ラテン文字
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ラテン文字(ラテンもじ、羅: abecedarium Latinum、英: Latin alphabet、ラテンアルファベット)とは、ラテン語や英語などの子音か、または母音の表記に用い、アルファベットに類する文字である。元来、ラテン語の文字であり、古代ラテン人つまり、広義のローマ人が用いたことからローマ文字(ローマもじ)、ローマ字(ローマじ、伊: alfabeto Romano、英: Roman alphabet)とも呼ばれる。今日、人類社会で最も使用者人口が多い文字である。なお日本語においてローマ字といえば、転じて日本語のラテン文字による転写を指すことが一般である。
注釈
- ^ なお、他の言語に対し同様の表現が使われることはまれであり、たとえば漢字略称で「仏語」とされるフランス語の表記に用いても、フランス語で用いていることを強調しない場合は「仏字」などとは呼ばない。したがってフランス語で書かれていることがさほど重要ではない場合、ひとまとめに「英字」と称することさえ珍しくない。
- ^ なお、ギリシャ文字の文字数は22文字、現代ギリシャ語においても24文字とさらに少ない。
- ^ ルーマニアの語源は「ローマの」といった意味であり、ラテン文字を用いる。
- ^ なお、モルドバ語は1996年にモルドバ共和国の公用語ではなくなり、名称が違うだけで同じ言語ともされるルーマニア語が現在のモルドバ共和国の公用語である。
- ^ たとえば、学校教育により訓令式に慣れた日本人にとって、ヘボン式の「つ」の表記「tsu」は、見慣れないことから日本人でさえ読みづらいことがあり、あるいはMicrosoft 日本語 IMEのローマ字入力に慣れたユーザーにとって、ヘボン式のラ行に「l」を用いる表記は、事前に断りがなければ小書き仮名文字の表記として誤読される可能性がある。
- ^ 主に教育現場において、児童が混乱するなどの理由から統一が求められている[18]。なお、この記事に関して「あくまで国語教育の中で行われるローマ字教育に対する問題を、英語教育が関係するとの誤解のもと書かれている」という指摘がある[19]。
- ^ 特に紀元前338年に、第二次ラティウム戦争で共和政ローマが勝利し、それ以前のラテン人にラテン市民権を与えたことで、ローマ共和国の人々としてラテン人はローマ人と呼ばれるようになる。
- ^ なお、ルーン文字に関しては、その多くがラテン文字に由来するとされるため、異字体が別の文字として追加されただけともいえる。
出典
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- ^ 日本語での各文字の名称は『広辞苑』第五版、岩波書店、1998年に拠る。
- ^ 編、赤羽美鳥, 澤田治美 訳(フランス語)『世界の文字の歴史文化図鑑 : ビジュアル版 : ヒエログリフからマルチメディアまで』(第1刷)柊風舎、東京、2012年4月15日、284-285頁。ISBN 9784903530574。 NCID BB09123769。
欧文
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萩原尊禮「速度地震計の考案(英文)」『東京帝国大学地震研究所彙報』第12号第4冊、東京帝国大学地震研究所 編、1932年 (昭和7年)、 doi:10.11501/1141880。 「電磁地震計の倍率その他について〔英文〕」『東京大学地震研究所彙報 = Bulletin of the Earthquake Research Institute, University of Tokyo』第36巻第2号、東京大学地震研究所 編、1958年7月、 ISSN 0040-8972。 Tsuboi, Chūji; Wadati, Kiyoo; Hagiwara, Takahiro; Tōkyō Daigaku Jishin Kenkyūjo (1962) (英語). Prediction of earthquakes: progress to date and plans for further development. Tokyo: Earthquake Research Institute, University of Tokyo. OCLC 006432256 「松代地震における土地傾斜の観測-1-〔英文〕 (松代地震群の研究)」『東京大学地震研究所彙報』第44巻第1号、1966年7月、2021年9月10日閲覧。 「松代群発地震の経過概要〔英文〕」『東京大学地震研究所彙報』第46巻第3号、1968年7月。
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「欧文」の例文・使い方・用例・文例
- 西欧文化
- 西欧文明の起源.
- 昔の(アメリカの)西部は, 西欧文明とインディアンの生活様式という, 2 つの異文化間の一大戦場であった.
- キリスト教は西欧文明に長い影を落とした.
- これこそ彼の近代西欧文明への心酔ぶりを示す好個(こうこ)の一例というべきか.
- (新聞の)欧文係
- 欧文の大文字
- 欧文において,固有名詞や文章の頭の大文字
- 欧文で,文の初めの語や固有名詞の最初の文字に使う大文字
- 欧文の文字
- 欧文における,終止符という符号
- 欧文の文章
- 欧文活字において,共通の特性をもった書体群
- センチュリーという欧文活字
- 欧文で,大文字
- コロンという欧文の句読点
- コンマという欧文の句読点
- イタリックという,欧文活字の字体
- 印刷で,欧文活字の細字書体
- 小文字という,欧文の字の種類
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