てんじん‐がわ〔‐がは〕【天神川】
天神川
天神川は、その源を鳥取県東伯郡三朝町の津黒山(標高1,118m)に発し、福本川、加谷川、三徳川の小支川を合わせて北流し、倉吉市において小鴨川と合流後、北栄町・湯梨浜町において日本海に注ぐ、幹川流路延長32km、流域面積490km2の一級河川です。 |
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倉吉市中心部を流れる天神川 |
河川概要 |
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1.天神川の歴史 |
"天神川は鳥取県中部の暴れ川と呼ばれており、度々の氾濫で河道の位置を大きく変えてきました。 この河道が現在のように直接日本海へ流入するようになったのは元文年間の河口開削工事によるもので、この工事によって永年の間、住民に多大の辛苦を与え続けた天神川下流部の河道変遷に終止符が打たれました。" |
暴れ川とのたたかい |
2.地域の中の天神川 |
"自然豊かな天神川は流域住民に大きな恵みを与えてきました。 また、堤防や高水敷は地域住民の身近な空間として親しまれおり、近年では水辺の楽校等の整備が進んだこともあり、水面・水際部での環境学習や水遊び、魚釣り等の利用が増加傾向にあります。" |
流域住民の憩いの場 (利水) 天神川水系には各所に農業用水の取水設備があり、現在約5,000haの農地をかんがいしています。 中でも最も下流に位置する北条砂丘畑地かんがい用水堰は、不毛の北条砂丘をブドウやスイカ、長芋やラッキョウ等を生産する砂丘畑へと生まれ変わらせました。 天神川の水はかんがい用水の他にも、上水や発電の用水としても利用されています。 (河川空間利用) 天神川の河川空間利用については、上流から竹田橋(河口から7.4km付近)までは魚釣りなど自然的利用が主体に行われていますが、竹田橋より下流については高水敷の整備が進み、スポーツや散歩などへの利用が行われています。 利用の形態は、高水敷や堤防での自然散策やスポーツ等が主体ですが、打吹まつりや天神川凧あげ大会等のイベントも定期的に開催されています。 また、近年は水辺の楽校等の整備が進んだこともあり、水面・水際部での環境学習や水遊び、魚釣り等での利用が増加傾向にあります。 天神川の年間利用者数(推定)は約29万人であり、沿川住民のみならず地域の人々の身近な空間として親しまれています。 (観光) 天神川流域は、小鴨川上流部が大山・隠岐国立公園に指定され、三徳川流域から倉吉市打吹山にかけてが県立自然公園に指定されるなど、流域全体に自然が織りなす素晴らしい景観が広がっています。
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4.天神川の主な災害 |
主な洪水
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
天神川
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天神川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/17 15:33 UTC 版)
天神川 | |
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北栄町江北付近
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水系 | 一級水系 天神川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 32 km |
平均流量 | 19.5 m3/s (小田観測所 2000年) |
流域面積 | 490 km2 |
水源 | 津黒山(鳥取県東伯郡三朝町) |
水源の標高 | 1,118 m |
河口・合流先 | 日本海 |
流域 | ![]() |
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天神川(てんじんがわ)は、鳥取県の中部を流れる一級水系の本流。
地理
東伯郡三朝町の津黒山を源流とし、倉吉市を経て東伯郡湯梨浜町及び北栄町で日本海に注ぐ一級河川である。2006年(平成18年)4月に、河川法に新たに定められ河川整備の百年の計となる国家計画である「河川整備基本方針」が策定された。国土交通省等により天神川流域の改修が続けられている。
中流には倉吉盆地があり、下流には北条平野・羽合平野がある。これらをまとめて倉吉平野とも呼ぶ。海岸線には北条砂丘がある。これらはいずれも天神川による沖積作用によって形成された平野・砂丘である。
語源
かつては「竹田川」と呼ばれた。橋津川へ流れていた下流は、元文年間に北栄町(旧北条町)江北にある天神山(北野天満宮が鎮座する)から東方に続く岩盤の掘削工事によって、橋津で直接日本海へ流れるようになった[1][2]から、天神山にちなんで「天神川」と呼ばれるようになった[3]。
主な支流
主な橋
下西谷橋 - 県道116号線
- 森脇橋
- 新穴鴨橋 - 国道179号線
- 大渡橋
- 安水橋
- 曹源寺橋
- 久原橋
- 大鳥橋
- 恩地橋
- 赤松橋
- 湯谷橋
- 河戸橋 - 県道205号線
- 大原橋
- 竹田橋 - 県道21号線
- 倉吉大橋 - 国道179号線
- 天神川橋梁 (山陰本線)
- 小田橋 - 県道210号線
- 新田橋 - 県道249号線
- 大塚橋
- 天神橋 - 県道320号線
- 新天神橋 - 国道9号線
かつて存在した橋
- 竹田鉄橋(鉄道橋)(北緯35度26分32.6秒 東経133度50分41.8秒 / 北緯35.442389度 東経133.844944度) - 1985年に廃止された倉吉線倉吉駅と上灘駅の間にあった。鉄橋の遺物は河川改修により消滅[4]。
平行する交通
鉄道
道路
脚注
- ^ “天神川水系の流域及び河川の概要 (案)”. 国土交通省 河川局. p. 30 (平成18-03-27). 2019年9月7日閲覧。
- ^ “第61号 歴史から学ぶ明日の中部”. 広報 ふるさと広域連合. ふるさと広域連合. p. 3 (平成27-03-01). 2019年9月7日閲覧。
- ^ “日本の川 - 中国 - 天神川 - 国土交通省水管理・国土保全局”. www.mlit.go.jp. 2019年9月7日閲覧。
- ^ 宮脇俊三『鉄道廃線跡を歩くIV』JTB、1997年、142頁。ISBN 4533028578。
外部リンク
- 天神川水系防災ページ - 中国地方整備局倉吉河川国道事務所
- 天神川水系防災ページ 浸水想定区域図 - 中国地方整備局倉吉河川国道事務所
固有名詞の分類
- 天神川のページへのリンク