教理聖省異端審問局
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「トリニティ・ブラッド」の記事における「教理聖省異端審問局」の解説
フランチェスコ・ディ・メディチ 声 - 小杉十郎太 / 長克巳 枢機卿にしてフィレンツェ公爵。教皇庁教理聖省長官にして、教会軍総司令官、教皇宮殿付神学顧問と数々の要職を歴任しており、苛烈かつ強引な政策で教皇庁の実質的な指導者として君臨している。 前教皇グレゴリオ三十世と下級騎士の妻との間に生まれた庶子であり、カテリーナとアレッサンドロの異母兄に当たる。各国に対し覇権主義を振りかざしており、また真人類帝国との戦争を画策し噴進爆弾や毒ガス兵器などを開発させている。私利私欲に走る男では無いものの、偏狭なまでの理想主義者かつ徹底したマキャベリストであり、失墜しつつある教皇庁の権威に固執している。 出自の卑しさを除けば、異母弟より遥かに教皇として相応しい実績と才能を有しており、万一の事態に備えて、本人も次期教皇として立候補する為の政治工作を水面下で行っている様である。現在の腐敗した教皇庁内部にあっては、吸血鬼勢力の排斥を主張するタカ派の指導者として、若手の高位聖職者や軍部に熱狂的に支持されており、保守派の枢機卿や世俗諸侯達から危険視されている。 異母妹カテリーナとは政治的見解の相違によって不仲であり、吸血鬼と人類の平和的共存を願うエステルやアベルとも相容れない存在として見られている。 名字はメディチ家に由来している。 ブラザー・ペテロ 声:稲田徹 異端審問局局長。ローマの名門貴族オルシーニ家出身の強化歩兵で、本名はピエトロ・オルシーニ。 2メートル超の巨漢の美丈夫。猪突猛進な武人気質で真正面からの戦いを好む。高周波ホイール内蔵の鎚矛“叫喚者(スクリーマー)”と背中に油圧式稼動の四つの盾が取り付けられた鎧“聖騎士の法衣(カーヴ・オブ・ロード)”を用いた高い戦闘能力の持ち主だが、戦闘時に友軍の被害も省みないので最強最悪の“壊滅騎士(イル・ルイナンテ)”として恐れられている。(かつてのボヘミア戦役で友軍の二個中隊含む敵一個中隊までもたった一人で壊滅した事に由来)。 上司のフランチェスコに盲目的に心酔しており、忠犬のように任務をこなす真面目実直な性格。一本木で融通が利かない男だが、基本的には正義感や義侠心に溢れる善人であり、意外にお人好し。自身は指揮官向きでない事を自覚しており、頭の回転はかなり良くない。 名前は使徒の一人ペテロに由来。外見のモデルは『重戦機エルガイム』のギャブレット・ギャブレー。漫画版での特徴 タフで直情な猪武者ぶりがもはやギャグといえるほど強調され、またアベルたちに対する態度もツンデレと化している。漫画作者・九条キヨのお気に入りキャラであるため、巻末のおまけ漫画では自身の代理で登場する。 シスター・パウラ 声 - 甲斐田裕子 / 田中敦子 異端審問局副局長。ヤゲロー大公国クラクフ(現ポーランド)出身で、本名パウラ・ソコウォースキー。カテリーナとは同年齢。 実務能力に乏しいペテロに代わり異端審問局を実質的に指揮する図書館司書のような物静かな雰囲気の顔たちと扇情的な肉体を持つ美女。上司フランチェスコの信頼も厚く、彼の秘書も兼務する。また、格闘技や暗器の扱いに長けた暗殺者でもあり原作ではハヴェル、アニメではラドゥを圧倒した。 宗教を社会を円滑に動かすためのシステムと割り切り、それを脅かすものを躊躇いなく殺せる冷酷さを持つためその戦闘力とあわせて“死の淑女”と恐れられている。その一方でペテロの人望は評価しており、ある事情から異端審問局局長の座を解任される可能性が出てきたペテロから代わりに局長になる事を推薦された際は「局長のような人望がない自分では無理である」と辞退している。ペットはハムスター。 名前は使徒パウロに由来する。 ブラザー・マタイ 声 - 三木眞一郎(ドラマCD) フランチェスコ貴下の異端審問官で、パウラの腹心。動甲冑を駆る。 温厚そうな外見に反して、元傭兵で戦略家として凄まじい知略の持ち主。現在はかつての“モロッコの悪魔”の悪名を持っていたほどの傭兵時代からの残虐性に異端審問官としての狂信が加わった危険な価値観を持つ。 初登場の「ジャッジメント・デイ」より三年前に、地元豪族の独立騒動が発端となったモロッコ戦争の海峡戦役にて民間人を数千人虐殺しており、この戦争で唯一敗北を味わわせたレオンと再会、エストニアにて激戦を繰り広げた。 『聖女の烙印』の再登場では、後遺症からか足を引き摺る描写が見られた。 名前は使徒マタイに由来する。 ブラザー・フィリポ 声 - 龍田直樹(ドラマCD) 異端審問官。ワイヤーピックを得物に使用するが、全身の発電細胞から放出される三十万ボルトの高圧放電が本来の武器である。 異常に背が低く鯰ヒゲをはやした黒光りする肥満の小男で、どことなくウナギを思わせる顔と怪異な容貌の持ち主。性格は強きを助けて弱きを挫くというどんな卑怯な手段も厭わない小悪党。頭が悪いようにしか見えないが、古典文学の博士号を持っている。又、彼に限らず異端審問官は全員、何らかの博士号を取得している。 「ジューダス・プリースト」初登場。第二次ボヘミア戦役においてアルフォンソ抹殺と噴進爆弾の処理の為に潜入した際、レオンとアベルを苦しめた。レオン曰く“ダルマウナギ”。ちなみに好物はウナギパイ。 名前は使徒フィリポに由来する。 ブラザー・アンデレ 声 - 福山潤(ドラマCD) 最年少の異端審問官。 自尊心が高いが子供っぽい一面があり、結構単純で騙され易い。局長のペテロに心酔しており、ある意味似た者同士。初登場の『薔薇の玉座』では、パウラの命令でアルビオン王国背信の証拠である“隔離地区”の調査を担当し、『茨の宝冠』ではアレッサンドロに騙されてロンドン塔に幽閉されているマンチェスター伯爵ヴァージルの尋問に随行。“スウィーニー”トッドの襲撃を受けた。 名前は使徒アンデレに由来。 ブラザー・バルトロマイ(ドゥオ・イクス) 声 - かわのをとや 異端審問官。 別名を「HC-II X(ハーケー・ドゥオ・イクス)」。トレスと同じHC型試作機の機械化歩兵であり、聖天使城襲撃事件を起こした殺人人形兵団の生き残りである。聖天使城で大破した体を最新の部品を使って修復したことから性能はトレスに勝るが、復旧したばかりで戦闘経験がなくアシッジで先に復旧したトレスの5年間の戦闘記憶を強奪しようとしたが、実戦経験に勝るトレスの戦術に敗れて首を吹き飛ばされた。 「ガンメタル・ハウンド」初登場。本来はトレスを主人公にした外伝五部作ほぼ全てに登場する予定だった。 名前は使徒バルトロマイに由来する。 シスター・シモーヌ 異端審問官。針を武器として使用する。 「オーバーカウント」のみの登場で、登場時仮面をかぶっていたためどのような人物なのか不明であるが、鐘を鳴らそうとするアルフォンソを止めに入ったアベルの首に針を刺し、動けなくした。 名前は使徒シモン(ペテロの別名)に由来する。 ブラザー・ヤコブ 異端審問官。 全身を兜と甲冑で纏った巨漢でシモーヌ同様どのような人物かは不明である。上記と同様にシモーヌと共にアベルの前に立ちはだかり、サン・ピエトロ大聖堂の鐘楼でアルフォンソに対して銃を向けたアベルを抑止した。 二振りの直刀を武器として使用しており、アベルの銃弾を見切って刀で受け止める程の実力の持ち主。 登場の度にバケツ状の兜を身に付けている。 名前は使徒ヤコブに由来する。 シスター・ヨハンナ 異端審問官。本編未登場。 HC-シリーズ開発者ゼベット・ガリバルディ博士の実の娘である。 ドゥオの修復を担当し、「ガンメタル・ハウンド」でドゥオが使用した蹂躙戦仕様プログラムを新たに書き加えたのも彼女である。 名前は使徒ヨハネに由来する。
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