シンハラ文字とは? わかりやすく解説

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シンハラ文字 Sinhalese character

 シンハラ語北インドに多い印欧語族インド系セイロン島言語島をなしているが、文字南インドのドラビタ諸文字に近い。

現用スリランカ UNICODE: 載っていませんが、将来掲載承認されています。

シンハラ文字一覧表

シンハラ文字

使用例:スリランカのシンハラ語新聞「Janadina」

シンハラ文字

シンハラ文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/09 05:33 UTC 版)

シンハラ文字
類型: アブギダ
言語: シンハラ語
時期: 紀元前200から100年頃 - 現在
親の文字体系:
Unicode範囲: U+0D80-U+0DFF
ISO 15924 コード: Sinh
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
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シンハラ文字(しんはらもじ、シンハラ語: සිංහල හෝඩි, siṁhala hōdi、: Sinhala script)は、主にシンハラ語を表記するために使われる文字

概要

古代インドブラーフミー文字から派生した文字で、インドの南方に位置するスリランカで用いられる。ほとんどの文字が渦巻状になっている。

現代において用いられる混成シンハラ文字では、基本的な文字は54種類存在しており、そのうち母音は二重母音も含めて18個あり、子音は36個ある。口語であるスッダ・シンハラSuddha Sinhala、白シンハラ、純粋シンハラ)を書き表すだけなら母音字12、子音字24で十分であるが、サンスクリットパーリ語からの外来語を記述するための文字が多く存在している。

文字

シンハラ文字の一覧を以下に示す。スッダ・シンハラで使用されない文字は濃い背景色で記述している。

母音

母音字
(子音なし)
母音記号
(子音あり)
転写
(IAST)
母音字
(子音なし)
母音記号
(子音あり)
転写
(IAST)
a ā
æ ǣ
i ī
u ū
e ē
ai
o ō
au

子音

ローマ字転写IASTによる。

破裂音 鼻音 前鼻音化
閉鎖音
接近音 側面音 摩擦音
無声音 有声音
無気音 有気音 無気音 有気音
声門音 h
軟口蓋音 k kh g gh n̆g
硬口蓋音 c ch j jh ñ n̆j y ś
そり舌音 ṭh ḍh n̆ḍ r
歯音 t th d dh n n̆d l s
両唇音 p ph b bh m m̆b
唇歯音 v

結合文字

シンハラ文字はアブギダであり、子音字に母音がつく場合子音字に母音記号を書き足す形になる。子音字のみだと子音+[a]の音を表す。ただし一部の子音字については、特殊な変形をするものも存在する。

kの字体の変化。1段目が+[a]の基本形、2段目が+[i]の変形、3段目が母音を発音しない場合の変形となる。
+[u],[ū]の場合の字体の変形例。k, r, ḷの3文字が特殊な変形をしている。

外来音の表記

元々シンハラ語に存在しない外来音、例えば子音が z や f となる音を表現する場合は、近い音の文字に zස や fප のようにラテン文字を併記する形で表現する(この例では結合文字との組み合わせのため、それぞれ zafa となる。なお、f については近代になり作成された ෆ の子音も用いられる)。

コンピュータ

Unicode

Unicodeでは下記の領域に以下の文字が定義されている。

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
D80
D90
DA0
DB0
DC0  ්
DD0  ි  ී  ු  ූ
DE0
DF0

キーボード

Windowsのシンハラ語キーボードの配列は以下の通り。

赤字部分は「右Alt」を用いて入力。

関連項目

外部リンク


シンハラ文字

出典:『Wiktionary』 (2020/06/08 13:46 UTC 版)

名詞

シンハラ文字(-もじ)

  1. シンハラ語表記する際に使用する文字一種であり、ブラーフミー文字起源とするもの。



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