北条得宗家とその家臣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 11:26 UTC 版)
「北条時宗 (NHK大河ドラマ)」の記事における「北条得宗家とその家臣」の解説
北条時宗(ほうじょう ときむね) (正寿丸 → 北条時宗) 演:和泉元彌(幼少期:小池城太朗 → 浅利陽介) 鎌倉幕府第8代執権。 生真面目な性格で、生まれながらに定められた己の立場に苦悩しながらも国を背負う執権として成長していく。 北条時輔(ほうじょう ときすけ) (宝寿丸 → 北条時利 → 北条時輔) 演:渡部篤郎(幼少期:太田光輝 → 東海孝之助 → 崎本大海) 時宗の異母兄。時宗と相対する存在として描かれるもう一人の主人公。 幼い頃より、弟・時宗を思いやる優しい兄だったが、一方で、側室の子であったため時頼から冷遇される。そのため、時宗に対して愛憎が入り交じる複雑な感情を抱くようになってゆく。 時宗が成長すると意見対立が目立つようになり、時宗により六波羅探題南方に追いやられる。 時宗の命による二月騒動で殺害されたと思われていたが、左腕が不自由になる重傷を負いながらも北条義宗の手引きによって一命を取り留め、密かに脱出。その後あちこちを流浪し、蒙古軍にも協力したが、その真意は日本と蒙古との和解を願っての行動である事が明かされる。 最終話で時宗と和解しその最期を看取った後、家臣の服部正左衛門と共に世界の果てを目指し旅立って行った。 北条時頼(ほうじょう ときより) 演:渡辺謙 鎌倉幕府第5代執権、時輔・時宗・宗政の父。 側室との間の子である時輔を冷遇するが、それは時宗が得宗家の跡取りと世に知らしめ、鎌倉が真っ二つにならないようにするためだった。 病に倒れて出家し、長時に執権の座を譲った後も回復してからは幕府の実権を握り続けていたが、何者かに毒を盛られて死の床に就く。死の間際に時宗を呼び出して長時と時輔を殺すことを言い残し、唖然とする時宗に「鎌倉は夢の都じゃ。武士達の夢の都じゃ」と言い残して亡くなった。 涼子(あきらこ) (涼子 → 涼泉尼) 演:浅野温子 時頼の正室。時宗・宗政の母。 毛利季光の娘で父が宝治合戦で自害した後、北条重時養女として時頼に嫁いだ。父母を死に追いやった敵として時頼に恨みを抱いていたが、彼への愛情もあり、それを押し殺していた。時頼の死の直前に彼の謝罪を受けて和解。後年、宗政の所に身を寄せるが、後に時宗が異母兄の時輔を殺そうとした際には反発し、出家して時宗と縁を切ろうとした。 祝子(のりこ) / 覚山尼(かくざんに) 演:西田ひかる(祝子) / 十朱幸代(覚山尼)(幼少期:吉谷彩子 → 児玉真菜) 時宗の妻、安達義景の娘で泰盛の妹。出家後の覚山尼は通常、アバンタイトルのみの出演だが、最終回の最後で本編に登場し、「時宗様…。わたくしはもう、泣いてもよろしいですか…?」と眼前に現れた時宗の幻影へ涙ながらに語りかけた。ちなみに、史実より長く生存している設定のため、上記のように孫の高時や足利高氏と会っている。 北条貞時(ほうじょう さだとき) (幸寿丸 → 北条貞時) 演:佐保祐樹(幼年期:金子雄 → 小池城太朗) 時宗の子、後の第9代執権。 平頼綱が乳母父となる。 北条高時(ほうじょう たかとき) 演:浅利陽介 時宗の孫、貞時の子、後の第14代執権。 松下禅尼(まつしたぜんに) 演:富司純子 時輔・時宗・宗政・頼氏の父方の祖母・時頼の母で安達義景の妹で泰盛と祝子の叔母。劇中では時輔と共に時宗の最期を看取った。 讃岐局(さぬきのつぼね) 演:篠原涼子 時頼の側室、時輔の母。時輔が嫡男として扱われないことに不満を抱いており、正室の涼子とその子時宗に激しい対抗意識を燃やしている。後に幼い時輔を残して非業の死を遂げる。 祥子(しょうこ) 演:ともさかりえ(幼少期:黒川芽以) 小山長村の娘、時輔の妻。時輔との夫婦仲は良好だったが、二月騒動で時輔が死亡したものと思い(生き延びていたことを知らなかった)、誅殺の命令を下した時宗を恨みを持ち、時宗を殺そうとしたが平頼綱の手によって殺された。 北条時利(ほうじょう ときとし) 演:鈴木藤丸(幼年期:清水響 → 中野勇士) 時輔の子。祥子の死後、篤子と共に時宗の元で育てられる。 篤子(あつこ) 演:福田麻由子(幼年期:朝田帆香) 時輔の娘。 北条宗政(ほうじょう むねまさ) (福寿丸 → 北条宗政) 演:比留間由哲(幼少期:松川真之介 → 川原一馬) 時宗の同母弟。兄・時宗を尊敬しており、兄の陰日向としてあらゆる面でサポートした。異母兄の時輔に対して最初は敵意をもった態度が多かったが、徐々に友好的に接するようになり、やがて時宗との関係修復に奔走する様になる。最期は弘安の役にて時輔を庇って致命傷を負い、時輔に看取られながら亡くなった。 芳子(よしこ) 演:泉沙池 宗政の妻、政村の娘。オカメのような器量なしの醜女だが、彼を妻として愛していたようで、宗政の死には号泣していた。 平頼綱(たいら の よりつな) (八郎 → 平頼綱) 演:北村一輝 みなしごの生まれであり、安達泰盛の命で北条長時を暗殺したことを経て時宗に仕え、平盛綱の養子となる。得宗家御内人として栄進していく。 粗暴かつ権謀術数を厭わぬ性格で、しばしば狂気をのぞかせるが、時宗のことは崇拝しており、自身の出自と長時暗殺の真実を全て打ち明けた上で絶対の忠誠を誓う。 日蓮に「偽りを生きる者」と断じられ、日蓮を激しく憎悪する。 祥子殺害をきっかけに時宗からの扱いが冷淡になり、「汚名を晴らせ」と九州へ送られ、宗政や九州御家人たちとともに文永の役を戦った。戦場でも倒した蒙古兵を何度も斬りつけるなど狂気の一面をのぞかせた。 九州からの帰還後、再び栄進するが、徐々に泰盛との対立が激化し、往来で斬り合いになったのを時宗に止められた。死の床につく時宗の求めに応じて泰盛と和解。時宗の死を知ると、感情を抑えきれずに泣き叫んだ。その後、泰盛と再び対立して泰盛を殺し、最終的に時宗の子である北条貞時に討たれたことがナレーションで語られている。 平盛綱(たいら の もりつな) 演:宗近晴見 北条得宗家執事、頼綱を養子に迎えた。 禎子(さだこ) 演:寺島しのぶ 頼綱の妻。公家の飛鳥井家の姫だったが、御家人の世を壊す気概を持つ者と結婚したいと御内人に過ぎない頼綱に嫁いだ。夫同様野心家で、頼綱の野心を煽動する。 宿屋光則(やどや みつのり) 演:加世幸市 北条得宗家家臣。 服部正左衛門(はっとり しょうざえもん) 演:室田日出男 小山氏の家臣だったが、祥子の付き人として時輔のもとに送られ、時輔夫妻に仕える。時輔と祥子に献身的に尽くした。二月騒動の後、時宗への遺恨を強める憔悴した祥子を諫めながら祥子に寛大な処置が下るよう尽力した。しかし祥子が頼綱に殺害された後は時宗を憎悪し、得宗家に仕えることを拒否して悪党に身を落とした。蒙古襲来の最中、戦争を強行する時宗を批判して対峙した。後に時輔が生きていたことを知ると再び彼に従い、共に世界の果てを目指して旅立って行った。 如月(きさらぎ) 演:清川虹子 六波羅探題南方に任じられて京へ赴任した時輔に付けられた老女。南方が長年空席だった影響で、蜘蛛の巣の張った荒れ放題の役宅で時輔を迎えた。非常に高齢であり、源頼朝が六波羅に京都守護所を置いてから79年にわたって仕えてきたと語る。
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