歴舟川とは? わかりやすく解説

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歴舟川

読み方:レキフネガワ(rekifunegawa)

所在 北海道

水系 歴舟川水系

等級 2級


歴舟川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/04 22:47 UTC 版)

歴舟川
歴舟川(大樹町) 道道55号線より望見
水系 二級水系 歴舟川
種別 二級河川
延長 64.7[1] km
平均流量 8.48 [1] m³/s
(歴舟川尾田水位観測所)
流域面積 558.5[1] km²
水源 コイカクシュサツナイ岳[1]
大樹町中札内村新ひだか町
水源の標高 1,721 m
河口・合流先 太平洋大樹町
流域 北海道十勝総合振興局管内
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歴舟川(れきふねかわ)は、北海道十勝総合振興局管内を流れ太平洋に注ぐ二級河川で歴舟川水系の本流である。上流域は日高山脈襟裳国定公園に指定されている。河畔には北方樹木であるケショウヤナギ[1]が隔離分布している。

歴舟橋より望む歴舟川とケショウヤナギ林(右奥)

地理

北海道十勝総合振興局広尾郡大樹町河西郡中札内村および日高振興局日高郡新ひだか町との接点にある日高山脈コイカクシュサツナイ岳ヤオロマップ右沢として源を発し、ヤオロマップ岳から源を発するヤオロマップ左沢との合流地点で歴舟川と呼称を改め、大樹町市街を貫流して浜大樹付近の河口で太平洋に注ぐ。

名称の由来

アイヌ語では「水・大きい・もの」を表す「ペルㇷ゚ネイ(pe-rupne-i )」と呼ばれた[2][3]

現在の和名は、この前半部「ペルㇷ゚ネ」に「歴舟」の字をあてたもので、当初は「へるふね」と呼んでいたものが、のちに「れきふね」と呼ばれるようになった[2][4]

また、和人による日方川(ひかた川)という別名があり、ひかた(西南風)が吹いたときに増水することからついた名であると考えられている。[5]

歴舟橋にある歴舟川の河川標識

治水および利水

昭和時代に台風などの集中豪雨により河川氾濫があったため、貫流地域である大樹町で築堤および護岸による治水工事が施されている。 水道水の他に良好な水質による乳製品プラントの工業用水および養魚用水として利水されている。

尾田橋より望む歴舟川。この付近はカムイコタンと呼ばれる景勝地である

流域の自治体

北海道
十勝総合振興局広尾郡大樹町

支流

括弧内は流域の自治体

  • ヤオロマップ左沢(大樹町)
    • ヤオロマップ右沢(大樹町)
  • キムクシュベツ川(大樹町)
  • 上滝沢(大樹町)
  • 一の沢川(大樹町)
  • ポンヤオロマップ川(大樹町)
  • ペンケ日方川(大樹町)
  • 歴舟中ノ川[6](大樹町) ※旧名:ルートルオマップ川[7]
  • ヌビナイ川(大樹町)
  • ペンケタイキ川(大樹町)
  • パンケタイキ川(大樹町)
  • 振別川(大樹町)
  • メム川(大樹町)
歴舟川と大樹町

関連項目

主な橋梁

出典・外部リンク

脚注

  1. ^ a b c d e 歴舟川水系河川整備基本方針(北海道)
  2. ^ a b アイヌ語地名リスト ル~ワ P141-145”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2018年7月2日閲覧。
  3. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、327頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  4. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、327頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  5. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、327頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  6. ^ 中ノ川における東京理科大学ワンダーフォーゲル部遭難事故のまとめ
  7. ^ 北大山の会『日高山脈 自然・記録・案内』茗渓堂、1977年


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