酔象
醉象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 14:27 UTC 版)
醉象(すいぞう)は、将棋の駒の一つ。本将棋にはなく、小将棋・中将棋・大将棋・天竺大将棋・摩訶大大将棋・泰将棋・大局将棋に存在する。酔は新字体。醉象とは「発情して凶暴になった雄の象」もしくは「酒に酔って暴れる象」という意味で、仏教では凶悪な心のたとえに用いられる語であるが、なぜ将棋の駒の名前になったかは不明である。
- ^ 『木簡研究』16号(1994年)、26ページ「奈良・興福寺旧境内」(清水康二・小栗明彦・和田萃)
- ^ 『遊戯史研究』6号(1994年)、12ページ「将棋伝来についての一試論」(清水康二)。
- ^ 木村義徳『持駒使用の謎』(日本将棋連盟、2001年、ISBN 4-8197-0067-7)216ページ。
- ^ 増川宏一『将棋の駒はなぜ40枚か』集英社新書、2000年、69-74頁。ISBN 4087200191。
- ^ 大内延介 著、団鬼六 編『将棋の来た道 日本篇(妙)』作品社〈日本の名随筆 8 将棋〉、1991年、151-153頁。ISBN 4-87893-828-5。
- ^ 『象棋六種之図式』の泰将棋の解説では、縦、横、斜め前に1マス動ける(金将と同じ動き)となっている。
- ^ 『象戯図式』『諸象戯図式』には「王子」という駒の記述はない。摩訶大大将棋の醉象の記述は、中将棋などと同じという理由で省略されている。『象棋六種之図式』では、摩訶大大将棋の項に醉象の成駒として「王子」が明記され、「即是太子」と注釈されている。
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