」佐々木千穂が指名される。 五大陸連合騎士団 魔王軍の侵略に対抗すべく、エンテ・イスラ人間世界の戦力全てが結集した騎士団。魔王軍壊滅後は中央大陸復興事業に当たっているが、戦後のイニシアチブを得ようとする各大陸の思惑が交錯し足の引っ張り合いが続いており、戦後復興はなかなか進んでいない。後にエフサハーンの宣戦布告により、東大陸軍は連合騎士団より脱退している。またセント・アイレからは西大陸代表としてルーマック将軍が参加している。 八巾騎士団 東大陸エフサハーン・統一蒼帝直属の騎士団。皇都防衛・帝近衛を司る正蒼巾騎士団を筆頭に、鑲蒼巾、正翠巾、鑲翠巾、正橙巾、鑲橙巾、正紅巾、鑲紅巾の八つの騎士団に分類されており、それぞれ担当する政務や地域、兵装などが違う。9月にはアルシエル誘拐作戦の実働部隊として鑲蒼巾騎士団がガブリエルに同行し地球に現れた。また一部の兵はオルバの扇動の下、大陸西部のファイガン軍港において「ファイガン義勇軍」を起し、マレブランケ討伐のため蒼天蓋へ向け進軍を開始した。 真奥達による天界侵攻作戦の始動に当たっては、統一蒼帝の意向からかアルシエルと共に人間と悪魔の橋渡し役となっている。 岳仙兵団 北大陸各氏族国家の中から特別に法術や武術に秀でた戦士を集めた北大陸最強のエリート戦士団。アルバートが第十五次戦団長を務め、魔王軍侵攻時はアドラメレク軍と闘い敗北。戦後は各々再起を誓い、各大陸へ散り散りとなっていった。 概念送受(イデアリンク) 精神感応の一種。異なる言語を持つ人間同士の特定の意識を同調させ、それぞれが自分の言語で概念を理解する交信技術。念話晶球などの触媒を利用することで特定の者同士でより精密な交信をすることができ、また術者の力量によっては受信対象に一定の条件を付すことも可能である。作中ではかなりの高等術らしく、エメラダによると習得するためには1年弱かかるらしい。念話晶球(リンク・クリスタル) 概念送受の触媒となる法具。真奥達は日本に渡った後、携帯電話を媒介にすることで交信を簡略化する方法を編み出している。 ソナー 異世界に渡る手段を持つ世界に存在する探査技術。発射先で不可視の魔力爆発を起こし、跳ね返ってきた波長で様子を探れる。ただし、その魔力爆発は発射先で様々な形態をとるため、1巻では局地的な地震、5巻では量販店のテレビ画面の破砕、大規模な携帯電話の通信障害などを招いた。 ゲート 異世界や離れた地に渡るための扉。魔力と聖法気のどちらを用いた術でも作れるが膨大な力を消費するため、使える術者は少ない。一度開いた場所は空間の磁場に歪みが生じているため、再びゲートが開きやすくなる。入口になる「イン」と、出口になる「アウト」の2種類が存在する。なお、利用する者の体質によっては乗り物酔いのような症状(ゲート酔い)に罹ってしまうことがある模様。また聖法気の使い手がゲートを操作するには高度な術式や信仰的意味合いを持つ媒介が必要であり、真奥と鈴乃は芦屋の伝言に従い、上野の国立西洋美術館に鎮座するロダンの「地獄の門」を利用してエンテ・イスラへのゲートを開いた。天使の羽ペン エンテ・イスラと地球を自由に行き来できる天使の羽で作られた羽ペンで、法術の素養がない人間でも簡単にゲートを開くことができる。ただし、悪魔には使うことができず、羽ペンで開いたゲートに入った後は自分でゲート術を重ねがけする必要がある。 上位の天使なら誰でも比較的容易に作れるらしく、天界侵攻作戦の開始にあたり恵美や鈴乃らエンテ・イスラ人だけでなく、千穂や梨香などの地球人にも提供され、エンテ・イスラの魔王城と地球を片道約40分ほどで行き来できるようになった。 天の階(てんのきざはし) エンテ・イスラ西大陸の司教座にいくつか存在する巨大建築で、ゲートを操るための巨大増幅器。 闇空隧道(あんくうすいどう) 「ゲート」の魔界側での呼称。魔界の悪魔達が魔力により使用する長距離間転送魔術。とりわけマレブランケ族が得意とする。 中央交易言語(ケントゥリエント) 全エンテ・イスラ共通語。一般に「エンテ・イスラ語」といえば中央交易言語のことを指し、アニメ版において使用されているのもこちらである。 もともとは中央大陸イスラ・ケントゥルム発祥の、度量衡や取引の公平を図るための国際補助語。このほかエンテ・イスラで用いられる言語には、西大陸東側で広く使われている「徳ウェズ語」、教会勢力の強い西側の一部で使われている「神聖ウェズ語」などがある。 ドラゴニクス エンテ・イスラ南大陸に広く生息する大型のトカゲ。ずんぐりした胴体につぶらな瞳が特徴。普段の動きは鈍重だが、繁殖期には群れをなして大移動を行う他、同族の危機に敏感に反応する性質を持つ。南大陸では牛豚鶏に並ぶ一般的な食材として親しまれている。 イェソドの欠片 見た目は紫色のクリスタルであるが、その正体は「生命の樹」セフィロトの一部であるセフィラ・イェソドの欠片。 作中では、恵美の持つ“進化聖剣・片翼”や、イェソドの欠片の化身であるアラス・ラムスと千穂に託された指輪などが該当する。また、イェソド以外のセフィラでは、セフィラ・ゲブラーの化身イルオーンも登場する。 ヤドリギ セフィラの化身である子ども達と融合状態にある者、または融合可能な者のこと。ライラによると一時的な手段であり、融合した者の寿命が尽きるあるいはセフィラの化身の意思で離れる事も可能である。12巻ではヤドリギが存在しないイルオーンが「守るべき世界を見失った」事で変質し暴走状態になった。 魔剣 4巻で現れたカミーオが真奥に持ってきた剣。柄にはイェソドの欠片がはめ込まれている。オルバが、かつて恵美が砕いた真奥の角の欠片から生み出したもので、カミーオによるとオルバが持ってきたらしい。剣を抜くことにより、その魔力の残滓から一度は真奥と配下である芦屋達に本来の姿を取り戻すほどの魔力を与えた。その後、この剣はカミーオによって魔界へ持ち帰られた。 大魔王サタンの遺産 古の大魔王サタンが収集し、魔界のどこかに封印した数々の遺産。ガブリエルはそれについて調べているものの、目的のものは見つかっていない。 15巻以降、五つの秘宝は偽名であり、本当はそれぞれの頭文字をとった「ノア・ギア(ノアの歯車)」という名前が正式名称であること、魔王都サタナスアルク浮遊飛行におけるエネルギーを生み出すための鍵であることが明かされた。ノートゥング(魔剣グラム) 悪魔大尚書カミーオの一族「パハロ・ダェニィーノ族」に、かつて伝わっていた魔剣。カミーオの父カムイニーカが振るっていたが、当代カミーオの下では既に失われており、いつしか一族の間でもその存在を忘れられていた。 アドラメレキヌスの魔槍 悪魔大元帥アドラメレクの一族「蒼角族」に、神話の時代から伝わる魔槍。アドラメレクの得物として数多の戦場で振るわれた。彼亡き後はフィエンシーのシンボルとして飾られ、北大陸の人々の精神的支柱となっていた。 偽金の魔道 金を作るつもりが真鍮となってしまったもの。 アストラルジェム(レンベレルレベルベの首輪) レンベレルレベルベは大魔王が飼っていた魔獣「キナンナ」の一族名。その首輪には、大魔王が作った神秘の宝石「アストラルジェム」が装着されている。
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