将棋 将棋のゲームとしての特質

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将棋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 23:26 UTC 版)

将棋のゲームとしての特質

盤面の状態の総数は1071程度と見積もられる[71]。これは、囲碁の10170程度[72]よりは小さいものの、チェッカーの1020程度[73]リバーシの1028程度[73]シャンチー(象棋)の1048程度[71]チェスの1050程度[73]と比べて大きい値である。

また、ゲーム木の複雑性は、10226と見積もられる[71]。これは、囲碁の10400程度[71]よりは小さいものの、チェッカーの1031程度、リバーシの1058程度[74]、チェスの10123程度[71]、シャンチーの10150程度[71]よりも大きい値である。

将棋棋士の羽生善治は、将棋はガラパゴス化で生まれたユニークな存在であり、比較的近いと思われるのはタイ将棋のマックルックだが、よく似ているとは言えないと述べた[75]

将棋用語に由来する慣用表現

囲碁用語と共通のものについては、囲碁が由来であるのか将棋が由来であるのかはっきりしない。辞書によっては囲碁が由来であるとされているので注意。

先手(せんて)・後手(ごて) ※囲碁用語と共通
将棋用語としての先手・後手
対局開始から先に指す方が先手。後に指す方が後手である(囲碁では「先番」「後番」もしくは「黒番」「白番」と呼ぶ)。後述の用法との混同を避けるため、誇張して対局開始時の先手、後手を言う場合先手番、後手番とも言う。また、対局途中においても、相手が対応せざるを得ない手(王手など)を仕掛けた側を先手、それに対応する側を後手ということがある(囲碁用語としての「先手」「後手」はこちらの意味)
慣用表現としての先手・後手
「先手を取る」「後手に回る」など、さまざまな表現で用いられる。「先手を取る」は相手よりも素早く対応して先制することを言い、「後手に回る」はそれとは逆に相手と比べて出遅れて受け身に回ることを言う。
手抜き(てぬき) ※囲碁用語と共通
将棋用語としての手抜き
相手の手に応対せずに別の手を指すことを言う。必ずしも悪い意味ではなく、あえて相手の手に付き合わないのが最善手であることはよくあることである。
慣用表現としての手抜き
必要な作業を怠ることを言う。やるべきことをしっかりやらなかったというネガティブな意味合いであり、「手抜き工事」などと批判的に使われる。
待った(まった) ※囲碁用語と共通
将棋用語としての待った
自分が指した手に対して相手が予想外の手で応じてきた場合に、この2つの手を取り消して局面を戻し、もう一度自分の手からやり直すこと。公式な対局ではルール上認められないが、練習や指導などの非公式な対局では相手の合意があれば認められることもある。待ったが認められない真剣勝負のことを「待ったなし」と言う。
慣用表現としての待った
相手の予想外の行動に対して、中止や取り消し、あるいは猶予を求めること(なお、将棋用語としての待ったは、相手の手だけでなく自分の手も取り消して自分の手番からやり直すことであるため、若干意味が異なる)。「待ったをかける」などの言い回しで使われる。やり直しの利かない場面であることを「待ったなし」と言う。
結局(けっきょく) ※囲碁用語と共通
将棋用語としての結局
将棋の[要出典]一局が指し終わって勝負の決着がつくことを言った。現在では、この意味では「終局」と言うのが普通であり、「結局」が将棋用語として使われることは少ない。
慣用表現としての結局
紆余曲折があったものの最終的にはどうなったかという結末のことを言う。
飛車角落ち(ひしゃかくおち)
将棋用語としての飛車角落ち
二枚落ち」の別名。棋力に差がある場合のハンデとして、一方の対局者が飛車と角を取り除いて対局する。
慣用表現としての飛車角落ち
チームスポーツで主力選手2人が欠けるなど、中心となる戦力を欠いた状態で勝負すること[76]
高飛車(たかびしゃ)
将棋用語としての高飛車
序盤の段階で飛車を自陣よりも前方の四段目や五段目に進出させて、中央部で活躍させる戦法、あるいはその飛車のこと。たとえば、横歩取り8五飛戦法が出現して間もないころは「横歩取り高飛車戦法」との別名で呼ばれることもあった。近年「浮き飛車」と呼ばれることが多くなっており、高飛車という用語の使用頻度は減っている。
慣用表現としての高飛車
人が高圧的な様子(将棋の高飛車戦法において、強力な飛車が味方の駒を下にして自由に暴れまわる様子に擬えたものと思われる)。「高飛車な態度」のように使われる。1990年代には、これを略した「タカビー」という若者言葉も生まれた。
成金(なりきん)
将棋用語としての成金
もともと金将よりも価値の低かった駒(歩兵香車桂馬銀将)が敵陣に到達したことで金将と同様の動きの成駒(歩兵であれば「と金」)になったもの。
慣用表現としての成金
もともと貧しかったのに急に金持ちになった者を指す。多くの場合相手をねたんだりさげすんだりする目的で用いられる。類義語として、もともと身分の低かった者が高い地位に登りつめるという意味の成り上がりがある。
手駒(てごま)
将棋用語としての手駒
持ち駒のこと。相手から取って自分のものとし、任意の場所に打てる状態にしている駒。
慣用表現としての手駒
自分の支配下にあって自由に利用できる人材などのリソースのことを指す。単に「駒」とも言う。「手駒にする」「駒が足りない」のような使い方をする。
捨て駒(すてごま)
将棋用語としての捨て駒
相手の駒を移動させる狙いなどの大局的な見地から、意図的に自分の駒を相手に取らせること。また、その取らせる駒のこと。
慣用表現としての捨て駒
人の団体において、その団体の何らかの目的を達成するために、意図的に一部のメンバーを犠牲にすること。また、その犠牲になるメンバー。囲碁の捨て石と同義語。
王手(おうて)
将棋用語としての王手
相手が応じなければ次の一手で相手の玉将を取れる状態であること、あるいはその状態にする指し手を言う。王手をかけられた側は、(投了する場合を除いて)その王手を解消するような手を指さなければならない。相手に王手をかけられた際に、その王手を解消しつつ相手に王手をかけ返すことを「逆王手」と言う。
慣用表現としての王手
あと一歩で求めていた結果が得られる状態であること、あるいはその状態にする行為を言う。たとえば、スポーツの大会であと1勝で優勝が決まるという場面では「優勝に王手」と表現される。また、相手に王手をかけられた際に、こちらも同様に王手をかけること(たとえば、日本シリーズなど先に4勝したほうが優勝という1対1のスポーツの勝負で、2勝3敗と後がない状態からこちらが1勝して3勝3敗に追いついた場合)を「逆王手」ということもある(ただし、相手にかけられた王手を解消したわけではないため、将棋における「逆王手」とは多少意味が異なる)。
詰み(つみ)
将棋用語としての詰み
どのような手を指しても次に玉将を取られてしまう状態。この状態になったら投了しなければならない。
慣用表現としての詰み
どのような行動を取っても不利益な結果を避けられない状態。まだ正式には確定していないものの事実上敗北が決まってしまった場面や進退窮まった場面などで、状況を悲観して「詰みだ」「詰んだ」「詰んでいる」などと使う。
将棋倒し(しょうぎだおし)
将棋用語としての将棋倒し
将棋駒を利用した古典的遊びのひとつで、駒を立てて並べてから端の駒を倒すことで、連鎖的にすべての駒を倒すというもの。
慣用表現としての将棋倒し
将棋駒に限らず、複数の何かが連鎖的に倒れることを言う(類義語として「ドミノ倒し」)。特に、人混みの中で何らかのきっかけによって人々が連鎖的に倒れる事故は、典型的な将棋倒しである。しかし、2001年に発生した明石花火大会歩道橋事故の際には、将棋のイメージ悪化を危惧した日本将棋連盟の依頼により、報道関係各社はこの言葉の使用を自主規制した。近年では相当する表現として群衆雪崩の用語を充てる事例がみられる。

脚注

注釈

  1. ^ 明治の頃までの呼び方だが、「王」では王将(玉将)と紛らわしいため、略称としては専ら「龍(竜)」が用いられるようになった。
  2. ^ 「歩成り」との区別から「ならず」と呼ばれることがほとんどである。
  3. ^ 将棋の通常の対局ではまず発生しないが、自玉に王手が掛かっていないのに合法な指し手が存在しない(チェスでいうステイルメイト)局面については、合法手がないため負けが確定している。但しその場合は詰みにはならないため、実際に負けとなるのは投了するか、持ち時間が切れるか、非合法手を打つ反則行為を行ったときである。コンピュータ将棋などでは、ステイルメイトは詰みと同様とすることが多い。
  4. ^ 左記以外に判明している「二歩」として、第81期順位戦(2022年度)B級2組8回戦の中村修九段 - 村山慈明七段戦で二歩による中村九段の反則負けの事例がある。
  5. ^ 角や馬・桂馬などが可動位置以外に移動する(筋違い)、飛・角・香車などが他の駒を飛び越える、成れない状況で駒を成る、持ち駒を成駒で打つ、など。
  6. ^ a b 「ルール違反の指し手」の直近の例は2018年10月18日の第77期順位戦B級1組▲橋本崇載八段-菅井竜也七段戦における菅井七段の反則負けで、同様の反則は記録上25回目。[19]
  7. ^ 王手放置の例として明らかにされているのが、
    • 橋本崇載五段-増田裕司五段の対局(2006年2月22日、第56回NHK杯予選、段位は当時)で、橋本の王手に対して増田が王手を受けずに王手をかけ直し、王手放置による増田の反則となった[17]
    • 竹部さゆり早水千紗戦(2012年9月14日、女流名人位戦)、早水の反則負け(参照)
  8. ^ a b 後手による「初手指し」の直近の例は2022年12月22日の第81期順位戦B級1組▲近藤誠也七段-△千田翔太七段戦で、後手の千田七段が「初手△8四歩」と指して反則負けとなっている。後手による「初手指し」は記録上7度目の反則[23]。ひとつ前の事例は、2011年1月の第61期王将戦植山悦行七段-△金沢孝史五段戦で、後手の金沢五段が「初手△3四歩」と指して反則負けとなっている(参照)。順位戦での同様の反則はほかに、2007年7月17日の第66期順位戦C級2組▲東和男七段-△有吉道夫九段戦で、後手の有吉九段が「初手△3四歩」と指して反則負けとなっている(参照)。女流棋戦での例では、2007年4月24日に行われた第15期倉敷藤花戦2回戦▲甲斐智美女流二段-△関根紀代子女流四段で、後手の関根が誤って初手を指して反則負けとなっている[24]
  9. ^ 棋士女流棋士奨励会員
  10. ^ 公式戦「JT杯日本シリーズ」に合わせて行なわれる「テーブルマークこども大会」決勝戦でも同様の反則が生じた事例がある。和装の対局者の袖が盤上の香車を駒台に動かしてしまい、その香車を盤上に打ち反則負けとなった[21]
  11. ^ 対局者の「着手が30秒を超えており、考慮時間が消費されるべきである」との抗議で考慮時間が1回分消費されたが、対局時には反則であるという指摘はされなかった。テレビ放送後の視聴者からの抗議を受けて理事会で協議を行い、反則であるとされ次年度の銀河戦への出場停止などの処分が決定した(参考:加藤一二三九段、第14期銀河戦出場停止に(日本将棋連盟からのお知らせ))。
  12. ^ 日本将棋連盟でも、よくあるご質問にて、同じ指摘を行っている。なお、将棋とは異なり、チェスでは王手(チェック)をかける場合、強制ではないが慣習的に「チェック」と口頭で告げるべきとされている(王手#チェスの王手(チェック)参照)。
  13. ^ NHKEテレ将棋フォーカス』2017年10月22日・放送分でも解説されている。
  14. ^ 具体的には、即詰み、必至、一手一手の寄りの読み切りなど。この表現はソフトによってまちまちであり、表には表現例を示す。ソフトによっては例えば最も下の例ように即詰みと必至(あるいは一手一手の寄りなどの読み切り)を区別している例もある。
  15. ^ 画面上絶対値「∞」と表示することもある。
  16. ^ この表示はあくまで「双方が最善を尽くした場合XX手で詰みに至る」というだけのことであり、必ずしも即詰みや必至を表しているとは限らない。この場合内部的には「99999」等の表現できる最大値から完全に詰むまでの手数を引いた値となるほか、またその値が直接表示されることもある。
  17. ^ なお、コンピュータのつけた評価値は、内部の計算に用いるために大きな値(飛車1枚で1000点前後になるなど)となっているため、1%程度に縮小して棋士のつけた評価値とスケールを合わせている。
  18. ^ 同じソフト・棋士でも、徐々に改良を重ねているため、本やバージョンによって数値は異なる。例えば、谷川浩司は過去の著書(谷川浩司 『将棋に勝つ考え方』 池田書店、1982年)では、歩兵=1点、香車=5点、桂馬=6点、銀将=8点、金将=9点、角行=13点、飛車=15点、と金=12点、成香=10点、成桂=10点、成銀=9点、龍馬=15点、龍王=17点としていたことがある。
  19. ^ 玉将(王将)については他のいかなる駒よりも常に価値が高いので、点数は「付けられない」あるいは「∞点」と表現される。ただ、コンピュータ将棋などでは便宜的に全40枚のうち玉将2枚を除いた38枚(金将以外全て成っている状態)の点数の総計より、十分大きい有限の点数が設定されることがある。
  20. ^ 「平安将棋」の呼び名は、関西将棋会館にあった将棋博物館でも採用している(将棋史年表。このページでは木村義徳の説に従っている)。
  21. ^ なお、近年の研究によると、将棋所や碁所という役職は幕府公認のものではなく自称である。

出典

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