おおの‐がわ〔おほのがは〕【大野川】
大野川
大野川は、その源を宮崎県西臼杵郡祖母山に発し、竹田盆地を貫流し、緒方川、奥岳川等を合わせて中流峡谷部を流下し、大分市戸次において大分平野に出て、さらに半田川等を合わせ、大分市大津留において乙津川を分派し、別府湾に注ぐ、幹川流路延長107km、流域面積1,465km2の一級河川です。 |
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大分県の中央部を流れる大野川 |
河川概要 |
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![]() ○拡大図 |
1.大野川の歴史 |
"高田輪中は、洪水を受け入れ川と共存する文化を創り出しました。今なお高田地区では
その姿を見ることが出来きます。溢流堤は、洪水被害を少なくしようとした先人の工夫が
生み出した治水施設でしたが、昭和10年代の治水工事によって姿を消しました。" |
大野川の歴史と先人の知恵 |
○洪水と共生するたくましさを今もとどめる 高田輪中は洪水を受け入れ、川と共存する文化を創り出しました。今なお高田地区ではその姿を見ることが出来ます。
○洪水をあふれさせることで水害の軽減を図った 江戸時代、肥後領の初代領主であった
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2.地域の中の大野川 |
"大野川の河川利用状況としては、下流部の直轄管理区間だけでも、年間利用者総数は40万人で、散策やスポーツの利用者が多くなっています。利用場所は高水敷が約半数と最も多く、乙津川の高水敷の運動公園を利用したスポーツ活動が盛んに行われています。" |
地域に根付く大野川 河川の利用状況
大野川の河川利用状況としては、下流部の直轄管理区間だけでも、年間利用者総数は40万人で、散策やスポーツの利用者が多くなっています。利用場所は
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3.大野川の自然環境 |
"上流部には、カワガラス、アマゴ、オオダイガハラサンショウウオ等が生息しています。中流部にはカワセミやオイカワ等が生息し、ツルヨシ等も繁茂しています。下流部の高水敷は、ほとんどが発達したオギの群落で占められ、オオヨシキリ等が生息しています。" |
乙津川では、水辺から高水敷にかけてヨシ、オギ等が繁茂しています。 |
4.大野川の主な災害 |
(注:この情報は2008年2月現在のものです)
大野川
大野川
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大野川
大野川
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大野川
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大野川
大野川
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大野川
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大野川
大野川
大野川
大野川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/06 06:52 UTC 版)
大野川 | |
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大分市を流れる大野川(鶴崎橋付近)
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水系 | 一級水系 大野川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 107 km |
平均流量 | 51.09 m3/s (犬飼観測所 2000年) |
流域面積 | 1,465 km2 |
水源 | 祖母山(宮崎県) |
水源の標高 | 1,757 m |
河口・合流先 | 別府湾(大分県) |
流域 | ![]() 宮崎県・熊本県・大分県 |
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大野川(おおのがわ)は、大分県南部・中部、熊本県東部、宮崎県北部を流れる大野川水系の本流で一級河川である。
地理
宮崎県高千穂町北部、大分県と宮崎県境をなす祖母・傾山の祖母山(標高1,757m)に源流を発し北流。阿蘇山(標高1,592m)を中心としたカルデラの一部も源流となる。これらが大分県竹田市、豊後大野市の中北部、臼杵市野津町を流れ、大分市で別府湾(瀬戸内海の西部)に注ぐ。
上・中流
竹田市では、阿蘇山の外輪山からの伏流水が湧き出している湧水地が多く点在する。
下流
下流では大分川とともに大分平野を形成し、流域には肥沃な農地が広がる。高田地区では、分流の乙津川との間に高田輪中と呼ばれる輪中が発達している。
語源
『豊後国風土記』によると、「大野郡」は「悉皆原野なり」、つまりほとんどが原野であったことに由来する[1]。川の名前は郡名から由来すると思われる。
歴史
古代
大野川流域には、奥嶽川の合流地点付近の岩戸遺跡を初めとする旧石器時代から弥生時代、古墳時代にかけての遺跡が多数点在しており、古くから人が居住していたことが確認されている。
中世
大野川はかつて、その下流にあたる現在の大分市戸次付近では、戸次川(へつぎがわ)と呼ばれていた。天正14年12月12日(1587年1月20日)には、この付近の河原で、島津家久が率いる島津勢と長宗我部元親・信親親子、仙石秀久、大友義統らが率いる豊臣勢の間で戸次川の戦いが起きた。
近世
江戸時代に入ると豊後国(現在の大分県)には多くの小藩が並立し、大野川は岡藩と臼杵藩の藩境となるとともに、流域に位置する諸藩と海を結ぶ重要な交易路、交通路として賑わった。この時期の大野川の主要な港としては、岡藩の犬飼港、臼杵藩の吐合港がある[2]。
流域の自治体
主要な支川
主要な派川
主要な橋梁
上流から下流の順に記す。
- 夏足大橋
- 犬飼大橋(国道57号)
- どんこ大橋(国道57号犬飼バイパス)
- 筒井大橋
- 大南大橋(大分県道622号弓立上戸次線)[3]
- 白滝橋(国道10号)
- 船本橋(船本大橋)
- 大野川新橋(松岡大橋)(国道197号大分南バイパス)
- 松岡水管橋
- 高速大野川橋梁(東九州自動車道)
- 川添橋
- 鶴崎橋(国道197号・国道217号)
- 日豊線大野川橋梁
- 大在大橋(大分県道22号大在大分港線)
- 大野川鶴崎水管橋
ダム・堰堤

上流から下流の順に記す。
大野川右岸緑地
鶴崎橋(国道197号・国道217号)のすぐ下流にある大野川右岸桜スポットは桜のトンネルの中を歩くことができるソメイヨシノ400本が植えられた桜並木道[4]。
流域の文化財・観光地

- 白水の滝 - 国の登録記念物
- 竹田湧水群 - 名水百選
- 明正井路一号幹線一号橋 - 大野川水系緒方川(門田川)に架かる石造アーチ水路橋。土木学会選奨土木遺産。
- 若宮井路笹無田石拱橋 - 大野川水系笹無田川に架かる石造アーチ水路橋。国の登録有形文化財。
- 魚住の滝 - 日本百景。
- 蝙蝠の滝 - 国の登録記念物。
- 原尻の滝 - 緒方川に架かる滝。日本の滝百選。
- 沈堕の滝 - 国の登録記念物。
- 岩戸遺跡 - 奥岳川との合流点付近にある後期旧石器時代の遺跡。国の史跡。
- 虹澗橋 - 大野川水系三重川に架かる石造アーチ橋。国の重要文化財。
- 明治橋 - 大野川水系野津川に架かる鋼橋。土木学会選奨土木遺産。
- 細長橋
- 犬江釜峡・リバーパーク犬飼
- 戸次川古戦場 - 戸次川の戦いの戦場跡。
並行する交通
鉄道
道路
脚注
- ^ “豊肥エリア|おおいた遺産|大分を彩る120の美しき遺産”. oitaisan.com. 2019年9月8日閲覧。
- ^ 大野川通船史について知りたい。 - 大分県立図書館
- ^ 大野川水系河川維持管理計画 (PDF) 九州地方整備局大分河川国道事務所、2012年4月
- ^ “大分の四季 > 春”. 大分市観光協会. 2021年4月1日閲覧。
関連項目
- 昭和28年西日本水害 - 九州北部の河川がほぼ全て氾濫。
外部リンク
- 大野川 - 国土交通省
- みんなでつくる大野川 - 国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所
- 大野川・川遊びマップ - 国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所地域連携課
- 大野川流域懇談会 we love ohnogawa
固有名詞の分類
- 大野川のページへのリンク