昭和28年西日本水害とは? わかりやすく解説

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昭和28年西日本水害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 08:25 UTC 版)

昭和28年西日本水害(しょうわ28ねんにしにほんすいがい)は1953年昭和28年)6月25日から6月29日にかけて九州地方北部(福岡県佐賀県熊本県大分県)を中心に発生した、梅雨前線を原因とする集中豪雨による水害である。


注釈

  1. ^ この総降水量は6月23日から30日までの雨量である。
  2. ^ 国土交通省九州地方整備局では水害による死者・行方不明者を999名 [1]気象庁九州管区気象台では死者・行方不明者を1,052名 [2] とするなど、諸文献により被害状況のばらつき・食い違いがみられるが、本記事では福岡警察管区本部の被害集計を採用する。
  3. ^ 「しばしば台風の来襲を受け、雨量が極めて多く、かつシラス等特殊な火山噴出物等の特殊土壌に覆われているために、災害が発生しやすく農業生産力が低い」地帯を指す。九州南部や中国地方愛媛県高知県などが指定されている。
  4. ^ このように噴火に伴う火山灰が土石流となる現象を、専門的にはラハールと呼び、フィリピンのピナトゥボ山噴火後にも見られている。
  5. ^ 現在の国土交通省。
  6. ^ 治水計画で定められた限界の河川水位。現在の氾濫危険水位を上回る水位であり、これを超えると洪水の危険が極めて高くなる。
  7. ^ 昭和の大合併で市制を施行し甘木市となり、平成の大合併朝倉市になる。
  8. ^ 現在のJR九州
  9. ^ 福岡・佐賀・大分3県における総数である。
  10. ^ 警察庁発表とは、死者・行方不明者数などで数値の食い違いが生じている。
  11. ^ 現在の日本コークス工業
  12. ^ 当時、東海学園前駅は存在しなかった。
  13. ^ 熊本市の上水道は、阿蘇からの豊富な地下水で賄われているため、他水系と異なり多目的ダムを造る必要性はない。
  14. ^ 高さ120m、総貯水容量3850万m3ロックフィルダムとして計画されたが、建設予定地点の地質が予想外に劣悪でありこれを克服できず中止された。
  15. ^ 大野川ダムは詳細不明、矢田ダムは高さ56m、総貯水容量5700万万m3重力式コンクリートダムとして計画されたが、水需要の低下などを理由に中止された。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 九州大学附属図書館『水・川・家・人の記憶 西日本大水害から50年、災害を忘れないために』 2013年10月23日閲覧
  2. ^ 『筑後川五十年史』pp.124-125
  3. ^ a b 『災害をもたらした気象事例 梅雨前線 昭和28年(1953年)6月23日〜6月30日』 2010年10月17日閲覧
  4. ^ a b c 『筑後川五十年史』p.126
  5. ^ a b 『昭和28年西日本水害調査報告書』p.97
  6. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』p.130
  7. ^ a b 『福岡県の主な土砂災害事例 事例1:昭和28年(1953年) 門司災害』 2010年10月17日閲覧
  8. ^ 『筑後川五十年史』p.18
  9. ^ a b 『河川便覧 2004』p.245
  10. ^ 国土交通省河川局『白川水系河川整備計画 治水の現状と課題』PDF 2010年8月29日閲覧
  11. ^ 『筑後川五十年史』p.4
  12. ^ a b c d e f g h i 試算は 国土交通省九州地方整備局『主な災害の概要 西日本大水害』 白川の項目より引用する。以下同じ。
  13. ^ a b c 被害額のみ『昭和28年西日本水害調査報告書』pp.18-19
  14. ^ 農林水産省『特殊土壌地帯対策』 2010年8月29日閲覧
  15. ^ a b 国土交通省九州地方整備局立野ダム工事事務所『白川の水害』 2010年8月28日閲覧
  16. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』別図44
  17. ^ 小出博 「子飼橋をめぐる悲劇と原因」『日本の水害』p50-p51 東洋経済新報社 昭和29年9月10日
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  19. ^ a b 『筑後川五十年史』p.148
  20. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』別表1
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  37. ^ a b 『昭和28年西日本水害調査報告書』p.37
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  54. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』pp.400-401
  55. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』p.394,pp.405-406
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  59. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』p.478
  60. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』pp.535-537
  61. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』p.556
  62. ^ 玉井栄(げんまつWEBタイガース歴史研究室のHP)
  63. ^ 『昭和28年西日本水害調査報告書』pp.566-562
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  66. ^ 以上は 内閣府政府広報室『西日本水害に関する世論調査』 2010年8月28日閲覧
  67. ^ a b 国土交通省河川局『白川水系河川整備計画 河川整備の実施内容』PDF 2010年8月29日閲覧
  68. ^ バイオウェザーサービス『お天気豆知識・集中豪雨』 2010年8月28日閲覧
  69. ^ 財務省財務局『国の予算と財務局予算の推移』 2010年8月28日閲覧
  70. ^ 『河川便覧 2004』p.54
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  73. ^ 『日本の多目的ダム 直轄編 1990年版』pp.408-409
  74. ^ 『日本の多目的ダム 直轄編 1990年版』pp.406-407
  75. ^ 国土交通省河川局河川計画課『新たな基準に沿った検証の対象とするダム事業を選定する考え方について』PDF (PDF) 2010年8月28日閲覧
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  77. ^ 国土交通省『平成21年7月中国・九州北部豪雨による被害状況等について(第10報)』PDF (PDF) 2010年8月28日閲覧
  78. ^ 気象庁『平成24年7月九州北部豪雨』2012年7月15日 2020年3月22日閲覧。


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昭和28年西日本水害

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朝倉市」の記事における「昭和28年西日本水害」の解説

詳細は「昭和28年西日本水害」を参照 1953年6月九州一帯襲った集中豪雨により筑後川各所氾濫。現朝倉市域では、特に大福一帯全家屋が浸水した

※この「昭和28年西日本水害」の解説は、「朝倉市」の解説の一部です。
「昭和28年西日本水害」を含む「朝倉市」の記事については、「朝倉市」の概要を参照ください。

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