真人類帝国とは? わかりやすく解説

真人類帝国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 13:39 UTC 版)

トリニティ・ブラッド」の記事における「真人類帝国」の解説

セス・ナイトロード 声 - 松岡由貴 / 能登麻美子 ナイトロード3兄妹末子で、アベルの妹。癖のある黒髪に、翡翠色の瞳をした自称通りすがり美少女”。“クルースニク03”を宿している。 一人称は僕。ボーイッシュさばさばとした親しみやすい性格一方で、非常に純粋かつ極端なまでの理想主義者かつ強かな切れ者過去経験からか短生種(旧人類)には完全に失望している。 真人類帝国皇帝アウグスタ・ヴラディカの真の姿アベル達が帝国赴いたときに起こった反乱事件ときには、自ら事件解決一役買っていた。 クルースニク起動させるアベル同様、凄まじい戦闘力発揮する二本巨大な音叉武器とし、この音叉から放つ焦点式の高エネルギー超音波音の炎」で狙った部位だけを骨まで焼き尽くすことができる。アニメではアベル殺そうとし、スレイマンラドゥの心を利用し踏み躙ったディートリッヒが“糸”で操っているラドゥ遺体容赦なく攻撃し復讐宣告した900年前にアベル別れた後、残った同胞達を率いて東邦帝国建国し、長生種達の楽土とした。以後800年もの長き渡って、己より遥かに寿命が短い同胞臣民達の生死見守り続けるという想像を絶する孤独をも味わってきた。 植民においては国連航空宇宙軍少佐、レッドマーズ計画管理部技術開発統括責任者として任務に従っていた。アベル共々嘗て植民団の同胞(第一世代長生種)を率いて数百単位地球残留者(短生種)を虐殺した世界の敵”。現在は長兄カインと袂を分かち危険人物として行方追っているものの彼を内心では恐れている。 『夜の女皇』で900年ぶりに教皇庁使者として来訪したアベル再会。“帝国”への居住薦める等、次兄に対して変わらぬ愛情抱いている事を覗かせた未完終わった原作では“帝国”内に潜入した長兄カイン制止加わったアベル再会し方舟再起動巡り壮絶な戦闘になり、命を落とす予定だった。 アニメでは原作よりもやや幼い外見になっている。髪と瞳の色同じだが、漫画版跳ねまくったではなくストレートショートボブに。 名前はアダムとイヴ三男セス由来している。漫画版での特徴 白いリス飼っており、「アベル」と名前をつけて可愛がっている。しかし、ディートリッヒお仕置きをすべくクルースニク03起動させたため、りすのアベルには嫌われてしまった。 アスタローシェ・アスラン 声 - 根谷美智子 / 浅川悠 真人類帝国直轄監察官オデッサ子爵キエフ侯爵。額にかかる一房は赤く染めている他、象牙色脱色した長髪琥珀色の瞳を持つ長身美女短気直情型の性格アベルを「我が相棒(トヴァラシュ)よ」と呼び信頼している。またアベルからは「アスト」という通称呼ばれている。 大量殺人犯の帝国貴族エンドレ追って外(アウター=人類圏)に赴き、補佐としてAx派遣したアベル出会う犯人親友の仇であったため暴走し大きな被害を出すもアベル協力によって逮捕成功その後短命種アウター理解を示す様になり彼等への研究没頭するあまり“短生種好き”とまでいわれるようになったその後使者として帝国赴いて強硬派陰謀巻き込まれアベル達を助けて獅子奮迅の活躍をした。 直情径行性格ですぐに癇癪爆発させるが、基本的に善人思いやりもある。非常に有能な女性武器高温高密度のプラズマ発生させるプラズマジェット生成システムによって、発生させる炎があらゆる物質切断するゲイ・ボルグ”。究極白兵戦兵器としてキエフ侯爵家に伝わる“遺産”。 キエフ侯爵家は、現在のウクライナ共和国首都所領とする帝国でも名門の家柄先代キエフ侯爵は彼女の母親で、作中では既に他界している。 アニメ終盤ではイオンとともに教皇庁との和平使者としてローマ赴く未完原作において、皇帝暗殺未遂事件の解決後は枢密副司昇進している。漫画版での特徴 屋敷の庭にトラ放し飼いにしていたりするなど、全体的にかなり豪快になっている。また、ディートリッヒ操られラドゥとの戦いで髪が燃えて短くなった。 イオン・フォルトゥナ 声 - 皆川純子 真人類帝国帝剣護持官、モルドヴァ公子メンフィス伯爵皇帝ヴラディカの勅使としてカテリーナ接触を図るが、副使として同行していた相棒ラドゥの裏切りに遭う当初人間テラン)を野蛮人蔑んでいたが、アベルエステル助けられたことで考え改める。また、エステルに対して好意を抱くようになる外見年齢134歳程で、中性的風貌美少年赤銅色の瞳に金髪小柄な体型また、実年齢吸血鬼としては若い部類に入ると見られ、またラドゥにも子供扱いされるなど精神的な未熟さもある。両親早く亡くして以後祖母甘やかされてきた影響からか子供じみた性格打たれ弱い一面もある。 帝国密使アベルエステル伴って帰還するが、祖母尊属殺人皇帝暗殺企てる反逆者濡れ衣を着せられる。一時絶望するが、エステルアスト支え受けて強硬派陰謀打ち砕く未発表終わった「R.O.MVII 極光の牙」において再び人類圏に赴き、以降エステルに変わるアベル相棒として企画されていた。その名残アニメ版最終回では外交任務中に出奔しカイン決着をつけるためAx離脱したアベルとともに旅立つ漫画版での特徴 女性陣全体的にパワフルであるため、作画者らから半ばヒロイン扱いされている。また、幼少期ラドゥとの思い出をたびたび回想したり、彼がディートリッヒ操られていることに気がつくなどラドゥとの友情強調されている。 ラドゥ・バルフォン 声 - 小西克幸 真人類帝国直轄監察官ルクソール男爵実家モルドヴァ公爵家の遠縁で、イオン幼馴染にして親友だったが、教皇庁との和平反対する強硬派一員苦渋の末にイオン謀殺ようとする青みかかった黒髪の美形で、なかなかの長身発火能力有する危険な吸血鬼火炎魔人”。 “薔薇十字騎士団”の構成員でもあり、“炎の剣フランベルク)”と呼ばれていた。カルタゴ死亡する遺体回収されディートリッヒが“帝国”内で暗躍するための文字通り傀儡として利用された。そのため、死して安息と自由が無いが、その鎖を一時的に断ち切り親友イオン救おうとして自分自身意識表出させた。皇帝=セス自身により遺体塩の柱変えられ漸く自由になったと思われるイオンとは吸血鬼としての覚醒時期異なるので外見年齢に差があるが、彼とは同年代。なお原作ではイオンよりも外の言葉(おそらくローマ公用語)を使い慣れているため、“騎士団”と接触した経緯含めてアスト同様に過去国外で任務従事していたと推察される。漫画版での特徴 巻末おまけ漫画ではアシスタントツッコミ担当)の代理として登場。 ミルカ・フォルトゥナ 声 - 天野由梨 帝国宰相にあたる真人類帝国首席枢密司を務めイオン祖母モルドヴァ公爵皇帝の側近かつ親友であり、彼女の素顔を知る数少ない一人。そのため“スレイマンの乱”の際自身暗殺されたように装い事件解決のためお忍びビザンチウムの街に出ていた皇帝セス)の影武者務めていた(アニメ版では「皇帝としての登場の回もEDクレジットでは「ミルカ・フォルトゥナ」となっていたので完全なネタバレだった)。 外見年齢10代半ばアニメ版では20代)程の愛らしい美少女金髪赤銅色の瞳と孫のイオンとは非常に似通った容姿姉弟様にみえる。 モルドヴァ公爵家は黒海沿岸北東モルダヴィアからベッサラビアにかけての広大な所領有する上に、一族中でも三品官以上の高位に就く名門中の名門の家柄ティグリススレイマン 声 - 竹若拓磨 真人類帝国の副宰相に当たる次席枢密司。ミルカ違い軍人や行政官として地方での任務長かった短生種にも好意的教皇庁との全面戦争危惧していたが、実は教皇庁との共存唱える皇帝不信感抱いて暗殺目論んだスレイマンの乱」の中心人物武器極小磁場対象破壊するソロモンの指輪」。名前はスレイマン1世由来するが、「ソロモン」のトルコ語読みでもある。 ハルツーム男爵バイバルス 声 - 長克巳 真人類帝国の近衛兵禁軍兵団イェニチェリ)」の隊長大柄な黒人イオンミルカ殺害国家反逆罪捕らえようとした。そのため強硬派一味とも思われたが実はセスミルカ強硬派あぶり出し計画マッチポンプ動いていた。温厚篤実人柄で、部下共々モルドヴァ公爵ミルカ頭が上がらない武器真空の刃を発生させる七支刀脊髄を砕く者(ズー・アル・フィカール)」。名前はマムルーク朝の第5代スルターンバイバルスに由来。 シェラザード・アル・ラフマン 真人類帝国ティミショアラ都護府参軍バビロン伯爵エステルからは「シェラ」の愛称呼ばれる褐色肌紫色の瞳を持つ神秘的な女性両親早く亡くし伯父スレイマン育てられた。吸血鬼長生種)のほとんど住んでないよう地方転々として育ったために人間短生種)に好意的で、特に自身仕え士民たちには家族同然愛情抱いている。 皇帝暗殺計画していたスレイマンにそれと知らず情報流してしまい、心ならずも反乱加担したことを悔いて士民数名とともに国外逃亡したイシュトバーン市警軍に捕らえられ帝国との開戦目論むイシュトバーン大司教ダヌンツィオから「聖女エステル暗殺するよう脅される。 ダヌンツィオ計画に沿いイシュトバーン解放記念式典襲撃する命令背きエステル連れて逃亡陰謀阻止人質にされた士民救出ためとも行動する中で彼女を「我が友(トヴァラシュ)」と呼ぶ間での信頼関係を築く。しかし、最終的にダヌンツィオ陰謀暴く人質はすでに殺害され自身深手負い最期エステル吸血鬼協力したことで裁かれるのを防ぐため自分殺させる。彼女の死によりよりいっそう「聖女」に祭り上げられエステルは、人類吸血鬼対立をとめる決意新たにする。 武器圧縮素子により超振動発生させ攻撃対象崩壊させる篭手「銀の腕」(アーツケラーヴ)。 エンドレ・クーザ 声 - 千葉進歩 真人類帝国貴族ザグレブ伯爵外見年齢十歳程度美少年アニメ版では20代程度青年)だが、実年齢300歳の老人の域に達している。 性格残虐かつ冷酷で、短生種生き血啜り、その死体オブジェ造る様な完全な倒錯趣味を持つ。帝国三百人以上の短生種殺害し教皇庁帝国の間に戦争起こそう企てした事から、“帝国最悪大量殺戮者”として追放されるが、それを逆恨みして、潜伏先ヴェネツィアケンプファー協力の下、教皇暗殺から最終戦争引き金引こう企みアストアベルの手によって阻止された。その後帝国への護送中にケンプファーの手処分された。 帝国追われる以前アストと彼女のかつての“相棒”レン・ヤノーシュ伯爵令嬢捕獲される寸前で、アスト人質にとって、レン殺害した。彼女の死がアストエンドレへの復讐駆り立てる。 フェロン・リン 真人類帝国貴族ダマスカス侯爵にして、皇帝諮問機関枢密第三席を占める。腰まで届く黒髪切れ長な瞳を持つアジア系美女穏健派であり、常に冷静かつ慎重な性格。“スレイマンの乱”事件解決後、次席枢密司に昇進した。 レヤード 真人類帝国のマケドニア公爵六人いる枢密司の中でも最年少で、皇帝爆殺事件後の御前会議中に枢密司間で決定したはずの方策異議唱えたスレイマン怒りを向ける。 ヴァシュマール 真人類帝国貴族ナヴァリノ侯爵枢密司の一人で、ミルカスレイマンに次ぐ高齢である。叛逆者とされていたアスト宮殿議場参入した際、真っ先に彼女を糾弾したナヴァリノ侯爵家は現ギリシャペロポネソス半島南西部ナヴァリノ湾とその島々所領としており、武に秀でた家柄優れた海将輩出している。 ナズィム 真人類帝国貴族ガザ伯爵枢密司の一人である巨漢で、“愛児達の島”で発生した爆破事件の後に貴族達にへの状況説明行ったガザ伯爵家エジプト北東パレスチナ地方地中海沿岸部に位置するオアシス都市ガザ等を所領としている。 アガメムノン 真人類帝国貴族ミケーネ伯爵帝国海軍遠洋強襲艦“ネレイアデス”の艦長であり、責任感の強い高潔な人物であったが、イオンの名を語って艦を利用したディートリッヒ姦計により乗員全員と共に落命した。 ミケーネ現在のギリシャペロポネソス半島にある都市古代ミケーネ文明発祥の地

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真人類帝国(ツァラ・メトセルート)

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トリニティ・ブラッド」の記事における「真人類帝国(ツァラ・メトセルート)」の解説

アウグスタ・ヴラディカと呼ばれる指導者に率いられ吸血鬼長生種)によって東欧中東建国され本作唯一の非人国家作中地図では国土現在のトルコ中心にギリシャブルガリアルーマニアモルドバウクライナキプロスシリアレバノンイスラエル相当するが、アジアアフリカ部分に関してはもっと広範囲である模様作中ではエジプトメソポタミア帝国領とされているほか、貴族爵号には現在のイランスーダン地名見られる。ただし、後者に関してザグレブマケドニアなど人類圏の地名含まれているので「=帝国領」とは言い切れない)。 吸血鬼長生種)が貴族として平民である人類短命種)を支配しているが、数は全人口の一割にも満たない作中説明によれば皇帝絶対的な権威のもと二つ種族共存する社会ということになっている帝国臣民短命種皇帝従属しており、その臣下である長生種とは本質的に平等とされる)。基本的に能力主義であり、短命種も本人の能力努力しだいで「士民」として取り立てているためその点では封建的価値観金権体質はびこる人類圏よりも近代的といえる。ただし、絶対的権威である皇帝存在抜きには成り立たないシステムであり、またあくまで長生種のほうが優れた種であるという前提にたっているため人類圏の標準的価値観からは到底受け入れられないのである教皇庁とは不倶戴天間柄であり(アニメ版では両者の関係双方とも政治外交レベル捉えているなど冷戦期米ソのような敵国」という雰囲気)、約800年前の建国以来たびたび教皇庁の「十字軍」と交戦、これを退けているが、作中年代までの100年ほどは対外的沈黙保っている。 本作中で帝政敷いている唯一の国家であり、作中での「帝国」はこれをさす。また、言語人類圏とはまった体系異なる「帝国語」が用いられている(原型ルーマニア語古文)。文化作中での位置づけオスマン帝国彷彿とさせる国家だが、社会構造政治システム征服王朝のものを下敷きにしている。 ビザンチウム 真人類帝国の首都で、現在のイスタンブール太陽光中の紫外線反射除去するドーム状のフィルター瑠璃壁」覆われ日中は常に夕焼けに近い状態であることから「黄昏の都」とも呼ばれるボスポラス海峡はさんでヨーロッパ側の金角湾南岸部イスタンブール歴史地域)が星皇宮サライ)と呼ばれる王宮宮殿のみならず御前会議場や官庁など国政主要施設も含む)、北岸部が帝国貴族(ボイエール)=長生種吸血鬼)、アジア側が短生種人間)のそれぞれ居住区となっている。 愛児たちの島 帝国貴族の廟邸(墓)が立ち並ぶビザンチウム近海の島。「帝国」には宗教や魂、死後の世界といった概念存在しないので、葬儀追悼純粋に故人偲ぶ行為となっている。

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