醉象とは? わかりやすく解説

酔象

読み方:すいぞう
別表記:醉象

中将棋などの将棋用いられることのある、駒の一種真後ろ以外の全ての方向に1マス進むことができ、成ると王将と同じ動きをする「太子」になる。また、太子」が自駒として盤上存在する場合王将取られても勝負負けないという効果を持つ。2013年に、興福寺旧境内木製の酔象の駒が発見されたことから、平安時代日本ではこの駒が既に用いられていたと考えられている。

すい‐ぞう〔‐ザウ〕【酔象】

読み方:すいぞう

酒に酔った象。転じて凶暴なもの。

中将棋などで用いられる駒の一。成ると「太子(たいし)」と称して王将同格になる。


醉象

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 14:27 UTC 版)

醉象(すいぞう)は、将棋の一つ。本将棋にはなく、小将棋中将棋大将棋天竺大将棋摩訶大大将棋泰将棋大局将棋に存在する。酔は新字体。醉象とは「発情して凶暴になった雄の象」もしくは「酒に酔って暴れる象」という意味で、仏教では凶悪な心のたとえに用いられる語であるが、なぜ将棋の駒の名前になったかは不明である。


  1. ^ 『木簡研究』16号(1994年)、26ページ「奈良・興福寺旧境内」(清水康二・小栗明彦・和田萃)
  2. ^ 『遊戯史研究』6号(1994年)、12ページ「将棋伝来についての一試論」(清水康二)。
  3. ^ 木村義徳『持駒使用の謎』(日本将棋連盟、2001年、ISBN 4-8197-0067-7)216ページ。
  4. ^ 増川宏一『将棋の駒はなぜ40枚か』集英社新書、2000年、69-74頁。ISBN 4087200191 
  5. ^ 大内延介 著、団鬼六 編『将棋の来た道 日本篇(妙)』作品社〈日本の名随筆 8 将棋〉、1991年、151-153頁。ISBN 4-87893-828-5 
  6. ^ 象棋六種之図式』の泰将棋の解説では、縦、横、斜め前に1マス動ける(金将と同じ動き)となっている。
  7. ^ 象戯図式』『諸象戯図式』には「王子」という駒の記述はない。摩訶大大将棋の醉象の記述は、中将棋などと同じという理由で省略されている。『象棋六種之図式』では、摩訶大大将棋の項に醉象の成駒として「王子」が明記され、「即是太子」と注釈されている。


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