むかわ〔むかは〕
む‐かわ〔‐かは〕【鵡川】
鵡川
タンポポとシシャモの遡る、恵み深い川
(注:この情報は2008年2月現在のものです)
鵡川は、北海道の占冠村のトマム山にその源を発し、占冠村の盆地においてパンケシュル川、双珠別川等を合わせ、赤岩の峡谷を流下し、穂別市街で穂別川を合せ、鵡川町で山峡の地を離れ、鵡川市街を南西に流下し、太平洋に注いでいる流域面積1,270km2、流路延長135kmの河川です。 |
鵡川河口より上流方向 |
河川概要 |
| ○拡大図 |
1.鵡川の歴史 |
"流域には古い時代からアイヌの人々が定住し長年に渡り文化が維持されていました。流域への和人の入地は、1800年以降で、その明治中期以降、本州からの開拓民が次々と入植し、一面に茂った大木を切り倒し農地を開き、鵡川の豊富な水により地域の開発が進みました。" |
鵡川の名前の由来はいろいろな説がありますが、アイヌ語でムカ・ペッまたはムッカ・ペであり、「ふさがる川」という意味だといわれています。これは、海の上げ潮のために、河口が砂でふさがれる状態を表したということです。 流域への和人の入地は、河口に位置する現鵡川町が早く1800年(寛政12年)で、上流に向かう程遅く、穂別町が1800年代の後半、占冠町が1900年代となっています。 以後、肥沃で温暖な鵡川の流域には、明治中期以降、本州からの開拓民が次々と入植し、一面に茂った大木を切り倒し農地を開いていきました。下流の鵡川町では早くから稲作が試されており、明治25年に開かれた三反歩の水田が流域の稲作の始まりです。鵡川の豊かな水は主に農業用水として活用され、特に下流の平野部は道内指おりの稲作地帯として発展しました。今ではその豊かな水を活用した4,000haにも及ぶ、水田が広がり、緑の大地では放牧された牛・馬が草を食む姿もが見られます。また、漁業・農林業・鉱業などの開発も進んで、現在の鵡川・穂別・占冠などの集落が形成され、地域の行政・経済の中心として発展してきました。
鵡川の河川改修は大正時代に小規模な護岸工事に始まり、戦後になると計画的な工事が手掛けられ、重要な堤防から次々と整備が進んでいます。 |
2.地域の中の鵡川 |
"豊かな水産資源・自然環境を背景としたイベントとして鵡川町のタンポポフェスティバルや穂別流送祭りなどが開かれています。地元の方々により、子供たちが鵡川への認識を高めてもらう為の活動として「かわ塾」や植樹会、さらに清掃活動なども熱心に行なわれています。また鵡川の河口干潟再生については地元の方々と意見交換を行いながら進めています。" |
鵡川町のタンポポ公園を始めとした河川敷では、豊かな水産資源・自然環境を背景としたイベントとして鵡川町のタンポポフェスティバルや穂別流送祭りが開かれ、また公園緑地を利用しての各種のレクリエーションが数多く行われています。 また地元の方々により、子供たちに川を知り、川に親しんでもらう為の活動として「かわ塾」や植樹会、さらに清掃活動なども熱心に行なわれています。 日本有数のシギ・チドリ等を中心とした渡り鳥の中継基地であった鵡川河口干潟は、海岸侵食により面積が減少し、渡り鳥の中継地としての機能は年々低下していました。そのような状況をふまえ、地元の方々と意見交換をおこないながら鵡川河口部の保全のあり方について考えるため平成8年より「鵡川河口に関する懇談会」を設け、足かけ4年間の議論をおこないました。その提案・提言・意見を具体的に実施する組織として「河口懇談会に携わった方々」、「鵡川に関わり活動している川が好きな方々」が平成12年8月29日に「わくわくワーク・むかわ」を発足させ、現在自然環境学習など様々な活動を展開しています。また、懇談会の提案を基に平成12年より鵡川河口干潟再生保全事業が進められています。
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3.鵡川の自然環境 |
"鵡川流域には多様な動植物が生息し、特に鳥類では鵡川河口域の干潟が、キョウジョシギ、トウネン、ハマシギなど30種以上のシギ、チドリ類の集団飛来地で、河口周辺で数多くの野鳥が観察されている。また魚類はサケ、マスや北海道の太平洋側にしか生息しないシシャモなどが遡上します。" |
4.鵡川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
鵡川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 08:15 UTC 版)
鵡川(むかわ)は、北海道上川総合振興局管内および胆振総合振興局管内を流れ太平洋に注ぐ一級河川。鵡川水系の本流である。
- ^ 鵡川水系河川整備基本方針
- ^ “アイヌ語地名リスト ホロナ~モオ P121-130”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月26日閲覧。
- ^ “鵡川”. 国土交通省. 2018年2月25日閲覧。
- ^ 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)345ページより。
- ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)100ページより。
- ^ “むかわ町の歴史文化 中世編”. www.town.mukawa.lg.jp. むかわ町. 2022年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月5日閲覧。
- ^ 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)345ページより。
- ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)100ページより。
- ^ 『穂別町史』324頁 1968年 穂別町役場刊
- ^ 竹谷正也 「思い出を綴る」『穂別高齢者の語り聞き史(昭和編)大地を踏みしめて 上 』穂別高齢者の語りを聞く会、2014年、p286-291頁。全国書誌番号:22371368
- ^ 第33回 むかわ町穂別流送まつり -人間を木材に見立ててタイムを競う、穂別の夏の風物詩-(good day 北海道 公益社団法人・北海道観光振興機構ホームページ)2016年8月21日閲覧
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