日本の一級河川一覧とは? わかりやすく解説

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日本の一級河川一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 08:43 UTC 版)

日本の一級河川の一覧(にほんのいっきゅうかせんのいちらん)は、日本における主要な一級河川を記載した一覧である。

概要

日本の一級水系は全109水系が指定されている。これらの水系に属する河川は原則として一級河川であり、2022年(令和4年)4月現在、日本の一級河川数は14,079本[1]である。(あくまで原則であるため、一級水系の支流分流全てが一級河川とは限らず、一部の河川や区間は普通河川準用河川に指定されている場合もあるため注意されたい[注釈 1]。)

本項では一級河川のうち、一級水系の本川に加え、特に重要度や知名度が高い主要河川及び付随する湖沼を掲載している。掲載基準は脚注を参照[注釈 2]

運河放水路などの人工河川についても、上記のうち一級河川と確認できたものは掲載している(例:貞山運河[4]武蔵水路[5]道頓堀川[6]など)。

湖沼については、上記のうち、天然の湖沼もしくは旧河川に由来する湖沼で、かつ現存するものを掲載対象とする。ダム湖、人造の溜池、現存しない湖沼などは非掲載とする。

  • 掲載する例:琵琶湖(淀川水系、構造湖)、網走湖(網走川水系、海跡湖)、桧原湖(阿賀野川水系、堰止湖)、榛名湖(利根川水系、火口原湖)など。
  • 非掲載の例:朱鞠内湖(石狩川水系、ダム湖)、狭山池(大和川水系、人造ため池)、巨椋池(淀川水系、非現存)など。

()には特殊な読み、〔〕に別名など、- に続けて特記事項を記載。†は特例記載[注釈 2]

地方区分は国土交通省による一級水系の地方区分[1]に準拠し、各支流は下流から上流の順に記載している。琵琶湖に注ぐ河川は西岸の下流から上流へ、ついで東岸の下流から上流へ記載した。運河や放水路などで複数の河川に接続する場合はいずれか一方に記載し、適宜特記事項として加えた。

北海道

北海道開発局管轄の一級水系に属する一級河川。

  • 湧別川
    • 武利川むりがわ、むりいがわ

東北地方

東北地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。

  • 赤川
    • 大山川 (山形県)〔八沢川〕
    • 梵字川
      • 八久和川
    • 大鳥川〔東大鳥川〕 - 赤川の上流部

関東地方

関東地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。

  • 久慈川
    • 里川 (茨城県)
    • 山田川 (常陸太田市)

北陸地方

北陸地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。

  • 庄川
    • 利賀川とががわ
    • 大白川
    • 六厩川むまやがわ
    • 尾上郷川
  • 手取川 - 上流部の別称に牛首川
    • 大日川 (石川県)

中部地方

中部地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。

近畿地方

近畿地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。

  • 北川 - 上流部の別称に天増川あますがわ
  • 紀の川〔紀ノ川、吉野川〕
    • 貴志川
    • 丹生川 (奈良県中部)〔大和丹生川〕
    • 高見川
  • 熊野川〔新宮川、十津川、天ノ川〕 - 上流部の別称に川迫川こおせがわ
    • 相野谷川 (三重県)おのたにがわ
    • 赤木川
    • 北山川
      • 大又川
    • 大塔川

中国地方

中国地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。

  • 斐伊川
    • 境水道 - 斐伊川の最下流部
    • 中海 - 斐伊川本川の一部
    • 大橋川 - 斐伊川本川の一部
    • 宍道湖 - 斐伊川本川の一部
      • 佐陀川 (島根県) - 日本海へ放流する人工河川
    • 神戸川 (島根県) - 斐伊川放水路で接続。本流は日本海(大社湾)へ放流。上流部の別称に赤名川。
      • 頓原川
    • 赤川 (雲南市)
    • 三刀屋川
    • 阿井川

四国地方

四国地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。

  • 物部川
    • 上韮生川かみにろうがわ
  • 仁淀川〔面河川〕
    • 黒川 (愛媛県)
    • 久万川 (仁淀川水系)
  • 四万十川〔渡川、松葉川〕
    • 中筋川 - 中筋川ダムも参照
    • 後川 (四万十市)
    • 黒尊川
    • 広見川〔吉野川〕
    • 檮原川〔梼原川〕ゆすはらがわ
    • 仁井田川 (四万十町)

九州地方

九州地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。

  • 六角川 - 上流部の別称に潮見川または汐見川
  • 大淀川
    • 本庄川〔綾川、綾南川〕
    • 岩瀬川 (南九州)〔浜瀬川、浜の瀬川〕
    • 庄内川 (南九州) - 上流部の別称に千足川せたらしがわ

脚注

注釈

  1. ^ 例えば、堀川 (京都府)は一級水系淀川水系に属するが、準用河川の指定を受けており一級河川としては扱われない[2]。ほかにも、高瀬川 (京都府)のうち下流部の東高瀬川は一級水系として扱われるが、鴨川によって分断された上流部の高瀬川は普通河川として扱われる[3]等の事例がある。
  2. ^ a b 掲載基準は、一級水系の本川全てのほか、一級河川に指定されている河川及び湖沼のうち、『全世界の河川事典』(2013)、『日本地名大百科』(1996)、『日本地図地名事典』(1991)のいずれか2つ以上に単独立項されている、もしくはいずれか1つに単独立項され、かつ『日本地図帖』(1983)自然地名索引の「河川」部に掲載されているものとした。ただし支川記載の階層上必要な河川は基準未満でも一級河川に限り†を付して記載している。

出典

  1. ^ a b 一級河川の河川延長等調 * 水系別・指定年度別・地方整備局等別延長等調(令和4年4月30日現在) - 国土交通省。
  2. ^ 京都市内を流れる河川の一覧 - 京都まるみえ、2022年7月19日閲覧。
  3. ^ 山本善積 「高瀬川をめぐる都市計画論争の検討」、『都市計画論文集』1982年17巻 p.421-426。
  4. ^ 仙台土木事務所 管理河川一覧 - 宮城県、2019年7月31日。
  5. ^ 河川法第4条第1項の一級河川の指定等について - 国土交通省水管理・国土保全局水政課、2016年7月1日。
  6. ^ 道頓堀川について - 大阪市、2022年11月18日。

参考文献

  • 高橋裕ほか編『全世界の河川事典』 丸善出版、2013年、1-578頁「日本の河川・湖沼」。
  • 浮田典良中村和郎高橋伸夫監修『日本地名大百科 ランドジャポニカ』 小学館、1996年。
  • 三省堂編修所編『日本地図地名事典』 三省堂、1991年。
  • 浅香幸雄監修、国際地学協会出版部編『日本地図帖 JAPAN ATLAS』 国際地学協会、1983年、自然地名索引部37-42頁「河川」。

関連項目

外部リンク




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