北条平野とは? わかりやすく解説

北条平野

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/14 22:49 UTC 版)

北条平野(ほうじょうへいや)とは


北条平野

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:44 UTC 版)

倉吉平野」の記事における「北条平野」の解説

北条平野(ほうじょうへいや)は、天神川左岸に、東西広がっている。天神川沖積作用によって形成され三角州である。羽合平野同じように、広い範囲飛鳥時代定められ条里制に基づく南北方向沿った整然とした水郷地帯広がっている。北条平野は、以前東側北条町西側大栄町とに分かれていたが、2005年両町合併して今は北栄町が北条平野のほとんどを占めている。 山陰道が北条平野を東西貫いているが、このあたりでは街道形成されず、近代入っても本格的な都市発展しなかった。北の北条砂丘南の丘陵部の裾野集落ある程度で、いまも大部分水郷地帯である。北条平野の南側には、周囲丘陵囲まれた湾状の地形いくつかある。これらの「湾」は、中世までは潟湖で、近世になって干拓が行なわれて水田となったため、飛鳥時代敷かれ条里制になっておらず、水田区画割り南北方向沿っていない。これらのうち、蜘ヶ家山東側からは山陰最大級貝塚遺跡である島遺跡が見つかっていて、数千年にわたり、ここが湖だったことを示している。また、蜘ヶ家山西側干拓地灘手平野と呼ぶ場合もある。 天神川はかつて何度も大きく河道変えており、現在の流路からみると右岸では東郷湖橋津川注いでいた時期があるが、北条平野がある左岸では西流し由良川注いでいた時期もある。いまの天神川は、国府川小鴨川竹田川などの合流によって本流形成しているが、これらは時代によっては合流していない時期もあった。倉吉盆地のあたりから北条平野にかけては高低差あまりない上に、急流国府川小鴨川多く土砂流したために、しばしば川をせきとめ河川争奪繰り返してきた。かつては国府川小鴨川合流したのち、東へ向かわず谷あい抜けて北流し灘手平野をぬけ、いまの由良川流路で海に注いでいたこともある。いまのように、国府川小鴨川竹田川合流する流路定まったのは、天文年間(1532-1555年)に起きた大洪水よるもので、このときの大氾濫では倉吉盆地内の丘陵突破し旧来の市街地押し流してしまったと伝わっている。 その後近世に北条平野南部潟湖干拓が行なわれるとともに、かつて国府川小鴨川流れていた流路利用して北条用水北条川)が築かれた。いまの北条川は、国府川小鴨川合流地点から取水し、そのまま谷を北へ抜けて北条平野を流れたあと、由良川注いでいる。 由良川の西では、大山由来する火山灰地丘陵地帯広がっており、黒ボク呼ばれる土壌広がっている。地形としてはこれらの丘陵地帯は「北条平野」とは言えないが、いまの北栄町町域全体指して「北条平野」ということもある。特に旧大栄町大半がこの丘陵地帯相当するが、この地域は特にスイカ栽培地として全国屈指の産地として知られており、「大栄すいか」がその代名詞となっている。このほか、葉たばこ生産行なわれている。

※この「北条平野」の解説は、「倉吉平野」の解説の一部です。
「北条平野」を含む「倉吉平野」の記事については、「倉吉平野」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「北条平野」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「北条平野」の関連用語

北条平野のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



北条平野のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの北条平野 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの倉吉平野 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS