贖罪
贖罪(しょくざい)とは、個人が過去に犯した罪や過ちを償うために行う行為を指す。これには、直接的な補償や謝罪、社会への奉仕活動などが含まれる。贖罪は、被害者や社会との和解を目指し、個人の道徳的な成長を促す目的がある。また、宗教的な文脈では、罪の赦しを求める精神的な行為としての側面も持つ。特にキリスト教では、イエス・キリストの犠牲による人類の罪の贖いが中心的な教義とされている。
贖罪
贖罪(しょくざい)とは、自分の犯した罪や過失を償うために、善行を積んだり金品を出したりする、といった行動を指す言葉。罪滅ぼし。罪をあがなうこと。キリスト教の教義に則った用法と、そうではない俗な用法がある。
「贖」の字は音読みで「ショク」、訓読みでは「あがな-う」と読む。そもそも「贖」は「身代金を払い(罪人の)身柄を引き取る」という字義の字だったとされる。
キリスト教における「贖罪」は、「人の子」ことイエス・キリストが十字架にかけられて犠牲となり死したことにより、人々を「原罪」から開放して救った、という教義を指す。
ユダヤ教では「贖罪の日(ヨム・キプル)」と呼ばれる休日が設けられており、この期間ユダヤ教徒は飲食・入浴・労働などが禁じられる。飲食が禁じられるということは断食をしなければならないということである。
旧約聖書では、人類の罪を償う身代わりとして羊が神に捧げられる描写がある。これを「贖罪の羊」という。新約聖書では、「贖罪の羊」が(自分自身を犠牲にして人類の罪を償った)イエス・キリストを指すようになる。
日本では、キリスト教ともユダヤ教とも無関係な非宗教的な文脈において「贖罪」の語が用いられることがある。とりわけ、いわゆるひとつの「芸能人のやらかし」関連の文脈で「贖罪」という語彙が用いられることがままある。この場合の「贖罪」は「罪滅ぼし」あるいは「禊(みそぎ)」とほぼ同義といえる。
政治家が醜聞・スキャンダルで話題になってから改めて選挙に臨む状況は「みそぎ選挙」と呼ばれる場合が多い。マスコミが勝手に言ってるだけである。
贖罪という言葉は、非キリスト教的な意味においては、もっぱら「罪滅ぼしへの善行」という意味合いを込めて用いられる。逮捕されるレベルの不祥事を起こした著名人は、ボランティア活動なんかに従事して、自分の犯した罪の重さを省みる様子をテレビカメラに収録してもらい、世論が勘弁してくれるように穏やかに訴える。
昨今では介護福祉への従事が通俗的な「贖罪」の手段と目されている節がある。ふざけるなといいたい。
しょく‐ざい【殖財】
読み方:しょくざい
財貨をふやすこと。
しょく‐ざい【×贖罪】
読み方:しょくざい
[名](スル)
1 善行を積んだり金品を出したりするなどの実際の行動によって、自分の犯した罪や過失を償うこと。罪滅ぼし。「奉仕活動によって—する」
2 キリスト教用語。神の子キリストが十字架にかかって犠牲の死を遂げることによって、人類の罪を償い、救いをもたらしたという教義。キリスト教とその教義の中心。罪のあがない。
しょく‐ざい【食材】
しょくざい 【贖罪】
しょくざい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:50 UTC 版)
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